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冬は黒いものをたべて巡りをよくしよう!薬膳料理教室レポ

薬膳と聞くとどんなイメージがありますか?私は「難しい」「高い食材揃えるの?」というネガティブイメージがありました。
そんなイメージを覆した、薬膳教室のレポートです。薬膳の簡単な知識も得られるのでぜひ最後までお読みください。

講師プロフィール(まきちゃん)


産後自身の体調不良をきっかけに、健康に関心をもつ。産後吐き気が止まらず、瞑想など様々な健康法を試す中で薬膳にたどり着く。薬膳を実践すると吐き気がましになり、食べるもので体は変えられると実感。
管理栄養士+薬膳の知識で食養生という考え方を日々実践中。病院、老人施設、保育園での調理経験を生かして料理代行として活動中。
漢方茶の販売もBASEでしている。BASE←漢方茶のページが開きます
将来は子育てや介護で外に出られない方むけて、訪問型の料理教室をするのが夢。
<保有資格>
管理栄養士・予防医学食養生士・薬膳食専門療養士・漢方茶ブレンダー
重ね煮師範勉強中

大正区ちしまメディカルパーク

大正区の千島メディカルパークで行われました。千島メディカルパークは、「日本一の健康長寿地域を目指して」大正区の健康の拠点となっている場所です。

私は電車とバスを乗り継いで行ったのですが、バスは高齢の方が多い印象でした。高齢化社会をむかえた日本で千島メディカルパークのような、近所の方がふらっと立ち寄って健康について学べる、場所は今後増えるだろうなと感じます。

薬膳料教室は、前半は座学で後半は講師による実技を見学という形式でした。
前半の座学は薬膳の入門編で、「薬膳って難しいの?」という私の疑問を解いていく内容でして。

薬膳の基本①陰陽

食べ物には陰と陽があるという考え方。
陰の食べ物は・・・
トマト・ナス・きゅうり・貝類など
夏野菜や熱い地域でとれる食材と覚えておきましょう。

陽の食べ物は・・・
かぼちゃ・紫蘇・玉ねぎ・ミョウガ・いかなど
冬野菜や寒い地域でとれる食材と覚えておきましょう。

薬膳の基本②五行説

五行とは自然界に存在する物質を「木・火・土・金・水」の五つの性質に分けたものです。
五行には、
五臓(肝・心・脾・肺・腎)
五味(酸・苦・甘・辛・鹹)
季節(春・夏・梅雨・秋・冬)
が対応しています。(レジメより引用)

薬膳には季節ごとに食べた方がいい味があるのを、初めて知りました。五行の考え方は占いの四柱推命にも通じるところがあるとのこと。昔の人は科学などない時代に、季節に合わせ食べ物で体を整える知恵があったのですね。

何を食べていいのかわからない時は、旬のものを食べると覚えておくといいとのことですよ。

薬膳の基本③ 五臓

肝・・・カラダの中の巡りをコントロール
心・・・五臓をコントロール
脾・・・消化吸収機能をコントロール
肺・・・呼吸機能をコントロール
腎・・・体内の水分代謝などをコントロール  (レジメより引用)

西洋医学と東洋医学とは考え方が違い肝=肝臓ではないとのことでした。講師のまきちゃんは、管理栄養士の資格も持っています。西洋の考え東洋の考え両方の視点からのポイントもあり、話につい引き込まれてしまいました。

冬は体を休ませ、巡りを意識する

冬は日照時間が短くなり、動物は冬眠し植物は土の中で次の季節を待つ季節。人間も冬は体を休ませ、穏やかに過ごす時期になります。

冬の寒さは、つい体に力が入り縮こまりがちではないでしょうか?冬の時期は食べ物+過ごし方で巡りをよくすることを意識しましょうという話に納得。
私自身ここ2、3年冬になると全身のこりがひどくなり「巡り」という言葉が気になる年頃になっていたのです。なので、まきちゃんの言葉にふに落ちるところがありました。

ちなみに、まきちゃんは目覚めて、起き上がる前に深呼吸を5回してから起き上がるそうです。ストレッチしようなど、がんばろうとすると続かないことがありませんか?起き上がる前の5回の深呼吸なら続けられそうですね。

冬の薬膳ポイントは黒い食べ物!

