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利用者である本人にとって一番良いと支援者が考える状況と、ご家族が考えていることがすごくズレていて、どう対処したら良いのか悩ましい。
どう考えてみても介護力が不十分で、適切に在宅でのサービス利用することも消極的
支援者としてできる限り客観的な視点で、認識してもらえるように説明してるつもりだけれど全然入らない。適切に介助しなければ状態はどんどん悪化するし、褥瘡が酷くなったり拘縮が進むとおむつ交換も着替えももっと大変になる。何より本人の苦痛も強くなる・・・ってことが、何故わからない?
ネグレクトと言っても差し支えないけれど、家族はお母さんのことが大好き。自己流の介助はそれなりにしてるから、通報して隔離することは適切ではない、みたいな感じ。
「ショート利用した方が良い」客観的にはこれが正解。だけどご家族は「ショート利用して具合が悪くなった」と言う。ショートの事業所が見かねて、併設特養への入所を勧めても、「まだ入所させたくない」って返事。

自分の基本的なスタンスは、利用者の自己決定の尊重。ご家族に納得した選択をしていただき、本人を見送った後に後悔が残らないようにすること。
だけど、客観的に見える本人の予後と心身状態、家族の想い。何を優先するべきか倫理的なジレンマってこういうことだよね、って思う。
強引かつ強制的に何かをしていくというには、弱い根拠。かといってただ見過ごすこともどうなんだって感じ。結局、関係者で情報共有して、少しずつ訴えて家族が理解してくれるのを待つしかない。
そんなケースほど意外に長期的な関わりになっていたりして、人の寿命ってわからないものだな~とか人って意外に頑丈だな~って感じる。