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海の向こうの報道を確認しなければご近所付き合いができない時代

昨日あたりから、ニュースを見ていてめんどくさいなーと思う。例の、アメリカ連邦議会の暴動の件だ。

本来は、他国の話だからだまって見ていればいい。しかし、日本でもSNSで熱くなっている人が多く、正反対の見方が流れこんでくる。

先日も書いたけど、こういうときこそ人を見ておかなければならない。

相互フォローしている中にも、「アンティファがやった」とツイートしているアカウントがある。その人が事実にもとづいて語る人なのか、願望と現実の区別がつかないタイプなのかどうか、つまり情報リテラシーがどの程度なのか、この機会に確かめておかなければ、この先振り回されたら困る。

しかし、ちゃんと調べなければ肯定も否定もできない。あれだけの人数が集会を開けば、反対勢力がまぎれ込む可能性は十分にあるからだ。

だからといってぼくがヒマだとはかぎらないのである。ジャーナリストなら一晩中YouTubeでも見て事実を確認したいところだが、そうもいかない。

しかし、放っておいたらこの先判断を迷うことになるので仕方がない。めんどくさいけど、ご近所づきあいのために海の向こうのニュースを確認しなければならないという異常な状態だ。

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今、アメリカは 「主要メディア 対 独立系」という感じではない。左派にも 右派にも大手があり、どちらも多くの視聴者を抱えてかなりしっかりした放送をしている。いいかげんなことは言わない。

日本では従来のメディアからの情報ばかりが流れ込んでくるのでそれが主流派だと思っているかもしれないが、トランプ支持のチャネルでもしっかりしたものはしっかりしている。もちろんいいかげんなものたくさんある。

というわけで、仕事を終えてから、右から左から、後ろから前からざっと見ているのだけどいまのところ「アンティファがやった」という証拠はどこにもない。ゼロだ。

トランプ支持の大手チャネルも、極右の暴走として報じている。左派系メディアとの違いは、トランプ&警備の責任追及だけだ。ただし、事件の発端については今後慎重な調査が必要だとしている。もっともである。

だが逆の証拠はあまりに多い。極右のトランプ支持として知られる有名活動家が建物内をうろつく姿が多数目撃されている。現行犯ですね。また偶発的なものではなく、計画的だった可能性もある。

もちろん、今後の調査を待たなければ本当のところはわからない。新たな情報が出て、アンティファの仕業だとわかる可能性がゼロではない。しかし今の時点で「アンティファがやった」というのはあまりに無理があり、夢を語っていると考えたほうがいいだろう。

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