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マダイの永井はメジナから始まった話。

学生時代、それまで野球一筋だった永井が身体を壊して白球を追えない時に、兄貴が大船で商売をやっていたのを手伝っていました。

ある日、隣の釣り好きの八百屋のお兄ちゃんに誘われて城ヶ島へ初めての磯釣りに行ったんだけど、最初はなんてことないなぁと思っていたら、イワシの群れが波打ち際に上がったのね。

永井は長野出身で川魚しか知らなかったから…イワシをバケツ一杯に獲れる状況が初めてで、「海ってすごいなぁ…魚が拾えるよ」と思っていたら八百屋のお兄さんがその場でイワシを3枚におろしてくれて「これを餌にして釣ってこいよ」ってつけてくれた。

竿を海に垂らして待っていたら…

今も忘れられない引きを感じて、

その最初の釣りでメジナの1.5kgを釣ったんです。

その川魚の釣りには無い強烈な感触が病みつきになって、お袋に話して「釣りを始めたいから、竿とリールを買って欲しい」と…

それから、八百屋のお兄ちゃんと城ヶ島に釣りに行くようになったの。

メジナやクロダイを磯釣りで楽しんでいました。

ある日、いつものように釣りをしていると、2本の釣竿を手に隣で釣りを始めたおじさんが持ってきたサザエを切り餌にして竿を海へ投げ入れています…。

「サザエ!?」

それまで永井にとってはサザエは自分たちが食べるものどころかその中でも良い食材…

不思議でなりません。。。

でも、少し見ていると2本の竿に当たりが!

おじさんは隣にいた永井に、

「1本頼む!あげてもらえる??」

慌てて強くしなるおじさんの竿を持つとメジナでは感じたことのない感触がありました。

その時釣れたのがイシダイです。

この城ヶ島での2つの感触が永井を”釣り”の世界へ引き込んでくれたのです!


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