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講談:なんだかんだ熊之丞《結婚するって聞いたけど》 恋人たちの別れには様々ありますが、就職で時が合わなくなり自然消滅ということも少なくないようです。

一席お付き合いを願います。恋人たちの別れには様々ありますが、就職で時が合わなくなり自然消滅ということも少なくないようです。
そんな別れから1年、後輩ができ仕事も落ち着いてきた頃、ふと元カノの顔が浮かびました。電話をしようと思い立ちましたが何せ久々です、最初の言葉をどうするか迷いもしましょう。『元気?』『仕事どう?』などではインパクトに欠けます。思案してこれならばと思いついたのが『結婚するって聞いたけど』という言葉です。
『何言ってるの、誰のこと?』『君のこと。えっ、違った?』『当たり前でしょ、相手もいないのに』『そうなんだ。久しぶりに会おうか』などと続く会話を妄想していたのですが、実際の返事はというと「そう、結婚するの。誰から聞いたのかな?」思わぬ返事に動揺を隠せず「うん、ちょっと。おめでとう。幸せにね」などと早々に電話を切った次第であります。
さて、会社の先輩の結婚相手が元カノだったという”事”の顛末も語りたいのですが、なんとなんとお時間になってしまいました。失礼をいたします。

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