【ゆるっと薬膳】疲れた日は豚汁
みなさん、こんにちは。
私が住んでいるところは、昼間はなんと30℃まで気温が上がって、暑くて半袖になることもありますが、
夕方から一転、半袖のままだと「ひんやり」「ぞくり」と体調が揺らぎそうな冷たい風が吹くようになりました。
暑かったり寒かったり、一日の中で気候がくるくる変わると、私たちの体はそれに合わせて対応しようと頑張りますから、
一日の終わりにはもうくたくたで、自律神経も乱れ、秋疲れや秋バテやだるさがなかなか取れないまま過ごすことも。
今日はそんな今の季節にぴったりな、疲れた日や寒い日に食べたくなる「豚汁」を薬膳的に解説してみました。
豚肉は、潤いを補い、だるさをとって、疲労回復して元気を補う。
こんにゃくは、熱をとって、潤す。便通改善、血流改善も。
白菜は余分な熱をとって、胃腸を整え、口の渇きや便秘、咳をとる。
にんじんは消化促進、潤いと血を補う、目や胃腸の疲れをとる。
大根は消化促進して、咳や痰をとる。
ごぼうは熱をとって、便通やのどの腫れや乾き、かゆみや便秘の改善。
しいたけは食欲回復、だるさをとる、貧血、疲労回復。
ねぎは冷えを散らして、体力を回復。
みそはお腹を温めて、元気をうむ。
豚汁は乾燥や疲労、寒い日にぴったりなのです。
これまで色々な食材の働きや属性をお伝えしてきましたが、食材には体を冷やしたり、温めたり、その季節を乗り越える力を備えています。
冬の養生についてはこれからちょこちょこ出てくると思いますが、冬は五臓の「腎」が弱りやすい季節。
「腎」は成長、発育、生殖に関わる生命力の源の臓とされていて、老化とも深い関わりがあります。
「腎」が苦手なものは、冷え。
冷えると「腎」が弱り、足腰が弱る、記憶力が低下する、トイレが近くなる、骨が弱くなる、耳が遠くなる、髪が薄くなるといった老化が進むとされています。
養生は次の季節の養生を先取りすれば、その季節を元気に迎えられます。
今のうちから冬の養生を少しずつ取り入れながら、元気に過ごしていきましょう。
今日も最後までありがとうございました。