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保険をかけない人生

私はいわゆる医療保険に1つも加入していない。
社会人になるタイミングで親と同じものに加入することを勧められたが、
「自分でちゃんと調べて選びたいからいい」
と、当時18歳の私は断ったらしい。
当の本人は全く覚えていないのだが(笑)、しっかりしてるなあ18歳の私、、、


20代半ばのときに検討する機会があり、ほけんの窓口的なところに相談しに行った。
意外なことに、相談員の人の第一声は、
「そもそも保険って必要だと思いますか?」
という言葉だった。

要はわざわざ保険という形をとらなくても、手元に貯蓄としてある程度蓄えておける人には必要ないし、高額療養費制度(詳しくはググってほしい)という制度もあるし、うまく使えば保険に入る必要はない、とのことだ。
海外では医療保険に加入する人はほとんどおらず、日本人が断トツで多いらしい。

もし加入するなら、治療費が高くつく上にかかる割合も高いがん保険くらいでいい、と。
(本当かどうかは分からないが)実際にその人が加入しているおすすめの保険会社やプランまで丁寧に説明してくれた。


保険の相談窓口の相談員が、"保険の必要性"から説明してくれるというのは、なんともありがたい話しだ。
もしかしたら何か裏があるのかもしれないが、無知なのを良いことに不必要でやたら高いものを勧められてもおかしくはない。
20代半ばの女1人なんて恰好の鴨だろう。


私は一通りの説明を受け、「一度帰って検討します、ありがとうございました」と言い店を出た。
約1時間かけて説明してもらった挙句、手ぶらで帰るのは少し気が引けたが、あのときの相談員さんのおかげで無駄な支出を増やさなくて済んだので感謝している。
(無駄かどうかは結果論なので、この先後悔することももしかしたらあるかもしれないが今のところ。高額療養費制度廃止の話しも出てるし。)


唯一勧められたがん保険についても、今では入らなくてよかったと思っている。
コロナ禍で医療の闇を知った今は、たとえがんになっても抗がん剤治療や放射線治療を受けたいとは思わないし、それよりも低コストでがんになりにくい食事等、予防の方にお金をかけたり出来ることは他にもある。



以前の記事にも書いたが、高校受験でも滑り止めを受けなかったり、どうやら私は
「保険をかける」という行為が嫌いらしい。
例えば他にも、"彼氏はいるがもう冷めてきていて他に気になる人ができた場合、その気になる人と付き合えるかどうかは分からなくても今の彼氏とは別れる"、等。
気になる人がいるいないに関わらず、今の彼氏にはもう冷めているわけだし、「彼氏がいる」という状態を維持したいわけではないからだ。



なるほど、これなら「転職先を決めずに仕事を辞めて無職になった」という現実にも、そりゃそうなるわな、と妙に納得してしまうのだった。



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