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便器がアート

現代アートって何が言いたいかよくわからない。
凡人には理解できない
現代アートってお金持ちの娯楽でしょ?

こんなこと考えている人が多かったりするのではないでしょうか?
いえいえいえ、そんなことないですよ!
アートってだれでも楽しめるものなんです!

「わからないから、つまらない」

のではなく

「わからないから、面白い」

と感じられるといいですね(^^)


今一度アートとは?

1917年 マルセル・デュシャン 

1917年、デュシャンは「R. Mutt」とサインされた陶製の男性用小便器をニューヨークのアンデパンダン展に出品しました。
このアンデパンダン展は、一般的な展示会とは異なり、出品料さえ払えばどんな作品でも展示されるという原則を持っていました。
デュシャンの意図は、この作品を通じて「アートとは何か」を問い直すことでした。



「泉」は、伝統的な美術作品の概念を覆すものでした。それまでアートとされていたものは、美しい絵画や彫刻、精巧に作られたオブジェクトでした。しかし、デュシャンの「泉」は、日常的なオブジェクトをそのままアートとして提示することでした。そして、それこそが、アートの定義を大きく広げるきっかけとなりました!


デュシャンの「泉」は、アートが単なる美的なものではなく、アイデアやコンセプトを重視するものであることを示しました。
彼はアートの価値はその物理的な形状や素材ではなく、それが引き起こす思考や議論にあると主張しました。

結果的に、デュシャンは今に続くコンセプチュアルな現代アートの創始者として位置付けられたのです!

アートとは思考すること

「泉」は、アートが視覚的な美しさだけでなく、思考を刺激し、問いを投げかける力を持つことを示しています。デュシャンの作品を前にした観客は、その作品の背後にある意図や意味を考えざるを得ませんでした。これにより、観客自身が作品の一部となり、アートの創造に参加することが求められるようになったのです。


デュシャンの「泉」は、アートが人々に新しい視点を提供し、固定観念を打ち破る力を持つことを教えてくれました。そして、アートは常に変化し続け、私たちの思考を進化させる存在であることを証明したのです!

ただ、ここで難しいのは思考することが観客に求められるということは観客の数だけ正解が生まれるということになるのです。
ただ一つの正解ではなく、わからないものを考え言語化するプロセスの部分が大切なわけなのです。


作品を見て、なぜ自分はそう感じたのか、作者は何を表したかったのか、なぜこの形、この材質なのか、自分自身に問いかけていくことに楽しみを置くとアートを楽しめることができるのではないかと思います。
そして、それらを通して自分を見つめ直すことが自分自身を知ることにつながると私は思っています。

アートとは何か

デュシャンの「泉」のように、アートは固定された概念ではなく、常に進化し続けるものです。現代のアートは、技術の進化や社会の変化とともに新しい形態を模索し続けています。
私たちは、アートを通じて新しい視点や思考を追求し続ける必要があるのではないでしょうか?


アートとは何か。その答えは一つではなく、多様な視点から捉えることができます。デュシャンの「泉」は、その多様性を象徴する作品として、今なお私たちに問いかけ続けています。アートの本質を探求することは、終わりのない冒険であり、常に新しい発見が待っているのです!

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