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「なくして初めて得るもんがある」という幻想

こんにちは、ゆうせいです。

私が敬愛してやまないミュージシャンがいます。
日食なつこ、というミュージシャンです。

このnoteを書く何ヶ月か前に
嵐の二ノ宮さんがテレビ番組内で
日食さんの曲を一曲紹介されてました。

「廊下を走るな」という曲でした。
私もすごく好きな曲で、

大人になると人として本当に大切なことを忘れてしまう、
子供の頃に教えられた人間としての規律を忘れず生きていこう、
というような内容の歌です。
(個人的な解釈です)

さて、今回のnoteで話したいのは
日食さんの「廊下を走るな」ではなく、
「エピゴウネ」という曲で歌われている歌詞の一節によって、
私の思考にこびり付いていた常識が剥がれ落ちた、
そんな話です。

エピゴウネ=模倣者

エピゴウネ(Epigonen)はエピゴーネンなどとも言い、
「模倣者」という意味のドイツ語だそうです。

もう少し詳しく言うと、
「独創性のない模倣者」です。

日食さんはこの「エピゴウネ」という曲で、

「自分の夢を掲げてとりあえず行動し始めたけど、
それだけで満足していないか?」

「自己満足で何かを成し遂げたら誰かが評価してくれる、
って待ってるだけでいいのか?」

「夢や理想を語るだけで満足してんのか?」

「情熱だけで生き残れると思うなよ」

「お前の憧れた人が情熱だけで生きてると思ったら大間違いだ」

などなど、
辛辣な言葉で聴き手の心を抉りまくるんですよ。

日食さんはこういうタイプの曲をたくさん作っていて、
「エピゴウネ」はその中でも特にドギツく聴き手の心を
へし折ってきます。

この曲で私が一番心に残り、
ずっと思考の片隅に居座っている一節があります。

お前はうそぶく なくしてはじめて得るもんがあるなんて
何度あやかるんだい 次々なくしてはまた許されて

日食なつこ「エピゴウネ」より

私はTwitterを利用してビジネスをしている中で、
「成功したいなら何かをやめてビジネスの時間を作れ」
というような言葉をよく聞きます。

例えば、毎日仕事を終えて帰宅した後のオフの時間を
テレビや漫画、動画、ゲームなどで時間を潰すくらいなら
そんな無駄なことはやめてビジネスの時間に充てよ、

ということを意味しているのですが、
私はこれを聞くたびにエピゴウネの歌詞を思い出し、
「ビジネス界隈の常識が蔓延ってるな」と
思ってしまうのです。

自分の娯楽に充てている時間をビジネスの時間に換えて
収益化した人もたくさんいるでしょう。
そうした実績者が発信すれば頭一つ抜け出して目立つので、
稼いでない人からしたら、

「やっぱりそこまでしないと稼げないんだ」

と、それが最も正しい行動だと思い込んで
同じように行動する人がたくさん出てきます。

それでも、ほとんどの人が稼げません。
みながみな、エピゴウネ=独創性のない模倣者
だからです。

「娯楽に充てていた時間をなくしてビジネスを勉強すれば、
稼げるようになる自分、を手に入れられる」

夢を見て、情熱を持って行動したところで
それだけで生き残れるなら本当に
「どいつもこいつもヒーロー」なんですよね。

どの世界でも、成功することは
そんなに甘いもんじゃねえぞ、と
日食さんは歌っています。

なくそうがなくさまいが、得るか得られないかはあなたの努力次第だ

私は日食さんの「エピゴウネ」のこの一節から、
「なくさなくても得ることができるんじゃないか」という
考えをずっと持っていて、

現時点では
「自分の好きなこととビジネスが繋がれば、
お金だけの実績を得るために努力するよりも大きなものを得られそうだ」
と思えるようになってきました。

こっちの道を辿る方が遥かに難しそうですが、
音楽と情報発信はとても似ていて、
自分の考えを音楽で表現するか情報として発信するか、
大した違いはないので、

自分には合ってるんじゃないかなと
思っています。

あとは、どこまで自分の思考力を鍛えられるか。

今は自分の頭にある様々な思考を整理して
noteという場所でアウトプットしていきます。
そこから、音楽とビジネスとを掛け合わせて、
どう情報発信に活かしていくか、

そのきっかけを見つけられたら良いな、
と考えています。

それでは今日はこの辺で、
ゆうせいでした。

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