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お茶と記憶と

大磯古道山道つなげ隊の隊員として、宝山というあまり人が入らなくなった山道を2年前から手入れしているのだけれど、そこには茶の木が何本も植わっています。

自生なのか、はたまた誰かが昔々に植えたのか、わからないのだけれど、手が入っていない上にあまり日が当たらない茶の木は、自由に伸び伸びとした樹形。

去年から、春にメンバーと一緒に新芽を摘んでお茶を作っていて、今年、私はほんの少しの緑茶と発酵茶(ウーロン茶)を作った。

今朝、久しぶりにこの貴重なお茶をゆっくり味わったらば。
大好きな祖母の事を思い出したのだ。

新潟に会いに行くと、いつも当たり前のようにお茶を淹れてくれた祖母。
昔は炭の中に豆炭が入ったコタツで、独特の懐かしい匂いと、遠赤外線のじんわりとした暖かさ。

時々しか会わないとはいえ、怒られた事がないわけじゃないのに、ニコニコした笑顔しか思い出せない不思議。
別に、特別穏やかな性格だった訳でもなく・笑、あの時代に60過ぎても看護師長として働いてたバリバリのキャリアウーマンだった祖母なので、どちらかと言うと激しめの性格だったはずなのに、だ。

お茶が連れてきてくれた記憶は、祖母が素敵な人で本当に私が祖母を心から好きだ!!
…という記憶だった。

不思議だなー。

今もし会えたら、どんなに嬉しいだろうと想像する。

覚えていること。
記憶。

急にこんな事を考えるのは、仲良くさせていただいているご近所のおじさまが認知症になって、その奥さまと、昨日夕涼み散歩がてら話をしたせいもあるのかな。

嫌んなっちゃうよ認知症でさーって、明るく愚痴ってくれた奥さまの強さ。
強がりも多少はあるだろうけど、そうやって愚痴れる強さに、大丈夫だって、ホッとした。

記憶の回線がぐちゃぐちゃになってるって、言ってたな。
脳みその不思議。

記憶なんて、案外、曖昧で、適当なもんだよな〜

とにもかくにも、丁寧に淹れたお茶を人にニコニコと出せるような年の重ね方をしたいものです。

サポートの豊かなエナジーを、穏やかさと歓びをのせて循環させていきます💕💕