底力なクラシック(ヴェルディ レクイエム)
人の底知れぬパワーを味わえる音楽といえば、ヴェルディのレクイエム。
レクイエム=鎮魂歌=静かな曲、あるいは暗く沈む曲、というイメージを吹き飛ばす迫力の音に溢れています。
数々の…たとえば癒し音楽の代表《ピエ・イエズ/Pie Jesu》で人気のフォーレなどとは比べるのもナンセンスだよね、と思えるような。
ここまで行くと「煩悩」みたいなものすら感じるよね…と言いたくなるような大曲。
そう、これを歌うたび「人は欲で突き動かされているなぁ」なんて何度思ったことか。しかし、それは悪いものではなく、「生きたい」という当たり前の欲求。
人生は「お綺麗な絵画」ではないのだ
そう語りかけてくるようなヴェルディのレクイエム。
だからこそ、80分後には「沸き立つ何か」を感じるのでしょう。
きっと、聴き終わった頃には「人間ってさぁ…」と、親しい誰かに語りたくなるはず。
それは、激しいパーカッションや渦のような弦楽器のせいかもしれず、あまりに美しいアカペラのせいかもしれません。
あと2日になってしまいましたが、2019年3月に出演した東日本大震災チャリティーのヴェルディ レクイエム動画を紹介します。
期間限定、2020年7月31日まで
システム料含め約1100円で見られます。
加えて、瑞々しい4名のソロが聴けるのはこの楽団だけです。
公演アーカイブ ヴェルディ レクイエム (2019年3月10日)
Verdi Requiem 3/10/2019
le voci(主催)
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