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あの頃を懐かしむ

日常に疲れてしまったときにする「あの頃は良かったなぁ」と振り返るやつをした。今回振り返った「あの頃」は高校時代。

中学、高校が同じだった友達と最近電話をすることが増えた。部活も中高同じで、高校の時は私がキャプテンでその友達が副キャプテン。部員が少なくて適任者がいなくてなった感もあったので役職があるからといって、特に何をしたというわけではないが色々共通の思い出がある。それから部活のあとにへとへとになってから行く塾も一緒だった。

実は、志望大学(学部は別だが)も同じだったのだが、残念ながら私が落ちてしまったので大学は別だった。それで、大学時代はほとんど関わりがなかったのだが、二人とも社会人になって悩みも尽きないのでよく電話をするようになった。

会社での愚痴や最近の身の回りでの話を一通りして、「あの頃は良かったなぁ」の話になった。写真を見ながら「あの先生、ああだったよね」とか「毎日あの先生の授業は寝ちゃってたわ」とか「朝の5分は昼の15分っていう謎の文言が書かれた貼り紙が時計の横にあったよね」とか「制服ださかったよね」「いや、私けっこう好きだったよ?」とか話し出すと止まらない。

授業と授業の間の休み時間、予習終わってなくてみんな必死だったよね。今から考えれば、何を恐れてたんだろうね、とか。
働いてるわけじゃないんだから、授業中当てられたら「分かりませんでした」って言えば良かったのにね、とか。

平日は授業後、土日も約半日、部活一生懸命やってたなぁ。何でこんな汗が出るんだってほど汗かきながら部活をしてたよね、とか。
学校に行けば無条件に毎日友だちに会えて、授業を受けて大好きな部活をする。
大学とは少し違う。社会人になった今は皆無だ。大好きな友達と一緒に一つのことを頑張るっていう経験今じゃなかなかできない。しかも、そんなこと意識せずにしていた。高校時代、恋愛とは無縁な私だったけど、そんなことがなくても充実してたし「青春」そのものだったんだなって今になって思う。(もちろん当時は当時で、彼氏いたらなぁとかよく言っていたが・・・)

授業を受けて、部活をして、塾に行って、家に22時半とかに帰ってそこから次の日の授業の予習をして、また朝早く起きる・・・。予習終わってないのに寝落ちしちゃってて朝に絶望する、みたいな日々を送っていた気がする。

そのときはそのときで、必死に生きてたんだろうなとは思う。もう一回全部辛いことも含めてやり直したいかと言えば違うかもしれないけど、あの頃は楽しかったなぁ・・・、戻ってみたいなぁなんて思う。

人間、楽しかったことほど印象的に覚えているのかもしれない。

「今」も、いつか遠い未来、いや意外と近い未来には「あの頃」になって、良かったなぁなんて思うのかもしれない。
だから、私たちにできるのはそんな今を生きて、乗り越えていくことなのかもしれない。(できれば楽しみながら)



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