銀座に残る町屋、看板建築(近代レトロ建築-07)
銀座に町屋や看板建築が残っている?…という疑問も当然ですが、残っているんです。銀座と言っても昭和通りから築地寄りの新富町あたりですが、まだまだ町屋や看板建築が見受けられます。しかし東京の中でも地価の高いエリアなので再開発も進み、震災や空襲をくぐり抜けた看板建築や町屋も確実に減ってきています。消滅してしまう前に、銀座界隈の今に残る町屋、看板建築を歩いて探索します。
マップが見えない方(iPhoneのsafariでは警告が出る)はこちらのリンクから。
酒蔵 秩父錦
築年が1927年(昭和2年)の町屋。すでに閉店しているようです。典型的な町家の構えを良く残しています。銀座に残る数少ない町家建築です。
大野屋 総本店
築年が昭和初期の町屋。嘉永年間の創業で、歌舞伎役者がなじみにした老舗の足袋屋です。典型的町家の構えを良く残しています。
宮川食鳥鶏卵
築年:不詳 銅板貼り看板建築。角地に建ち、角を切り落として入り口にした3階
建ての銅板貼り看板建築で、パラペットのデザインもユニークです。保存状態といい、存在感といい、都内の銅板貼りの看板建築では指折りの看板建築だと思います。しかも現役の店舗で活躍しています。
鉄板焼きKurosawa
現在も営業中の店舗です。築年は1927年(昭和2年)の和風木造建築。大工棟梁ではなく建築家が設計した近代和風建築で、入母屋屋根、下見貼りの重厚な外観は、武家屋敷を連想させます。
丸山家住宅
鉄板焼きKurosawaの向かいにある丸山家住宅も築年は昭和初期の町屋です。 乾海苔問屋の商家の住宅で、良く維持管理されています。
割烹 躍金楼
築年が1949年(昭和24年)の料亭建築。1873年(明治6年)創業の老舗で、花柳界だった一帯の歴史を伝える店です。花柳界の名残を伝える黒塀の料亭建築です。
和菓子 井筒屋
築年は不明。マンサード屋根の銅板貼り看板建築というのは珍しく貴重。すでに閉店しているようで、去就は不明です。
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この記事は、私の「東京レトロ街歩きガイド&マップ」サイトのエリア別「Ar-01丸の内から銀座を歩く」、更に詳しくはテーマ別「Th-07今に残る近代レトロ建築」を基に街歩きをしています。記事の内容以外にも街歩き検証はまだですが、All in Oneのガイド&マップになっています。こちらもぜひ参照ください。
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