つまらない会話のパターン
世間には話のおもしろいひとがたくさんいる
世の中には話のおもしろい人がたくさんいる。しゃべらせれば何時間でもおもしろい話を続けられる人がいる。
元中日監督の落合博満さんなんかいくらしゃべらせてもおもしろいことをいうし、イーロンマスクもたぶんいくらしゃべらせても、おもしろいことを言い続けるはずだ。
それはかれらが幅広い経験をし、独自の考えを積み上げてきたからで、ちょっとやそっとでマネできることではない。
こないだ恋愛コンサルタントYouTuberの有田まきさんをとりあげたけど(真の実力が見える瞬間)彼女も
とか
などなど名台詞を連発していたが、彼女のおもしろさもちょっとやそっとでマネできない。
多くの人が「ちょっぴりつまらない話」をしてしまうのはナゼか
でも今日問題にしたいのは、そういうレベルの話ではなくて、もっと普通のことだ。なぜ多くの人が
をしてしまうのかを考えてみたい。まずは具体例を挙げてみよう。
最近つまらないなーとしみじみ思った会話があった。それは郷里に帰省してでスーパーで30数年ぶりにばったり出会った中学の同窓生との会話である。
彼は、中学時代は背たけが低かったにもかかわらず、いまでは180cmを越える長身になっていたのでぼくはおもわず
と声をかけた。すると答えは
だったのだ。こちらは30年ぶりに出会って驚いているのだから、同じ部署のことなどどうでもいいわけで、それ以上会話が続かなかった。
僕が考えるに、かれはおそらく、これまでいろんなところで背が高いといわれるたびに、
という答えを繰り返して、そこそこ受けていたのだろう。そういう紋切り型の感触があった。
このように「ほんのちょっとつまらない会話」は、よく考えないで自動的に発言している場合に起こる。ちなみに、僕の考える「ほんのちょっとつまらないことを言う人々」の代表例は
などである。たとえば、若い人がひさしぶりに帰省すると、親戚のおじさん(またはおばさん)に
などと聞かれるらしい。
あなたが子どもだった場合は
などと聞かれる。
これらに共通しているのは、なにも考えないでとりあえずテンプレートをしゃべっている点だ。
上記の同級生も同じで、職場で繰り返してきたパターンを30年ぶりに出会った同級生にそのまま使っているから話が続かない。
これは、工夫が足りないとか、ひらめきが足りないというより、コミュニケーションの意欲が足りないのだとおもう。相手と積極的にコミュニケーションしたい意欲があれば、なんかしらひと工夫をしてくるはずで、それがないからつまらないのである。
みたいなテンプレートにはまって自動的な受け答えをしているからつまらないのだ。お見合いの初対面で
と聞くのがつまらないのは、ぶなんな会話でおざなりの会話をしようとするからである。
べつにおもしろいことをいう必要はないが、ほんとに相手とコミュニケーションしたい意欲があるなら
ではなくて
くらいは言ってもいい。
ではなく
と聞こう。
ではなく
こういうのでべつにいいわけだ。紋切り型はつまらないので一工夫しよう。そういや昭和の会社員が家に帰ると
の3言しか言わなかったそうだが、奥さんと会話する気があるならせめて、
くらい聞けばいい。相手とかかわりたい気持ちがあればなんかでてくるはずだ。
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