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情報の真偽の見分け方

今年は陰謀論が大流行りだった。ウイルスについても相反する情報がとびかった。情報が錯綜する中で、どうすればウソに踊らされないですむのだろうか?だいじなのは、自分に心地いい情報源ばかりに頼らないこと。一系統の情報だけに頼らないことだとおもう。

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個人的に尊敬しているアナリストの人がいるんだけど、この人は7-8年前から現在の世界情勢をほぼ正確に予見していた。その彼から何度も聞いたのは

複数のソースから似たような情報が集まってくるときは信ぴょう性が高い

ということだ。「複数」というところがポイントだと思う。

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たとえば「2020年のアメリカ大統領選挙に不正があった」という疑惑について考えてみよう。疑惑の根拠をざっと羅列してみると

・11月3日深夜から開票が3時間停止した

・各地の選挙ボランティアが不思議な現象を目撃した

・ドミニオン投票機はベネズエラで使われたものと同型

・同社の経営には民主党首脳部が深くかかわっている

・この投票機のハッキングツールが存在することを元NSA職員が宣誓供述した

・9月30日フィラデルフィア州政府で電子キー生成用ノートPCが盗まれた

・一部のバイデン票の統計分布がおかしい

などなど。ほかにもあるけどすべて状況証拠であり、一つ一つは反論が可能だ。

・郵便投票の集計が遅れることは予測されていた

・現場での目撃情報は誤認ではないか

・投票機はたまたま同型だったのでは

・会社はたまたま民主党幹部がかかわっていただけでは

・投票機をハッキングできるとしても実際にやった証拠にはならない

・PCは厳重に暗号化されており盗まれても悪用の恐れはほとんどない

・統計はまちがっていることもある。

ただし、これらの疑惑の系統は単一ではない。それらが全体として同じ方向を指している場合、すべてをフェイク、かんちがい、偶然の一致と見なすのは苦しい。

つまり、(これ以上ゴタゴタしてほしくはないが)純粋に「不正があったのか、なかったか」と考えれば、なにかがあった可能性は残る。

ただし、不正でバイデンが勝ったのなら上院でも民主党が優勢に立ってよさそうなものだがそうはなっていない。あったとしても小規模だったのではないか。

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以上の逆を考えてみると、元ネタをたどっていくと結局単一のソースに行きつくような場合はうのみにしないほうがいいということになる。

一系統の情報だけで断定的な主張をしてくる人は、事実よりも願望にもとづいて語っている場合が多い。

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ぼく自身は「○○夫人はエロい」と言っているようなヤツであり、「世界」とか「世の中」とか言えるガラではない。それにしても、今後の世の中についての気になる情報が、1つ目、2つ目、そして先週ついに3つ目のソースから入ってきて、内容がだいたい一致している。どれもかなり信用できるソースだが、おたがいが影響しあっている可能性は99.9%ない。こういうときは単なる偶然で済ませられない。ウンザリするが、前を向いてやっていくしかない。

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