見出し画像

「魔女の宅急便」旅人目線で共感ポイントが多すぎた

自転車で世界一周3年目ゆーせいです!

諸事情あってブラジルのサンパウロに3週間ほど滞在していました。時間が余っていたので友人のNetflixで映画を見たりして時間を潰していました。久方ぶりに観たジブリ映画「魔女の宅急便」が旅人になって久しい私に取って共感の嵐!!今回の記事でそれをまとめてみようと思います。

まずは当てにならない天気予報。これめちゃあるあるです。海外では「晴れって言ってたじゃん!!!」みたいなことはあるあるです。それで予定を狂わされることもしばしば。
キキの凄いところは、初日で、雨宿りをするだけならまだしも、そのままどこにいくかもわからない電車の中で眠ってしまうところです。偶然性を楽しむのもまた旅の醍醐味。とは言っても「無賃乗車して、寝落ちして起きたら海が広がっていました!」なんて旅行玄人どころかクレイジージャーニーです笑

街についてからの人々の目線も身に覚えがあります。普段私が漕いでいる自転車はこんな感じ。キキほどではないにしろ、見慣れぬアジア人が見慣れぬ荷車付き自転車で走っているのでそれはそれは目立つんです。特に大きな街での人々の半分興味、半分異物を見るような目で見られるのももう慣れました。

その後、ホテルで身分証を求められるシーンにも身に覚えがありました。現在滞在しているブラジルにはブラジル版マイナンバーとも言えるCPFと呼ばれる番号が国民に付与されています。このCPFは至る所で提示を要求され、時にこれを持っていないとサービスを受けられないこともあるのです。例えばケータイ電話のSIMカードの契約や、PC修理、ブラジルで主流の電子決済サービス、果てはフリーWi-Fiの利用まで、、、CPFと言われるたびにキキの「結構です!怒」と言わんばかりの不満顔をしていました。

そうやって知らない土地の洗礼を受けながらも、パン屋のおそのさんを始めとして、キキは優しい出会いにも恵まれます。この人々の優しさも旅をしていて本当によく出会します。
私も何度その日知り合った方のお家に泊めさせていただいたことか…。それこそ「好きなだけ居ていいよ」と言ってくれる人だっているんです。

そして、知らない街に根を下ろしていく過程も興味深かったです。実は私、自転車でいろんな街でUber eatsの配達員として働きながら日本一周をしたこともあって、ちょうどコロナの時期だったので緊急事態宣言が発令された時はその街に1ヶ月とか長いと2ヶ月いることもあるんです。
そうすると、宿に長期滞在している人や宿のスタッフと段々仲良くなり、配達員同士の繋がりもできて、そこから現地の知り合いも増えていく…と言うように、徐々にその街に溶け込んでいく面白さもまさにキキが体験しているそれと同じでした。流石に配達元や配達先の人と仲良くなるようなことはありませんでしたが…笑

自分が旅人になるまでは、魔女の宅急便ってキキの成長物語だと思っていました。しかしこうも知らない土地に行くことへの困難、楽しみを上手に表現できているなんて目から鱗です。

それにしても、キキの能力の高さには恐れ入ります。若干13歳にして、目的地もその日の宿も決めず、お金も僅かで、一年間旅に出て、しかもそれを成功させるなんて正気の沙汰ではありません…。
根っからの自転車旅行好きの私の初めての一人旅(家出)もキキと同じ年齢でしたが、一晩で警察に保護(補導?)されて親に警察署に迎えにきてもらって終わりでした。こっちの方がよっぽど現実的です。
その後の一人旅だって、しばらくは綿密に予定を立てたものばかり、行き当たりばったりの旅行を楽しめるようになったのは大人になってからのことです。

旅を通じて、キキのように成長できているという実感はありませんがこうして楽しく旅行を続けられているのは、少しは逞しくなっているからでしょうか。

皆さんも目的のない大旅行に行きたくなったら、ぜひその予習に魔女の宅急便を観てから行ってみてはいかがでしょうか。

この記事が参加している募集

映画が好き

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?