世間は広いな・・
ネットを読んでいたら、「WBCの地上波の視聴率が高い」という記事が出ていた。
日本戦は5試合連続40%超えで、イタリア戦が48%だったそうだ。野球中継全体としてもなんと歴代2位で、
のだそうである。1994年といえばまだGoogleが影も形もなかったころで、そのころの野球中継に匹敵しているわけだからすごい。
ちなみにテレビ全体での最高視聴率は、1963年の第14回NHK紅白歌合戦で81.4%なのだそうだ。このときの瞬間最高視聴率が、五月みどりが「一週間に十日来い」をうたっている時で85.33%だったそうである。
日本テレビ界の頂点に立っている歌手はじつは美空ひばりではなく、『かまきり夫人の告白』で有名な五月みどりだったのである。このあたり、今日の話とまったく関係ないのだが、おもしろかったので入れてみた。
当時のチャンネル権を握っていたのはおそらくオヤジであり、
ということがはっきりと証明されている。
それはともかく、地上波がさっぱり視聴率のとれなくなった時代に、WBCは時代錯誤ともいえる視聴率を稼いだ一方で、ネット配信は不振だったそうだ。Amazonプライム・ビデオがWBCを中継していたけどいまいちだったらしい。
「テレビとの差別化をはかれていなかったのが敗因」と書かれているが、そのうえで、
という理由も上がっていた。今日のポイントはココである。
Amazonプライムは会費が必要
そうと書かれているのをみて
とあらためて思う。よく考えてみればもちろん必要で、年払いにすれば1か月あたり408円になる。そう思ってみて改めて
と思うのである。
何に価値を感じるかはひとそれぞれ
今、プライムビデオのトップ画面をざっと見てみたのだけど、数百の映画が並んでおり、これらを1994年に自宅で1本見ようと思ったら、ビデオを借りるかLDを買うしかなく、場合によっては万単位でお金がかかった。
それらが数百から数千タイトル、当時では考えられない高画質で見られる状況が整っていて月400円なのである。しかも、この400円は映画代ではなく、配送料と音楽も込みで、その上でついでにWBCも見れたり、井上尚弥選手の世界戦も見れたりするわけだが、それらを全部合わせても、電車やバスに1回乗るより安い。
ぼく自身は映画に無条件に価値を感じるタイプなので、そういう人間からすればAmazonプライムビデオはかぎりなくタダに近い。むしろ、プライムビデオの問題はお金ではなくて時間である。
という点のほうが痛切で、全部を見るのはムリだという無力感の方が強い。
しかし、世間は広いのだ。世間には映画のことなどなんとも思っていない人の方がはるかに多く、そういう人は「アマゾンは料金がかかる」と思っているし、そういう人の85.3%が無料のNHKでかまきり夫人を見ているわけだから世間は広いなあ。
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