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手帳に1日一枚シールを貼る話

私が小さい頃はシール交換全盛期だったと思う。

女の子はみんなシール帳を持っていて、友達とシールを交換し合った。キラキラしたものやタイルみたいなシールは交換のレートが高かったような気がする。

そして大人になった今、またシールにはまった。

きっかけは就職活動と卒業研究のストレスだったと思う。もともと文房具が好きで、そのコーナーにあったシールが可愛くてつい買ってしまった。

買ったはいいけど用途が思いつかない。昔みたいにシール交換をするわけでもないし、特に貼るものもない。

その時ふと、手帳が目に入った。それから一日一枚、1日が終わる頃にシールを貼っている。私が買ったのは動物がいろんなポーズをしているシール。疲れたなぁとか今日はよく休んだと思ったら寝っ転がってるシールを、頑張ったと思った時は乾杯してるシールやストレッチをしているシールを貼った。

気がつけば、1日の終わりにどんなシールを貼ろうか、次はどんなシールを買おうか楽しみにしている自分がいた。

後から手帳を見ると、なんとなくいいことがあったんだなぁこの日とか、なんかこの日は嫌なことがあったんだなとかやんわりわかる。やんわりだからこそ思い出して辛くなることもないし、あらあらパンダさん激おこじゃんくらいで笑って見られる。

コロナで在宅勤務がメインになってからは家のことをやる時間も増えたし、仕事も家でやる。備忘録としてやったことを書き出し、忘れずに体温も測って記入する。一日が終わったら「よくできました」か「大変よくできました」のシールを貼る。特に頑張った日はキラキラのシールにする。

大人になってもあの頃と同じで、キラキラシールが欲しくて少しだけ頑張れる。

大人になると人に褒められることなんて少なくなるから、今日も1日頑張った自分を褒めてあげる。その時の選択肢は「よくできました」か「大変よくできました」くらいが丁度いいんだと思う。よくできてないところは言われるし自分でもわかってるから。

今日はどんなシールを貼ろうか。

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