世界の英語学習時間ランキング! 各国のリアルなデータ
こんにちは!
日本人が英語を習得するには、3,000時間(上級、CEFR C1)から4,000時間(熟達、C2)もかかります。悲しき真実。
しかし世界的には、1,000時間でマスターできると言われます。こちらはCambridge University Pressが出しているデータ。
でも、実際のところ、他の国の人たちはどうなんでしょう?
さっそく調べてみました!
10秒まとめ
オランダ人は圧倒的なスピードで英語をマスターし、ドイツやフランスの二大国は約1,000時間で英語を習得しています。
一方、ロシア人も習得に長い時間がかかるようです。つまり、英語学習が大変なのは日本人だけじゃないんです。頑張りましょう(遠い目)
ヨーロッパ言語の分類
ヨーロッパの言葉は、ざっくり分けると、以下の三つに分類されます。これらはいずれも「インド=ヨーロッパ語族」と呼ばれるものに属します。
ゲルマン語派(赤色):ドイツ語(約9,500万人)、英語(約7,000万人)、オランダ語(約2,400万人)
ロマンス諸語(青色):フランス語(約7,200万人)、イタリア語(約6,500万人)、スペイン語(約4,000万人)
スラブ語派(緑色):ロシア語(ヨーロッパロシアで1.1億人)、ポーランド語(約4,500万人)、ウクライナ語(約4,000万人)
またその他にも「ウラル=アルタイ語族」と呼ばれるものもあり、欧州の代表格はハンガリー語(約1,300万人)です。
いざ、調査!
今回は、それぞれから代表選手を選出しました。
ゲルマン語派:ドイツ語、オランダ語
ロマンス諸語:フランス語
スラブ語派:ロシア語
その他:ハンガリー語
各国の英会話教室のサイトが、英語習得にどのくらいの時間が必要かを調べてみました。網羅的な調査ではない点、ご容赦を。
各国一斉に列に並びました。位置について、、、ヨーイ・ドン!
①オランダ 495時間。圧倒的スピード!
オランダ人の英語習得速度は、まるでスピード違反並みの速さ!
「英語? 簡単!」とオランダ人の同僚が言っていたのは、あながち嘘ではありません。
「なんでそんなに英語が得意なの?」と何人かのオランダ人に聞いてみたことがあります。みんな口をそろえて言うのは、テレビ番組が英語で放送されるから、自然と覚えてしまった、とのこと。オランダは小国なので、テレビ番組がわざわざオランダ語に翻訳されないようです。その結果、テレビを見ていたら英語ができるようになったようです。
②ドイツ 1,000時間。スタンダード
ドイツでは、C2レベルに達するまでに約1,000時間が必要です。
これはCambridge University Pressが出している標準的な時間とほぼ一致しています。
オランダと比べると、2倍の時間がかかる計算です。
実際、ドイツでは英語を話せない人も一定数います。これは大国の性でしょうか。英語を使わなくても十分に生活できる環境が整っているからかもしれませんね。
③フランス 1,000時間。大国は安定
フランスでは、英語を熟達するまでに約1,000時間が必要です。
これはCambridge University Pressのデータとも完全に一致します。というのも、このデータはヨーロッパの大国であるドイツやフランスを基にしているからでしょう。
フランス人の若者は以前より英語を話せるようになってきたとはいえ、それでも英語が通じない人も一定数います。ただ、あの鼻に抜ける「ボンジュール!」には憧れますね。
④ロシア 3,300時間! 何があった!?
ロシアはスラブ語系の代表ですが、英語習得に必要な時間は標準よりもはるかに長いです。インド=ヨーロッパ語族に属しているとはいえ、ロシア語はキリル文字を使い、音韻や文法も異なります。こうした違いが、英語習得時間の長さに影響しているのでしょう。
ドイツやフランスの3倍の時間がかかると聞くと、同情せずにはいられませんね。(まぁ、もっと時間がかかる国が、右のほうに控えているのですが・・・)
⑤ハンガリー 1400時間? ロシアほどではないけど
ハンガリーはウラル語族に属しています。
英語習得のデータは限られており、B2レベルまで720時間かかる、というデータしか見つかりませんでした。
一般に、B2からC2に達するにはそれまでと同じくらいの時間がかかると考えると、熟達までは約1,400時間が必要でしょうか。
私にはハンガリー人の知り合いが2人いますが、いずれもテトラリンガルで、言語に堪能なイメージです。それでも、英語との距離が大きいため、標準時間よりも時間がかかるのではないかと思います。
⑥日本 4,000時間! 他を圧倒のすごさ
さて、我らが日本です。
こうして比較してみると、圧倒的な存在感を放つのが4,000時間超の学習時間。
でも、英語を話せるようになるためには、やっぱり続けることが大事。途中で諦めず、少しずつでも積み重ねていくことが成功の鍵です。
諦めずに、がんばりましょう!