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伝えるのも、伝わるのも、ゆっくりがいい(1)

noteをやるようになって、改めて思ったんです。文章っていいな。書くのっていいなって。

で、ふと思ったんです。なんで文章を書くのが好きなのかなって。

だって、「伝える」手段ってほかにもあるじゃないですか。絵、マンガ、写真、映像…その中でも文章を好きなのって、なにかワケがある気がするんですよね。そこで好きの理由を分解してみることにしました。

イヤなことから逃げまくってたどり着いた「書く」仕事

学生から社会人になるときにまず思ったのが、「営業だけはやりたくない!」でした。自己分析をして強みを見つける、とか、好きなことを仕事に!なんてことはまったく考えていなかったんですよね。

って、偉そうにいえることではないですが、とにかく「営業」以外の仕事ならなんでもよかったんです。

人見知り、話すのが苦手、そのくせ好き嫌いが顔にはっきり出るという三重苦(笑)。ぜったいに営業なんてムリーーー!!!そんな願いが通じたのか、営業サポート、編集アシスタントなどバックオフィス系の仕事に就くことができ、3回ほど転職もしました。

(いま、会社を経営することになってはじめて「営業」をしているのですが、若いうちにやっておけばよかったなと痛切に感じてます。きっと、もっと楽しめだんだろうなあ)

どの会社でも仕事は楽しかったし、自分なりにやりがいも成長も感じていたのですが、これはわたしがやらなくてもいい仕事なんじゃないか、って思っちゃったんですよね。

じゃあ、わたしにしかできない仕事ってなんだろう?

と考えてみると、これがまったく思いつかない。それなりに仕事をしてきたはずなのに、人より秀でていることはもちろん、ふつうにできるレベルのこともまったくない。

じゃあ、今から見つけるしかない。でも、なにを極めたらいい? 話すのは苦手だし、商品を売り込むなんてもっとムリ。絵を描いたりプログラミングするとかいう特殊スキルもない。

こうして消去法でたどり着いたのが、「書く」仕事でした。

文字はだれにでも書けるけど、なにかを伝えられる文章を書ける人は少ない

運良く、転職サイトを運営している会社で求人広告の制作ディレクターとして採用されたのまではよかったのですが、いや〜、甘かったですね。

日本語が書けるんだから、なんとかなるだろう。

もちろんそんなわけはなく。求人広告を写経(書き写し)することからはじまり、「てにおは」、句読点、形容詞の使い方など、徹底的にたたき込まれました。

はじめてつくった求人広告を先輩に見せた翌日、真っ青になった原稿(なぜか赤ではなく青ペンで「赤入れ」をする先輩だったんです)が机のうえに置いてあったことは、今でも目に焼きついています。

毎晩のように先輩やマネージャーとブレスト(自由にアイデアを出すディスカッション)をして、原稿を書いて、翌日には真っ青な原稿が戻ってくる。

そんな毎日を繰り返すうちに、すこしずつわたしのつくった求人広告で採用ができて、クライアントさんから指名もいただけたりして。「これはたぶんわたしにしかできない仕事になるかもしれない」そんな淡い期待を抱けるようになったのは、転職して3年目のことでした。

文章を書くのが好きと自覚したのも、このころだった気がします。

こうして文章で「人の心を動かす」「人の行動につなげる」というわたしの挑戦がはじまりました。


(ほんとはひとつにまとめる予定だったのが、思いのほか回想が長くなってしまいました。歳をとると過去を懐かしむことが増えるといいますが、もうその傾向がでてきているのでしょうか…続きは明日、投稿します!)

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