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詠雪之才〜「文才」に憧れたわたしとマイナスブランディングについて〜

『詠雪之才』

昨日、雪が降りました。
白く染る世界をペンギンのようにヨタヨタ歩き
帰ってきてストーブをつけ温まりながら、
なんだかひとつでも
雪にまつわる言葉を覚えたくなって
自分の中に知識としてもぎ取りたくなって
そっとスマホで調べました。

雪にまつわる言葉
雪という字が入っている言葉

無数にある言葉の中からわたしの心を
釘付けにしたのは
『詠雪之才』という言葉でした。


中国でも雪を詠むのか、と思ったと同時に。

「文才」という言葉に心がちょっとちくりとしました。

「文才」に憧れて憧れてやまなかった
でも1番やってはいけないことをしてしまっていた
わたしの高校時代を思い出したのです。

❅:*.。 。.*:❅

高校生の頃、
文芸部に所属して
年に3回、春夏秋に部誌を製作していました。

個々に小説や詩やイラストなどの作品をつくり
高校の印刷室で大量に印刷をかけ
折って重ねて部誌を製作していく。

折っていくのは苦手だったし
印刷も大量だし
大変だったけど
部活仲間同士わいわいやってたら
そんな時間も楽しかったんですよね。

部誌には必ずあとがきをつけていて
それぞれが自分の作品について語ったり
読んでくださる方への感謝を伝えたり
思い思いのあとがきを書いていました。

わたしは、その頃のあとがきについて
とても悔やんでいる部分があります。

それは、「駄文ですみません」と
必ず入れてしまっていたこと。

駄文。
つまらない文章。
へたくそな文章。

部活仲間もみーんな
あとがきに入れていたから
「なんかわたしも入れようかな」
そう思って入れたのが始まり。

「文才」に憧れるけど
わたしにはそんな才能なんてないしなー
そう思っていました。

3年間ずーっと部誌のあとがきに
「駄文ですみません」と
入れてしまっていました。

つまらない文章すみません。
へたくそな文章すみません。

そして…
「文才ほしい!」
なんて書いていました…。

今思うと
読んでくださった方にとってもとっても
申し訳なかったなって思うのです。

つまらない文章だったからじゃない。
へたくそな文章だったからじゃない。

もし仮にその文章を「面白かった」「良かった」
そう思って下さった方がいたかもしれないのに

あとがきで
「つまらないですよねごめんなさい」
なんて。

読んできて「ああよかった」と思ってそっと本を閉じる前に
「駄文ですみません」なんて見ちゃったら
この時間どうしてくれる?って気持ちになりますよね。

しかも、部誌も無料配布ではなく
文化祭などで有料販売していたのです。

せっかくお金を出して
高校生の文章を買ってくれる。

それって何者でもないただの高校生の文章だけど
プロでない高校生なりの文章が好きだったり
等身大のまっすぐな文章が読みたくなったり

「うまい文章」を読みたいならそこらじゅうに
本は売ってるし

なんでそんな人たちの時間を奪って
読んでもらって
「つまらなくてすみません」
なんて言えたんだろう。

それだったらもっともっと言葉を尽くして
読んで下さった方への感謝の言葉をもっともっと
自分の出来る限り伝えればよかったのに

それもせず
ただ自信満々に自分の文章を語るのが恥ずかしかったのか
「駄文ですみません」なんて
いっちょまえに謙遜しちゃって

その方が恥ずかしかったな
なんて今では思います。

そして悔しいな
今のわたしならそんなこと
書かないのにな
なんて思います。

高校生。
キラキラしてたように見えて
周りと違うことをするのもなんだか怖かった
そんなわたしの弱さも垣間見えたり

文才、
その言葉に憧れを持ちすぎて
自分はダメだと打ちひしがれてた
そして「駄文ですみません」に逃げた
そんなわたしの背中に

「そういうときもあるよね」
「でも、今では自分なりの文章で
背伸びせず謙遜もしすぎず
ありのまま、まだ書いてるよ」
なんて言えたら救えちゃうのかな。

❅:*.。 。.*:❅

と、ここまではわたしの過去の悔やみについて
語ってきたんですけど。

これって、ビジネスでも通ずることがあると
思います。

例えば、有料noteを買ってみて
「こんな内容で申し訳ないです🙇‍♀️」
なんて書いてあったら…
わたしだったら、なんでこんなの買っちゃったんだろうって感情になってしまうと思います。
内容が良くてもガッカリ感、その1文で出てしまうかもしれないですよね。

