「空気読めない」は褒め言葉
「人は人の視線を感じることができるのか?」という疑問から生まれた「人は人の視線に気づくのか」実験。
後編では電車の中や道など、オープンで、パブリックで、じっと見つめているとトラブルが起きかねないスペースで実験をしてみたいと思います。
*前編はこちら
@電車の中
じっと見つめるのがはばかられる場所ではありますが、実験のためなので仕方がありません。さっそくやっていきましょう。
Case.4 席に座っている人
つり革につかまって立っている状態で座っている人をじっと見つめます。さすがに目の前に座っている人を見つめてしまうとけんかを売っているようにも、一目惚れをしてしまったようにも見えるので、左斜め前の席に座っている女性を見つめます。
*No Image
見つめはじめて10秒。
扉が閉まって電車が動き出す前に気づかれてしまいました。
しかもよほど不審だと感じたのか、逆にじっと見つめられるという…。
あ〜もう、はずかしい。穴があったら入りたい。やはり距離が近いと気づかれやすいようです。
結果:視線を感じる
@道
道では基本的に人は歩いています。つまりじっと見つめることができないか、できたとしても短時間だったり特殊な状況になります。
Case.5 横断歩道の反対側にいる人
道を歩いていて「立ち止まる」瞬間といえば、横断歩道。赤信号ではだれしもが歩みをとめます。
長めの横断歩道で、距離でいうと30メートルくらいでしょうか。反対側にいる人の顔はおぼろげにしか見えません。
純粋に視線を感じたかどうかを調べるために、今回は赤信号で待っている間だけで実験をします。
2人は話に夢中で、お互い以外には視線を向けません。一度だけ男性が顔をあげましたが、信号を見るためだったようで、わたしの存在には気づいてもいないようです。
けっきょく信号待ちのあいだ視線に気づくことはなく、すれ違うときにも目が合うことはありませんでした。よほど一緒にいる人に集中しているということですね。こういう人を彼氏にもちたいものです。
結果:視線を感じない
Case.6 前を歩いている人
最後は特殊な状況で実験してみたいと思います。
よく映画とかアニメだと背後からの視線を感じて銃弾をよけた、みたいなシーンがあるじゃないですか。でも実際のところ「後ろからの視線」って感じられるんでしょうかね?
というわけで、前を歩いている人をじっと見つめたいと思います。
正面や横にいる場合と違って視線を感じにくいはずなので、強い想いを込めて見つめます。
見つめはじめて約20秒。
…振り向いた!
しかもなんか、想像以上に早い!!!
もしかすると殺気が伝わった可能性もありますが、とにかく視線を感じたことに変わりはありません。後ろからの視線も感じられるなんて、人間ってすごいですね。
結果:視線を感じる
以上で実験は終了です!
おバカな実験にお付き合いいただいたみなさま、ありがとうございました。
最後に実験結果から考察をまとめたいと思います。
結論。
人が視線を感じるのは、相手が近く(3メートルくらいまで)にいて、周囲に気を配っているとき
…ん?
ということは?
近くにいても人の視線に気づかないわたしは周囲に気を配っていないというわけで。つまり空気が読めないというわけで。
そういえば子どもの頃から、「協調性がない」「マイペース」「猪突猛進(周りを見ずに突っ走る)」「自己中」と言われ続けてきたっけ。
あーあ。
やっちまった。
でも、まあ、裏を返せば、「集中力が高い」ともいえるわけで。
モノは言いよう、考えよう。
捉え方しだいでどんなことでも良くできちゃうよね。だったら自分に都合良い感じにしちゃうと楽しいよね!
というお話でした。
(おしまい)
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