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【日本緊急一時帰国】東京隔離生活最後の日に思うこと(前半)

3月20日にバルセロナを発ち、21日日本時間の夜20時過ぎに予定よりも少し早く羽田空港へ到着し一時帰国しています。

バルセロナを発つことを決めるまで

バルセロナの状況も非常に厳しさが増し、3月13日からすべての学校は閉鎖、3月14日からはレストラン、カフェなどの営業はすべて停止、開いているのはスーパーと薬局のみ、初めは美容院も大丈夫といわれていましたがすぐに美容院の営業停止となり、公共交通機関の運営は三分の一に。

病院は許容数をすでにオーバーし、熱などの症状が出た場合でも事前にコロナウィルス専用のコールセンターへ問い合わせして基本的には自宅待機。

私は一緒にアパートをシェアしているオーナーさんと中国人のフラットメイトと3人で3月14日から完全に監禁生活に入りました。

授業はすべてオンライン。人事のコースで授業は教授とコミュニケーションを取りながら、課題もほぼプレゼンテーションを伴うインタラクティブなスタイルの少人数性のクラスなので慣れないWebinarでの授業は教授にも学生にもストレスいっぱいでスタートしました。

ヨーロッパ圏内のクラスメイトは3月13日の時点で学校が閉まると発表された時点で80%は帰国を決めました。その時点でドイツが国境を閉めるという話がすでに出ており、ポルトガルなども感染数が少ない時点で国境を閉める意向を示していたので帰れるうちにと自国へ帰っていきました。

私がバルセロナで住んでいたフラットのオーナーさん兼フラットメイトの女性はもともと肺が弱く、彼女のお母さんも一緒に住んでいたため(完全監禁前にフランスのおうちへ帰りました)コロナがマドリッド周辺で広まる前から非常に神経質にアルコール消毒をすることをお願いされていたり(部屋に入る前にアルコール消毒をして部屋に入ったらドアノブをアルコール消毒)毎日毎日ブリーチ(Lejia)剤を薄めて彼女が部屋中を掃除していたので部屋の中は比較的常に殺菌されている状態でした。

一度、監禁生活がスタートしてからスーパーへ行きましたが、スーパーもお客さん同士が距離を取れるように一回につき10-15名と人数制限をしており、お肉類はほぼゼロ、ウサギやヤギなどのあまり食べないし高いものだけ売れ残っている状態、野菜もほぼない状態。

完全監禁生活が始まってからはオーナーさんがさらに敏感になっていたので、スーパーに行くにも彼女へ申告をしマスク手袋をして買い物へ行きもどってきたらドアノブをアルコール消毒、玄関にマスク、手袋、コート、靴、買ってきたものを置いてすべてアルコールスプレーし、私自身はシャワーへ駆け込みシャンプーまでして身体をすべて殺菌。買ってきた食糧すべて野菜も含めアルコールをしみこませた布で拭いてから冷蔵庫へ保存をしなければなりませんでした。

スペイン語、カタルーニャ語でニュースを入手する度に部屋をノックしアップデートしてくれ、状況の深刻さを常に伝えてくれました。その時点での発表では4月11日までカタルーニャ州はロックダウンするとのことでしたが、感染者数、なによりスペインは死亡者の数も増えていたこと、病院の病床や医療機器も足りず、軽症状の患者は病院へ行けず自宅待機、すでに患者の優先順位をつけなければいけないほどの状況になっていたため4月11日まででロックダウン終了いうのは普通に考えて難しいと考えていました。4月18日に4月20日まで延期の可能性を政府が示唆した時点で日本がまだカタルーニャ州を危険指定地にしていないうちにと急いで航空券を手配し、3月20日バルセロナ発21日に東京へ帰国。夜到着なので空港近くのホテルを押さえ一泊し朝一の国内線で福岡に帰る予定にしました。

