#2 ボディケアの仕事はどうしてはじめた?
私:ボディケアの仕事はいつからはじめたんだっけ?
母:15年前に足で身体全体を踏みほぐす『楽健法』を習い始めて、翌々年からお客様のお家に訪問する形で仕事をスタートしたよ。
私:10年以上ボディケアを生業にしてるのってすごいことだよね。どうやって楽健法に出会ったの?
母:楽健法の施術をしてる人が実家のそばにいて、受けてみたら手で行うケアとは全く違うアプローチで、コリがほぐれるだけでなく整った感覚がしたんだよね。これは習ってみたい!と思ったの。
私:どんなふうに習うの?
母:先生が真言宗のお坊さんだから、午前中は法話を聞いて、哲学的なことや宗教観に触れる。午後からは他の生徒の方とペアになって実際に踏み合いをしながら施術の仕方を習得していくんだけど、やる方もやられる方も互いに整っていくのが本当に素晴らしいと思った。やる方はずっと人で青竹踏みさせてもらってる感じなの。どんどん元気になれちゃう。
私:いいね。身体と心や思考が繋がっているというお母さんの考え方は楽健法の学びも影響しているのかな。
母:そうかもしれないけど、実際に施術をしながらお客様の声を聞く中で、身体と心や思考が繋がっていることを実感したことが大きいと思う。
私:経験が施術の基盤になってるんだね。通い始めたのが15年前ってことは、弟(我が家第三子)が2歳の頃?
母:そう。授乳中に通ってた。
私:授乳中に1日家を空けるのって、難しくなかったの?
母:難しさはあったけど、第二子を出産した時に親業や自然育児、モンテッソーリ、シュタイナーのことを少しを勉強したことで「いままで正しいと思って子どもにしていたことが、間違っていたことかもしれない」と考えるようになって。身体のことをもっと知りたい、家族の健康を守りたいと思ったの。楽健法は家庭の薬箱代わりになると思ったから他のお母さんたちにも伝えたくて、地域の公民館で『踏み合いっこの会』を開催してたよ。
私:私たち家族のことを考えて、長期的な視点で学びをはじめたってことか。お母さんって勉強熱心だよね。私が母親になった時に同じようにできる自信がないな。
母:あなたはすでに私よりも素晴らしい女性だと思うし、絶対に素晴らしい妻に、母になるよ。我が子がこんな素晴らしい女性に育ってくれたことが、本当に何よりも嬉しい!
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