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[AIIT] 東京都産業技術大学院大学 情報アーキテクチャーコースに合格した


先日合格発表があり、無事に一般入試で合格しました。
今春より、東京都産業技術大学院大学の情報アーキテクチャーコース(修士課程)に進学します。
仕事をやりながらの進学となるため、社会人学生になります。

出願〜入試にあたり、ネット上の関連記事を漁りながらいくつか参考とさせていただきました。(参考記事は末尾に記載)
しかし、依然として本校の入試に関する記事は多くない印象を受けたため、
体験記として書き残すことで、本校受験生や社会人学生を目指す方の一助となれば幸いです。

なぜ進学するのか

僕は現在テック系企業に身を置きながらエンジニアの端くれとして働いていますが、大学は文系学部出身です。
また、社会人としてのキャリアは営業職からスタートしており、エンジニアとしての経験も長くありません(5年以内)。
自らのキャリアに舵を切り、幸運にもエンジニアとしてのキャリアを歩み始めた訳ですが、仕事を通じていつも知識不足を痛感していました。
このため、必要な技術知識はその都度独学で学ぶという、いわゆる*「落下傘方式」で進めてきました。資格もいくつか取得しました。

しかしながら、「エンジニアを生業としたいのなら、情報学の学位を取りたい」「エンジニアとしてのキャリアの幅を広げたい」「独学だけではなく、学術的裏付け含めて体系的に学びたい」といった気持ちがずっと残り続けていました。
また、中長期的にはエンジニアとして海外で働きたいというあったため、海外でチャレンジしたいのなら、学位を持っていたほうが今後多少有利に働くこともあるだろうとも思っていました。
こうした理由から進学を決意しました。

*落下傘方式についてはこちらの記事で知りました。https://tjo.hatenablog.com/entry/2014/03/31/191907

なぜAIITなのか

当初は複数の学校を検討していましたが、必要GPAや学費などの条件面で最適な学校をなかなか見つけることができずにいました。
海外の大学院も含めいくつか受験し、合格したところもありましたが、在学生からの評判がすこぶる悪いことを知り、進学を蹴ることもありました (涙)

そこで、以下の条件に絞って学校を調べ直すことにします。

・厳格な入学要件を持たない (入学しやすい)
・面白そうな講義を数多く提供している
・社会人でも学びやすい環境が整備されている (オンライン講義等)
・学費が安い
・アカデミックなことを学べるし、実践的なスキルも身につけられる
・研究活動をしなくてもよい (個人的にあまり関心がなかったため)
・修士学位取得できる (大事!)

そして、これらの条件をすべて満たす学校が、AIITでした。
AIITは、社会人の学び直しに重点を置いた専門職大学院です。学生の多くは在職中の社会人のため、社会人の修学に適した環境が用意されていますし、実務に活かすことのできる授業もあります。
研究や論文作成を課されるわけではなく、代わりにPBL型教育という独特な制度を設けています。

通常の研究型の大学院では、修了要件として論文作成を課す例が多いですが、PBL型教育は、複数人のチームとしての取組みであること、成果物だけでなく、プロセスにおける活動も評価の対象とすること、具体的なプロジェクトの成果発表となることなど、大きく異なります。

https://aiit.ac.jp/education/pbl/より引用

また、年間通して複数回受験することができます(4-5回?)。入試方法も豊富で、自分に適した入試を選ぶことができます。
受験料は3万円かかりますが、同じ年に何回でも挑戦することができるのです。

さらに「教育訓練給付制度」の対象コースということもあり、給付金の受給ができれば授業料を大幅に減額することができます。

https://aiit.ac.jp/admission/kyoikukunren/より引用

AIITでは情報系以外にもデザインや経営学系のコースもあり、そのような他コースを受講することができる点も魅力的でした。
あと、社内で進学している人を見つけたことも大きかったです。

大学院の説明会も頻繁に行っているので、気になることがあれば気軽に参加して質問などしてもいいと思います。

入試対策

AIITを知ったのが昨年10月頃で、11月に出願に向けての準備を始め第3期一般入試で出願しました。その後、12月末から1月上旬にかけて入試を行いました。

先述の通り僕が受けたのは一般入試なので、ここでは一般入試について説明します。
一般入試では、小論文と面接(口頭試問)が課されます。
現在小論文の問題はオンラインで送付され、数日間の間に回答を提出する方式になっています。学校側から説明を受けた公開情報として、大問が3つ程度用意され、テーマは毎回変わるようです。学校に問い合わせれば、小論文の過去問をいただけます。
僕は小論文をちゃんとやった経験がなかったので、小論文の書き方に関する書籍にいくつか目を通し、時事問題をチェックするようにしていました。
詳細は割愛しますが、個人的にはそこまで難しい印象を受けませんでした。問題にもよると思いますが、小論文の書き方を十分に理解していれば必要以上に気構える必要はないと思います。

小論文を無事に提出できれば、最後に面接を行います。面接も現在はオンラインで行われます。
一般入試経験者の情報を見渡す限りでは、経歴、志望理由、得意なこと(スキル)、大学院で何がしたいのか、キャリアプランなどについて総合的に問われるようです。
面接についても詳細は割愛しますが、僕の場合もおおよそその通りで、志望理由については上記に基づいて回答しました。
ただし、質問に対してはロジカルで、わかりやすく簡潔にする必要があり、矛盾や飛躍があれば必ず突っ込まれます。あらかじめ質問を想定しておくことは難しいと思いますが、聞かれる可能性の高い質問に対する回答案は用意しておいたほうがいいと思いました。
また、公式サイトに掲載されているアドミッション・ポリシーはよく理解しておく必要があります。
僕は結構突っ込まれたこともあり、終わったあとは正直落ちたかもと思っていました。

最後に

不安ではあったものの、無事に合格することができて嬉しいです!受験数や合格率は公表されていませんが、倍率は2-4倍くらいな気がします。
ただし、募集人数は入学期ごとに定めてられているため、一般的には早いうちに受験しておいたほうが入りやすいと思います。(逆に第4期試験とかだと倍率が高いかも)

なお、情報アーキテクチャーコースでは、情報システム学修士(専門職)の学位を得られます。(英: Master of Technology in Information Systems)
いわゆるComputer Scienceではないのですが、厳密に違いを意識されることはそうそうないと思うので、この際あまり気にしていません。

働きながら学生になることは大変だとは思いますが、多くのことを吸収してさらに成長できればと思います。
最後に、入試にあたりとても参考になった記事を以下に挙げておきます。


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