冬は腎の働きを高めるのがポイント。腎の働きを高めるには、黒い食材を意識してとるといいそうです。

腎の働きを高める食材は・・・

黒豆・黒ゴマ・黒きくらげ・海藻類・牡蠣・ニラ・くるみなど

体を温める食材

えび・羊肉・鶏肉・栗・くるみ・ネギ・かぼちゃ・生姜・ニンニクなど

私は、薬膳は難しいのでは…と敬遠していたのですが色を意識すればいいんだとわかると「意外に簡単なんだ」と薬膳料理に対するハードルが下がりました。私自身冷え性がひどく全身のこりがひどいので、この冬は黒いものを意識して食べようと思います。

本日の献立

・黒豆ごはん
・養生スープ〜サムゲタン風〜
・春菊と舞茸のホットサラダ
・黒ごま豆腐

後半の1時間は、まきちゃんが実演して見せてくれました。どれも美味しかったのですが、2品ご紹介しますね。

黒豆ごはん

<材料>米2合・炒り黒豆40g・梅干し2個(40g程度)
<作り方>
⒈黒豆は香ばしくなるまで、フライパンで弱火でゆっくり煎る
⒉炊飯器に分量通りの水を入れ。黒豆、梅干しを入れて炊飯する

黒豆のポリフェノールと梅干しの酸が反応して、ピンク色のごはんになります。梅干しの塩気がいい塩梅で、黒豆もほどよい固さでした。黒豆の香ばしさが、ごはん全体に漂いとっても美味しかったです。

黒ごま豆腐


<材料>だし汁400CC・ねり黒ごま100g・片栗粉30g・塩ひとつまみ
<作り方>
⒈材料を全て鍋に入れ、だまがなくなるまで混ぜ合わせる
⒉弱火にかけ混ぜる
⒊とろみがついてきたらしっかり混ぜ、へらで混ぜて鍋底がしっかり見えたら火を止める
⒋タッパーなどに入れ粗熱が取れたら冷蔵庫に入れて冷やす

本来黒ごまは、葛粉で作るのですが手に入りにくいのと高価なので片栗粉での作り方をレクチャーしてくれました。身近な食材で作れると、薬膳のハードルがさらに下がりますね。

黒ごま豆腐は体に良さそうだけど、「高いなー」と思っていたのですがこんなに簡単に作れるとは目からウロコでした。黒ごまの香りが濃厚だからか、片栗粉でも粉っぽくなくとても美味しかったです。

大阪市内で春菊の収穫体験

千島メディカルパークの講座を開いていた部屋では、春菊の水耕栽培もしていました。春菊を収穫し、お土産として持ち帰れたのです。まさか大阪市内で春菊が収穫できるとは想像していなかったので、思わぬおまけに参加者の方も顔をほころばせていました。

まとめ

以前から薬膳に興味はあったものの「漢字がが多くて、難しそう」高い食材揃えなくちゃいけないの?」というイメージがありなかなか学ぼうと思えずにいました。けれど、今回まきちゃんの講座を聞いたことで「日々の食卓に簡単に取り入れられそう」に変わりました。

「食養生」という考え方を学び、料理代行や毎日の食卓に取り入れているまきちゃん。日々の食事作りに簡単に取り入れやすいように、わかりやすく語ってくれました。

本日の献立もどれも簡単で、美味しく今日明日にも作ってみようと思えるものばかりでした。しばらく講座は考えていないとのことでしたが、連続講座にしてもいいのではと思えるほどの知識の豊富さで1回限りではもったいないなと感じます。
将来の夢は、出張型の料理代行をするとのことでしたが夢が叶うのもそう遠くないでしょう。

素敵な講座に参加させていただきありがとうございました。


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