2023年はお酒との付き合い方が変わった年
たいていの人は、365日も生きていればなにか起こると思う。考え方や生き方に変化が生じるだろう。1年を振り返って
などという人はいないと思う。
ぼくも同じで、2023年にもいくつか大きな変化があったのでそのうちの1つを振り返ってみたい。それは
ということだった。
お酒に対する意識が変わった
これまでにもお酒を控えてみたり、まったく飲まなくなった時期もあったけど、そういうのとは質的に異なる意識の変化が生じたのが2023年だった。
簡単に言えば、これまでお酒というものがいいか悪いかと言えば
だと思っていたんだけど、いまは
だ思うようになってきた。
飲み方が悪い?
健康をかんがえてお酒をやめる人は多い。
とはいえ、その人たちだって、アルコールそのものが悪いとは思っていないはずだ。悪かったのはあくまで「飲み方」であって、アルコールそのものが悪いんじゃない、と。
水ですら、飲みすぎれば水中毒になり、最悪の場合は死に至るのだから、なんでも極端は良くない。酒の飲みすぎがよくないのも、基本的にはその程度のことだと思われている。
吸い方が悪い?
このあたりは、タバコと対照的だ。タバコを止める人で、
などという人はいない。
というのが基本的な考え方で、ニコチンやタールは、いまではダイオキシンとか、ヒ素などとほぼ同じ扱いになっている。
酒はありがたいもの
その点、アルコールは異なり、基本的にはありがたがられている。
ジャパニーズウィスキーが人気だそうだが、「白州」にしても「山崎」にしても高級品扱いされている。
ワインも同じで、ロマネコンティだとかドンペリニヨンなどというものはそもそも高級品であり、ロレックスとかパテックフィリップみたいというか、シャネルやルイヴィトンみたいな扱いをされている。
一方、タバコはどんなに値が張ろうが、今では、ダイオキシンやカドミウムと同列に扱いだ。とはいえ、遠い未来にはロマネコンティが有害物質扱いされることもあるいかもしれない。
「基本的に飲酒量はゼロがいい」
最近いろんな研究結果が出てきて、酒は適度に付き合えば体にいい、などということはなく、飲まないに越したことはないことがわかってきた(ここではストレスの問題は度外視します)。
だからといって、ぼくも禁酒するつもりはなくて、いまのところ、外食時には飲むけど、うちでは飲まないというスタンスをとっているだけなんだけど、少なくとも
などという意識が消滅したのが、2023年だった。
お酒の時代は続く・・
とはいえ、人付き合い=お酒だと思っている人はまだ多いし、そういう人が多いということは、それが現実だということ。
また、都市が存在するところにはかならず夜の街があり、そして「夜の街=お酒」といってもいいのだから、それが廃れていく未来が簡単に訪れるとも思えない。
これからも長いことお酒は飲まれ続けるだろうし、夜の街も存続していくだろう。サントリーもニッカも売上を伸ばしていくだろうし、ジャパニーズ・サケは世界でありがたがられるのだろうが、一方で、あまりお酒を飲まない人たちも少しずつだが、確実に増えている。
なぜ意識が変わったのか
ぼくは中学時代から酒を飲んできた。飲み屋に詳しいので友人に重宝されていたこともあるし、一時はバーテンダーになろう思ったこともあり、シングルモルトのコレクションをやっていたこともある。
こんな風に酒を友としてきた人間が、これほど意識が変わるのは、なんだかおもしろい。
ちなみに昭和の有名人がどんどん亡くなっているのが大きいかもしれない。石原裕次郎も松方弘樹も勝新太郎も死んでしまったけど、高橋英樹が元気なのは、お酒をあまり飲まないからではないかと。
楽しいからやっている
とはいえ、楽しいから止めているというのがほんとのところだ。未来を先取りするのが楽しいのだと思う。
昔の映画を観ると、みな煙突みたいにタバコをふかしているでしょう。でも今じゃああんなことは考えられない。
酒はそれほどど簡単にはなくならないだろうけど、遠い未来には「とりあえず一杯」が、煙突みたいにタバコをふかすのと同じくらい時代錯誤に感じられる日が来そうだ。
そういう未来を先取りしたくて、ぼくはいまお酒に対しする意識を変えている気がする。アルコールで酩酊するより、そのほうがおもしろいから。
よくスリラー映画で、頼りになると思っていた友人が、急にサイコキラーに見えてくるパターンがあるけどアレに近いかも。長年の友人だった酒が、急に見知らぬ他人におもえてきたりするのが楽しい。
・・というわけで、今日は、今年見てよかった映画を語ろうかと思っていたけど、なぜかこういう内容になりました。2023年はお酒に対する意識が変わった年でした。ちょっとでも刺激になれば幸いです。
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