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遠方のご家族の不安や心配


独居のご本人が、ご家族とか身内の方に

何らかの不安とか困り事を訴えて

本当は行ってあげた方が良いのかもしれないけれど

家族には家族のそれぞれの事情があって

すぐには対応出来ない場合が多々ある

コロナウィルスの感染拡大とか対策って面でも

県をまたいでの移動がどうなんだってこともあるので

ご家族の怠慢だと責められないけれど

ご本人にとっては、そういう返事も

不満や不安の原因だったりする


そういうご家族から、どうしたら良いだろうか?

みたいな相談を受けたとき

こっちも電話でのやり取りになるので

即解決!みたいな妙案は出せない


何らかの本人の変調があるなら

訪問介護とかデイサービスとか民生委員などから

連絡とか報告があるはずだし

電話連絡が出来るってことは

大至急、何かしなければって状況とも考えにくい

救急搬送とか警察をお願いしなくちゃって時は

ご家族の責任と判断になるから

もっと違う対応が必要になるけれど


今日明日の緊急性ではないけれど

本人からの訴えが多くて

心配だったり、困ったり、イライラしたり、辟易する

本人は大丈夫なのか、この先どうしたら良いかとか

そういう相談をいただいたとき

できるだけご家族の話を聴いて

どこに不安があるのか、何が心配なのかってことを

まずよく聴き取って精査することが大事だと思う


家族が支援できないことを後ろめたく感じてる場合もあるし

単なる近況報告を大げさに受け止めてしまってる場合もあるし

本人はそのつもりはなくても甘えてるなんて場合もあるし

自分が関わっている時のご本人の様子と

ご家族が感じている本人像とを照らし合わせて

今、どうなんだろうってことを一緒に検討したりする


時々、こんな相談して悪いわね~みたいに言われたりするけど

そうやって、遠方から気にかけて下さることが

何よりもありがたいことだと感謝の言葉を伝えて

ご家族を労うようにしている


この電話ですぐに対応策が出せるわけではないけど

早めに訪問して本人の様子を確認して

本人の気持ちを聴いたり、ご家族の言葉を伝えたり

事業所からの聞き取りをしたり

直近の状況を確認して、

今後の提案の有無も含めて、

ご家族に連絡や報告をすることを約束して

電話を終了することがほとんど。


コロナ禍以前にはほとんど無関心だったのに

移動できないことを言い訳にして

心配してる風を装ってるみたいなケースもないわけじゃないけど

それでも、

ご本人に関心を持って、連絡してくださるのは

そのご家族の誠意だと思う

どんなケースでも

100%の安心安全を提供するのは不可能だけれど

相談いただいたことにすぐにレスポンスすることで

ご家族の不安が少しでも解消できれば良いし

自分のことを想ってくれる誰かがいるってことは

特に一人暮らしのご本人にとっては

何よりの心の支えになるような気がする