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モンドリアン:抽象画の先駆者、その魅力を知ろう

モンドリアンという名前を聞いたことがある方も多いかもしれません。
代表的な作品は見出し画像に使っている絵画です。赤・青・黄の原色を使い、直線だけで構成された彼の絵は、見る人に強烈な印象を与えますよね!
しかし、抽象画に馴染みのない方にとっては、何を表現しているのか理解しにくいかもしれません。
今回は、そんなモンドリアンの魅力と彼の抽象画が生まれた背景を紹介し、少しでも彼の作品に興味を持っていただければと思います。

モンドリアンとは?


ピート・モンドリアン(Piet Mondrian, 1872-1944)は、オランダ出身の画家であり、抽象画の発展に大きく貢献した人物です。
彼の作品の多くは、カンバスに描かれる幾何学的な直線と色のブロックから成り立っています。
最初は自然主義や印象派のスタイルで風景画を描いていたモンドリアンですが、徐々にその表現方法を変え、最終的には抽象的な構成へとたどり着きました。
↓は初期の赤い木という作品です!

彼の絵の特徴は、基本的に水平と垂直の線のみを使用し、原色(赤・青・黄)と黒・白の色で構成されたシンプルなパターンにあります。これを「新造形主義」と呼び、芸術の中で絶対的な秩序とバランスを追求したものでした。

赤い木


抽象画の意図とは?


モンドリアンの作品を見た時、多くの人が「これは一体何を描いているの?」と思うかもしれません。
彼の抽象画は、具体的なものを描いているわけではなく、むしろその奥にある普遍的な真理を表現しようとしています。
彼は自然や現実のものを描くことから離れ、物事の本質的な構造を捉えようとしました。

例えば、彼の作品「コンポジションシリーズ」では、色や形を極限までシンプルにすることで、世界の秩序や調和を表現しています。
モンドリアンにとって、線や色の関係性こそが、世界の根本的な秩序を象徴していたのです。彼はこの抽象的な表現を通じて、個々の感情や一時的な現象を超えた、永遠の美を探求していました。

赤青と黄のコンポジション
ブロードウェイ・ブギウギ


モンドリアンの抽象画を楽しむポイント


モンドリアンの絵を楽しむためには、彼の作品が「単なる幾何学的な模様」ではなく、内在する秩序と調和を探る試みであることを知ることが大切です。
彼の作品を見る際には、まず色や線のバランスに注目してみてください。
どの色がどの位置に配置され、どの線がどこで交差しているかに着目することで、彼の描こうとした「秩序」が少しずつ見えてくるはずです。

また、彼の作品は非常にミニマルですが、その中に感じられる緊張感や調和を味わってみてください。
シンプルでありながら、その裏に隠された深い哲学を感じ取ることができると、抽象画の面白さがわかってくるでしょう。




モンドリアンの抽象画は、最初はとっつきにくいかもしれませんが、そのシンプルさの中にある奥深さを知ると、見方が変わってくると思います。
彼の作品を通じて、普段は気づかない「見えない世界の秩序」を感じ取ることができるかもしれません。
興味が湧いたら、ぜひ一度モンドリアンの作品をじっくりと鑑賞してみてください。そのシンプルな美しさに引き込まれていくと思います!

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