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開山1300年!苔に覆われた寺社には神秘とロマンがあった!福井県旅行記Vol.1

どうも、Tsuchinocoです。

中々執筆する時間が取れず早くも停まりかけていたこのページですが、気合を入れて執筆し、ようやく1本目の記事を公開までこじつけました…! 

ただ、前回に「方針は東京の珍スポットを中心に発信して~」なんて言っていたくせに、1本目の投稿となる本記事の舞台は東京ではありません…。

まあ、自由にのんびりやることが最優先なのでこれでいいでしょう(笑)。ということで始めていきます!

舞台は福井県!

今回からしばらくは、最近行った福井旅行の記録を綴っていきます! なにゆえ福井県へ訪れたのかは、「行ったことないところに行きたいなあ…」という、ただそれだけです。

そんな旅行の計画をしている時に「これは行かねば!」と、私の心を掴んだのが、今回の舞台、福井県勝山市にある「白山平泉寺」

白山平泉寺/平泉寺白山神社

白山(はくさん)平泉寺(へいせいじ)は、「苔寺」「苔宮」と呼ばれるほどに境内、建物が美しい緑の苔に覆われた寺社(現在は白山神社)。真言宗の僧「泰澄(たいちょう)」が開山し、約1300年の長い歴史を持つ日本でも有数の歴史スポットです。

「境内案内図」 <白山平泉寺HPより>

私は寺社が大好きっていう訳ではないのですが、圧倒的な異世界感に一瞬で心を掴まれてしまい、訪れることを決めたわけです。

そんなこんなで、東京からバス、車を乗り継ぐこと9時間! ようやく辿りついた白山平泉寺の王道スポットを紹介していきます!

「精進坂」

「精進坂」

麓から参道を進むと、まず見えてくるのが平泉寺の玄関口、「精進坂」。かなり急な坂と階段ですが、これでも観光用に緩やかに整備された後なんだとか。ちなみに精進坂という由来は、この坂の上には、肉、魚を持ち込んではいけない、と言われていたところから。

この時点ですでに放たれている、神々しいオーラや氣を肌で感じつつ、歩を進めて一の鳥居をくぐると…。

「境内の参道」

こんな景色が広がっています! 思わずひとりで「うおぉ…っ!」と声を漏らしてしまうほどの絶景。自然と人工物が一体化した景色、たまらんですよね…。しばらく言葉を失っていました…(笑)。

「御手洗の池」

「御手洗の池」

参道脇の小道から行くことができる「御手洗の池」は、敷地内でもトップクラスで神聖な場所。というのも、泰澄が白山に入山した際にこの池を発見し、その時「白山の大神」の声を聞いたのだとか。そうして白山が開かれ、一帯が出来上がっていきました。

つまり、白山に関わる文化・信仰はすべてこの池から始まったのです!

いやあすごい…。神秘的とはここのことを言うのではないか、と思うくらいに、現世とは違う時間と空気が漂っている雰囲気がしました! この場所の魅力は(私の写真センスがないのもありますが)写真では伝えきれないので、ぜひ生で感じてほしいですね…!

また、池の対面には御神木も!

「白山平泉寺の御神木」

樹齢は驚異の1200年! 泰澄が植えたとされるこの御神木は、幹が途中で三叉に分かれていて、「白山三山」を表しているとかいないとか。堂々とした立派な姿に尊敬の念を感じながら、お参りしておきました。

再び参道へ!


先の参道を進むと次に見えてくるのが「二の鳥居」

「二の鳥居」


「二の鳥居」

鳥居の上に小さな帽子のような屋根が乗っかっている、あまり見ない形をしているこの鳥居。これは神と仏の教えが共存する「神仏習合」の考えから生まれたもので、この形の鳥居はここでしか見ることの出来ないのだとか…。現在では「神仏分離の令」により、別々になってしまいましたが、こういった名残に歴史のロマンを感じます!

そんなレアな鳥居を潜ると…見えるのはこんな景色。

「なんとまあ…。」一面緑の苔に覆われた景色!派手さはないけれど、厳格で惹きこまれます…!

写真の奥に見えるのは簡素な造りの拝殿。実は、1574年に起きた「越前の一向一揆」によって焼失したため、本来の姿ではないのだとか。元は豪華な造りだったらしいのですが、これはこれで趣があって素敵。

「拝殿」

そんな拝殿の真後ろには本社が鎮座しています。

「本社」

本社と言っても、かなーり控えめな造り。これも再建されたようで、元はもう少し華やかだったそう。ただ垂木や梁には龍や獏が緻密に彫り込まれているので、威厳をしっかり感じます。


境内には、あの人のこんなものも…。

「芭蕉句碑」

「おまいつ」の俳人、芭蕉先生。おくのほそ道の行程でこの地に訪れていたのだとか。新幹線も車も無かった当時に江戸からここまで来ていたなんて…。いやあ、行動力&体力お化けですね。

ほかにも境内には「東尋坊」の碑や伝承のあるスポットなど様々ありましたが、長くなってしまうので割愛します(十分長いですが笑)。





1300年前に泰澄によって開かれた白山。そこに建造された「平泉寺」と「白山神社」を中心とした多くの建物。長い歴史の中で人に拝まれ、壊され、建てられ、拝まれてを繰り返し、時には歴史上の偉人達も一目見るために訪れた日本有数の名所。


時代や訪れる人間は変われど、青々とした苔に覆われた由緒正しきその地は、1300年前から変わらない空気と時間が流れているように感じました。とても満足です。


歴史と苔が生す、神秘的な領域「白山平泉寺」。福井県へ旅行をする際にはぜひ足を運んでみてください! おススメです!!



次回は、規模がデカすぎて腰を抜かす…「越前大仏」&ご当地グルメについて投稿します。お楽しみに!!!



Tsuchinoco





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