見出し画像

腐るお金の話/シルビオ・ゲゼル③

どうも。
昨日、購入した本のジャンルで
自分がいま何に悩んでいるのか
分かることに気が付いたオオタです。
(目の前にあるのは「最高の睡眠」)

さて、今回も「腐るお金」という
テーマの話をしたいと思います。
(腐るお金の話①)(腐るお金の話②)

——————————
前回までのまとめ。
——————————

経済学者シルビオ・ゲゼルが資本主義の
危険性を示唆し「減価するお金」を提唱。
この貨幣なら経済を停滞させることなく
お金が回る世界が作れるはずだ!と言う。

——————————
腐るお金の実証実験。
——————————

1932年にオーストリア・ベルグルで
減価するお金が試験的に導入されました。
名前はスタンプ貨幣

結果としては、当時世界恐慌真っただ中で
あるにも関わらず、大成功を収めました。

具体的にはおそらく世界初の完全雇用を達成。
税収の拡大。平均収入の増額。
シルビオ・ゲゼルの理論は実証されたのです。

——————————
スタンプ貨幣を消し去った黒幕。
——————————

現在2020年。
減価するお金は存在しません。

前回の記事で記載した
お金の成立条件は下記の4点。

①交換手段であること
②価値尺度であること
③流通に制限がかけられるもの
④腐らない(減価しない)こと

④に減価しないこととあります。
あんなに素晴らしい結果を残した
スタンプ貨幣がなぜ流通しなかったのか?

この貨幣のせいでビジネスを
壊されてしまう人たちがいました。。
銀行ですね。

金利をつくれなくなったら
商売が出来なくなるからです。
オーストリア政府・中央銀行は
スタンプ貨幣を強制廃止してしまいました。

——————————
今も尚、引き継がれる思い。
——————————

減価するお金は
別の姿で今尚、存在しています。
この意思を引き継いだ人がいました。

この概念は「レターポット」という
サービスとして形になっているそうです。
日本のサービスです。
よかったら覗いてみて下さい。

——————————

P.S
最近、絵を描いています。
今作はルパン三世です。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?