アフィリエイトとかでも、
「わたしもまだぜんっぜん稼げてないです😭
でも一緒に頑張りましょう😭サポートします💪」
って人がいたら
いやいや、サポートうんぬんよりもまず
自分が実践せい…🥹
になってしまいますよね。

そういった「マイナス面を大きく打ち出してしまう」ことって
実は意外とやってしまいがちだけど厄介なものだなぁと自分の過去を振り返って思ったのでした。

いわゆる「マイナスブランディング」ですね。
自分のことを認知してもらえるようブランディング(他の人との差別化や自分自身のイメージを作り上げていったりすること…と言ったらいいのかな)していくのは大事ですが、ネガティブなイメージが強くなってしまうと途端に人が寄り付かなくなってしまう危険性があるなぁ、と思いました。

わたしもまだまだマイナス面を打ち出してしまうのはやってしまいがちなので、気をつけねば!なのですが( ˊᵕˋ ;)

そうそう。
この前、
アイドルさんのnoteの記事を読んだのですが。
そこでも同じようなことを感じました。

その記事は、
「アイドル自身がライブの宣伝ツイートで
どこまで書いていいの?」
という内容で。
(結構アイドルさんもnoteで記事書いてる方多いんですよね)

わたしもアイドルオタクなのでよく見かけるのですが、
アイドルが自身のTwitterで
「○月○日ライブやります!きてね!」
の宣伝ツイートをよくしているんです。

わたしがオタクやってるのがいわゆる地下アイドルの女の子グループのアイドルさんたちなのですが、
ほんとに今は戦国時代かってくらいに
SNSやってるアイドルさんが多くて
日々宣伝ツイートがTLを駆け巡ってる状態なんですよね。

そのnote記事でそのアイドルさんは
「絶対に来てほしいライブのとき、
『まだまだチケット予約寂しいです!』
って言って
たくさんの人が駆けつけてくれたら
『あれ?なんだ、人多いじゃん嘘じゃん』って
離れていく人がいるかもしれない。

でもそれを言わなかったら
全然人が集まらなくてそれも寂しい。

まだまだ寂しいですって書いたら
今予約してくれてる人たちが
『自分は予約してるけどそれだけじゃダメなのか』『自分じゃダメなのか』と離れていく原因になるかもしれない。

どこまで踏み込んで書いていいのか」

という悩みをこぼしていました。

わたしもアイドルさんの宣伝ツイートで実際に
「チケット予約まだまだ寂しいです!」
って見かけることが結構あって
そんなことわざわざ言わなくても…
と思う側の人間だったけど、

そんな葛藤もあるんだなぁと
ひとりでに納得していました。

わたしの推しアイドルグループは
絶対に来てほしい大規模な会場でのライブ前
必ず来場特典を作って
「ライブに来てくれた方限定でこれ配るよ!絶対受け取ってね!」ってツイートしたり
そのライブへの並々ならぬ熱い思いをツイートしたり
ライブでみんなで盛り上がれるようにってみんなで踊れる振り付けを動画で撮って「こういう風に楽しんでね!」ってツイートしたり

「まだまだ寂しいです!」って言わずに
熱い思いを見せたり
実際に盛り上がるイメージ膨らませて
「来ない方が損」と思わせたり…
そんな熱い訴求でファンを「行きたい」「むしろ行く、行かなきゃ」に突き動かしているんだな
そう思いました。

「なんで来ないの?」って感じで言われるより
「おいで!楽しいよ!」って言われた方が
ずーっと魅力的だなぁって思っちゃいました。

そう思ったので、わたし自身も
楽しく熱い思いでnoteを書いて
「note書くの、楽しいよ!おいで!」
そんな風に伝えられたらなぁと思ったのです。

自分が楽しく楽しくやってたら
次第に人も集まってくるんじゃないかなぁ
そう思ってます(*ˊᵕˋ*)

今日はここら辺で筆を置きたいと思います。

「駄文ですみません」はもう使いたくないので…

精一杯の愛と思いを込めた文章です。
この文章を読んで下さった方に
よりたくさんの幸せが舞い降りますように🥰

ーゆさ🐰💕ー





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