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【誰得?】カナダで野宿する際の注意点

こんにちは自転車で世界一周中!ゆーせいです。

私は2022年6月から8月の約3ヶ月間、自転車とカヤックを使ってカナダを縦断していました。
カナダ縦断の際の野宿日数全70日!泊まった場所をランキング形式でお伝えしつつ、カナダで野宿する際の注意点を記しておこうと思います。色々な地名が出てきますのでGoogleマップで都度検索しながら読むことをお勧めします。

では初めに、カナダ野宿の注意点をはじめに解説します。

基本的に南部での野宿はどちらかというと日本での野宿のイメージ近いと思います。(何故か皆さんが野宿をしたことがあるという特殊な読者層を想定している笑)カナダ南部はバンクバーカルガリートロント、モントリオールとカナダを代表する大都市が多く、カナダの中でも比較的温暖な地域です。治安が比較的良く、ファーストフード店も随所にあるので、マクドナルドなどで夜まで時間を潰して事前に目をつけておいた野宿場所に移動すると言った形が多かったです。
このやり方が大きく変化したのは、ロッキー山脈、カナダ中部に入ってからです。これ以降、人よりももっと注意しなければならないことが出てきます。

蚊、そして熊です。

まず、蚊についてですが、どこにでもいます。自転車を漕いでいるときは蚊よりも走行速度が早いのでついてくることはありませんが、ちょっとでも止まったり、上り坂でスピードが極端に落ちるとたちまち周りを取り囲まれます。
ひどい時には適当に手を叩くと一回で3匹潰れていることもあるくらいです。
蚊に対しての攻略方法に近道はありません。物理的シャットアウトか薬剤による排除かです。物理的な排除方法として、

①蚊帳・テントに避難
②厚手の長袖長ズボンの着用。(薄いものは針が貫通してきます)
③顔用虫除けネットの着用

などがあります。次に薬剤による排除方法として

①体用の虫除けスプレー(ディート入り推奨)
②蚊取り線香
③ワンプッシュ

があります。

そして熊についてです。カナダを自転車で旅行をしていてカナダ人と会話をすると二言目には「熊には気をつけろ」とのお言葉をいただきます。カナダに住んでいる熊は3種類で遭遇頻度が高い順に黒くま、ヒグマ(グリズリー)、ホッキョクグマです。ホッキョクグマはまず間違いなく出会うことはありませんが、黒熊は自転車で旅行していれば、高い確率で遭遇します。ヒグマも十二分に遭遇する可能性があります。今回は野宿時の対応ということで、野宿している最中に遭遇しない、襲撃されないようにするための方法を解説します。遭遇してしまった時の対応は、インターネット上にごろごろ転がっているので、検索してみてください。

野宿する際に最も気をつけなければならないのは、食料とシャンプーや歯磨き粉など匂いの出るものを自分から離しておくことです。熊は視界の効かない森の中で生活しているため嗅覚を頼りに餌を探しています。そのため犬よりもはるかに鼻が効きます。そこで、食事する場所・食料を保管する場所を練る場所から離しておくのが大前提となります。
50m以上練る場所から離しておきましょう。その上でそもそも食べ物取られたくもないんだよ!という人は大きく三つの対策が考えられます。まず一つは熊対策された食料ボックス・ベアキャニスターの持参です。これにより熊は密閉された容器が開けられずに守られるという賜物です。ただし、こちらはサイズが各種あるとはいえ、かなり体積があるので自転車で旅行する立場からすれば、持ち運びが不便となります。

第二に、熊が登れない木に吊るす方法です。熊は木登りもできますが、当然細い枝までは登ってこれません。持っている食料が少なければロープを使って熊の届かない範囲に食料を保管することも可能になります。