同じ日に帰国した他校へ留学していた日本人の友人も同日に帰国予定だったので情報交換し最新情報をチェックしながら帰国までの二日を過ごしました。

帰国日前までの情報

3月18日に安倍首相が会見し発表された内容は以下。

この時点でスペインから入国対象地域に追加されていたのは、マドリード州、バスク州、ラ・リオは州およびナバラ州でした。(この入国拒否には日本人は含まれないと大使館からの連絡で記載されています。)14日間の待機要請、国内における公共交通機関の自粛要請と書かれているのですがこの時点でどこまでOKでどこまでNGなのかということが書いておらず、カタルーニャ州が危険指定地に指定される前に帰国できること、スペインが国境を閉めず空港が開いていること、フライトキャンセルが相次いでいたので飛行機が飛ぶこと、無事に出国できることを祈り、20日にバルセロナEl Prat空港へ向かいました。

友人の話だと、バルセロナから日本へ20日に到着した方は特になんの検査もなく、バルセロナからですと言うとCOVID-19指定地域滞在歴なしという紙をもらってそのまま空港の外に出れたとのことでした。


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3月20日のバルセロナ、エスパーニャ広場のあたりの風景。

ほぼ人が歩いていませんでした。このころから警察が街を歩いている人へ尋問をしどうしても必要な外出以外(病院、生活に必要な買い物など)は禁止されておりオフィスに行かないといけない人たちも会社からの証明が必要になっていました。万が一不必要な外出をしたことが分かった場合は300~1500ユーロの罰金だったそうです(恐ろしい。)

犬の散歩はOkだったようで、犬のレンタルサービスを始めた人もいたようです。(いろんなことを考える人がいるもんだ。)

スペインロックダウン中のEl Prat空港の状況

空港へはエアポートバスで行くつもりでしたが、エスパーニャ広場からの運転はなくなっており、カタルーニャ広場からのみとされていたため、タクシーに乗り空港へいきました。

当日夕方時点での飛行機の状況。

私はエアフランスでいったんパリに飛び、東京行きへ乗り換える予定でした。念のため早く行ったのですが、空港はがらっがら。

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私が空港へ行く前日に空港の殺菌清掃をしたそうでアルコールのにおいがしピカピカでした。チェックインカウンターには1メートルの距離にバーがあり接触を避ける体制になっていました。

空港の職員はマスクをしていない人もいましたが、これほどガラガラだと積極を気にする必要はないですね。。。

荷物検査、身体検査もスムーズ、私はパリで乗り換えだったのでイミグレーションはフランスで通ってとEU圏内行きのゲートへそのまま通されました。

特にコロナのチェックや検温等もなく、前回モロッコから帰ってきたときにサーモグラフィー的なもののなかったので空港自体にシステムがないのかもしれません。

中に入ってからもお店はほぼ閉まっており、2軒のみ軽食と飲み物だけ買えるようになっていました。お店の前に一回につき4人までしか店内に入れませんという表示が書かれていました。

フライトの時間までは喫煙ができるオープンスペースで過ごしました。青空の下、空気が吸えるだけで、鳥の声を聴き深呼吸できるだけでなんだかうれしくなりました。

フライトは定刻にスムーズに飛び、パリCDGでの乗り換えもスムーズでした。エアフランスとJALのコードシェア便。サービスもよく、機内安全の説明の映像もとってもフランスらしくかわいくて、旅行でパリへ飛ぶのだったらどんなに良いだろうとおもいつつ。

パリ~東京便はほぼ日本人でした。どうやら留学で来ている学生さんたちが同時に帰国していたようで、もしくは一部は卒業旅行だったのかも、一部駐在のご家族みたいな方もいました。

急に帰国を決めとにかくとれるフライトを急いで予約したので、飛行機に乗って機内アナウンスで羽田行きと聞きハッと気づいたのですがなんと行きは羽田着。帰りが成田発だったので行きも成田着だと思っていて空港ホテルも成田、次の日の飛行機も成田発福岡行きを予約していたので、飛行機の中でとりあえず到着したらホテルは捨てて飛行機を変更手続きするか(フレックスにしていたので)成田エクスプレスで成田まで行って予定通りにするかなーと考えながら飛行機で過ごしました。


続きは後半に書きます。

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スペインだけでなく、ヨーロッパの中もたくさん旅行したいなと思っています。ビジネススクールの様子、バルセロナでの生活、学んだこと感じたことを記録していきます!

タイにて10年間在タイ日系企業向けにタイ人の紹介を経験,安定したキャリアを一旦お休みして自費留学。1年間スペインバルセロナのビジネススクー…

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