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「早く読めばよかった」な本

「早く読めばよかった」な本

今回は「本」を一冊ご紹介します。私自身、読んでいる最中ですが、これは急いで紹介したいと思ったので、先に記事を書くことにしました。
こういう情報と、早めに出会えたほうがいいと思うからです。

もう読んだという方、それと「私は恐怖心をまったく持たないし、恐怖にいよって反応もしたことが一度もない」と自他ともに認める方、コロナ禍において0.001も動揺しなかったし感情を動かされることは0.001ほどもなかった、というような方をのぞいて、全ての人に読んでいただきたいくらいです。

『FACTFULNESS(ファクトフルネス)10の思い込みを乗り越え、データを基に世界を正しく見る習慣』

いかに、人は「感情的に」言動しているか

ということについて書かれている、と私はひとまず解釈しました。

そのうえで、「データを読もう」「事実を見よう」ということを訴えているのです。

多くの場合、人は「何かが危険であるかどうかという事実」よりも「あてにならない記憶からくる恐怖」で「感じ」「反応している」ということが、中心に書かれています。

次に「どういう要素によって脳が惑わされているか」ということが語られています。

「現在のデータを見れば事実ではない」ことも、なぜか人は「昔体験した感情をベースにして、事実ではないことを信じ続ける」ということです。

それらは「○○本能」という言葉でいくつか表現されています。

本能は今でも爬虫類レベル

「本能」といえば、私がアロマテラピーの勉強をしていた時、「脳の本能を司る部分は今でも爬虫類レベル」のように書かれていました。

アロマテラピーとは、ひとくくりに言えば「香り(のにおい)」によって、快を得てストレスを軽減したり体調を改善する療法、のことです。

その「香り」がもっとも作用する脳の部位、「脳幹」というところが、太古の昔に、人々が「嗅覚」で生きていたような頃の本能を司っている、というのです。

そうだとすれば、ここに「恐怖」を感じる感覚もまた強く残っていたとしても、納得できます。

太古の昔なら、野生動物に食べられて死ぬ、とか動植物の毒によって死ぬ、滅びる、自然災害によって…以下略、というリスクも今よりずっと多かったでしょう。

逆を言えば、その「恐怖」によって、アドレナリンなどの、戦うパワー、乗り越えるパワー、進化するパワーを出してきたとも言えそうです。

つまり、人々は今現在でも、何かのパワーを出すためには本能的に「恐怖を必要としている」ようなところがあるのではないか、と思えてきました。

しかし、その爬虫類脳にとらわれていては、「事実ではない物事に感情的に反応し、自分の感情に振り回されて」生きることになるかもしれません。

人はまず生身の生き物であり、感情は「リアルに今をとらえる能力」、ある意味特別で素晴らしいことでもあるでしょう。
けれど、それが適さない時、場所、というのもまたあるわけです。

それに「事実」に「感情」をくっつけず「事実」としてとらえる、ということは、「人は生身のものだから…」と言う以前に、社会的存在としては必要な能力だと、私は思うのです。

この本の情報によって、認識が違ったところがあれば幸いですし、間違っていなかったと思えるなら、それも幸いと思います。

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