第三にフードロッカーの利用です。こちらはカナダの熊が出る地域のキャンプ場には「必ず」設置されています。薄い金属だと熊にぶっ壊されてしまう危険があるため、かなり分厚い金属で覆われたロッカーでこれを使えば食料は安全に保管できます。ただし、野宿となると、このフードロッカーを使う余地がありません。さてどうしたものか。
そこで私野宿でも使えるフードロッカーを見つけてしまったので紹介します!それはカナダのゴミ箱です。
カナダでは日本と違い、街中やレストエリアには必ずゴミ箱が設置されています。これも熊対策の一環で熊が人間の食べ物のあじを覚えないようにするためです。そのためこれらのゴミ箱も熊対策が施され開けられないようになっています。
このゴミ箱、ゴミを入れるところとは別に回収業者が回収しやすいように、別途扉が取り付けられています。
この扉の中に自分の食糧を隠しておけば、熊から自分の食糧を守ることができます。ゴミ箱の中は不衛生かと思われがちですが、厚手の袋の中にゴミは入っているので意外と綺麗です。気になる方は自分の食糧は密閉容器の中に入れて利用しましょう。

というわけで、カナダの野宿で対策必須のかと熊についての解説でした。

それではいよいよカナダ野宿場所ランキングの発表です。

第7位タイ:学校・図書館 4泊

学校は個人的にはリスクの高い野宿場所で、緊急避難的に使っていました。
カナダの学校は公園と一体化していたり、公立図書館と併設されているところもあるので、敷地にフェンスがないところもあります。
リスクが高いというのは二つの意味があります。
まず、人の目に留まる可能性が高いことです。防犯カメラがついていること、そして、学校の先生や生徒は非常に朝が早いこと、これらの理由で人の目に止まってしまう可能性が高いのは明白でした。また、学校にいる不審者なんてリスクの塊で、目に留まってしまった時の対応が面倒だからです。事実一度は拾い学校の端っこだから大丈夫だろうと思っていたら、その学校の生徒に見られて校長先生を連れてこられてしまい、事情を説明して、その日だけの宿泊許可をいただいたこともあります。
残りの三日はカルガリーにいたときに三日ほど豪雨に見舞われて、他に行ける場所がなかった時に利用した時です。

図書館の脇はアメリカ野宿の時から比較的よく使っていました。特に田舎の図書館は閉館後は人も寄り付かないことが多く、返却ボックスから見えないところであれば人に見つかる可能性が低いです。
電源はありませんが、閉館後もwifiが使える図書館も少なくありません。

第5位:道端5泊
道端はカナダで唯一北極海へと通じる道、デンプスターハイウェイを利用しているときのみ使いました。他に人工物が全くないので、道端と表現するしかありません。面白い体験でしたので気になる方はこちらをどうぞ。

第4位:駐車場6泊
これは国立公園内に謎に設置された駐車場や野球場などの大型施設の駐車場を指します。
そして駐車場の駐車スペースではなく、その脇の茂みだったり、東屋のようなところを指しています。
基本的に土地があまりまくっているカナダではアメリカ同様にカナダ広めの駐車場が用意されていることが多いので、比較的容易に泊まれるかと思います。

第3位:ユーコン川沿い7泊
ユーコン川のユーコン準州を7日間300km旅行した時のキャンプです。
こちらをランキングに含めるか迷いましたが、一応野宿だろうということで、入れさせていただきました。
レンタル会社さんからユーコン川の地図をもらうとキャンプできそうな土地が記載されているので、それを参考にキャンプ地を決定するのがいいかと思います。
たまに地図に載っていない穴場を見つけられれば、他の人と被らずに一人で大自然を満喫することもできるかもしれません!

第2位:レストエリア12泊
実質こちらが第一位と言っても過言ではありません。カナダの道路沿いにはトイレとゴミ箱が設置されたレストエリアが随所に設置されています。それ以外の施設はテーブルと椅子がまれに設置されているくらいで、他には特に何もありません。トイレはほぼボットんで、まれに紙がありません。水道設備もないので水の補給に困ることが難点です。大体40kmに一度くらいの感覚ですが、道路によって設置頻度はまちまちです。
このレストエリアには前述のゴミ箱も設置されているので、食料の管理もしやすいですが有効に使えます。

第1位:公園24泊
日本、アメリカと続き、カナダでも公園での野宿が一位となりました!
と言ってもそのうち12泊はユーコン準州ホワイトホースで過ごしたもので、それ以外では12泊なのでほとんどレストエリアと同じくらいの頻度という感じです。

こうしてみると、いろんな場所に満遍なく野宿をしていたことがわかります。
熊に気をつければ、それだけカナダは野宿しやすい環境にあることの裏返しかと思います。

以上、カナダ野宿での注意点野宿場所ランキング解説でした!!

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