【断層地形は面白い】ゆるく楽しむ日曜地質学:2023年11月5日号
ついに11月になり、今年はあと2月。
先週紹介した「生姜鍋」のおかげで、体調は確実に良くなっています。
「何となく体調が悪い」「スッキリしない」という人には良いかも知れません。
中央構造線の断層地形ツアー①
現在本編で発表中の「三方ヶ原の戦いを地形・地質的観点で見る」では、武田軍本体の進軍ルートと中央構造線の関係を追っています。
本編では古地図と現在の地形図を比較して、地形・地質の概要を紹介していますが、くどくなるので紹介していない断層地形がいくつもありました。
今後は「日曜地質学」で少しずつ紹介していきます。
今回は、中央構造線が途切れる「松倉」集落周辺の地形を見ましょう。
こちらです。どうでしょうか?
真ん中あたりに北北東ー南南西方向に細長く伸びる尾根筋が見えるでしょうか?
黒点線のように尾根筋が伸びており、その西方向に標高が下がる斜面があります。
一方、東方向に標高が下がるのはほんの少しで、すぐ谷(青点線)になり、その東は山になっています。
こういう地形、珍しいと思いませんか?
例えば、ちょっと西にある山を見てみましょう。
北東ー南西方向に尾根が伸びている山があります。
こんな感じです。
黒点線の尾根線があり、その両側の標高が下がり、谷へ至る。
こういう地形が標準的な「山」の地形です。
断面図にすると、こんな感じ。
真ん中にピークがあり、左右に下がっていく。
みなさんも山を思い浮かべるときは、こんな山でしょう。
ですが・・
松倉集落の背後の山は、ちょっとしたピークがあり、また山になるという地形。上の断面図と比べると違いが分かると思います。
どうでしょう?
地形図を見比べて、その違いが分かると楽しいかも?
中央構造線の断層地形はまだまだありますので、また次回に紹介します!
今週の予告
このまま、ますます体調が良くなり、記事創作により多くの時間を持てるようになるよう、日々を過ごしていきたいと思います。
以下のスケジュールを目標にしますが、体調その他で遅れる場合は申し訳ありません。
では、今週もよろしくお願いいたします。
そう考えると、松倉の山は珍しいかたちですよね。
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