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ハナムラ タケ子
2020年11月23日 17:18
この長い小説を、1日で一気に読み終えたあと、放心状態だった。この1日で何人もの人生を、告白を、悩みを、成長を、生死を、見届けたような気がする。そしてひとりで声も出さずに泣いていた。なぜだかはわからない。「ここが良かった」とか「この場面で泣いた」とか、「この文章にぐっときた」とか、そういう言葉で表せるものじゃなくて、そんなんじゃなくて、もともと現実であまり出にくい感情が、ここであふれ