大人のお悩み解決法
今日は「お悩み解決法」というお役立ちなことを書いてみたい。
しかもこれは、お悩み解決の「決定版」といえるものだ。なので、もし以下を読んでピンとこなかった場合、それはこの方法が役に立たないのではなくて
だと思ってください。方法論としては、これ以上に真に有効な方法はないはずなので、頭の隅っこに留めておけばいつか役に立つことがあるだろう。
原則
原則としては、
に尽きる。「思い詰めないでいいような軽い悩みなら苦労はないよ」と思うかもしれないが、ここで提案するのは深刻な悩みを思い詰めないようにするためのテクニックみたいなものだ。
テクニック
このテクニックの核心は
ということと
という2点にある。
このことを知らない大人が増えている
この方法は、あるていど年を重ねれば自然に習得できるものだと思っていたのだが、昨今はいい年をした高齢者が、
みたいなニュースが増えたので、もしかして悩みから気をそらす方法を知らないのではないかと思うようになり、一度言語化しようと思っていたのである。
具体例
以下は、具体例で説明しよう。ぼくの悩みは次のとおりである。
これだけではやや漠然としているので、さらに細かく言うなら
ということで、どれくらい汚いかというと・・・・・・一緒に暮らせないレベルである(具体的に書いたけど消しました)。
認知症が加わったいまでは「きれいにしてほしい」という意図を伝えるのも困難になっている。
僕の妻は、以前はぼくと一緒に帰省して掃除に協力してくれていたのだが、途中でリタイヤした。彼女は「二度と実家には足を踏み入れない」といっており、どうしても来なければならないばあいは、ホテルに泊まると宣言している。
弟も、やむなく帰省する場合、最近はホテルに泊まっている。このくらいのレベルである。
具体的な悩み
放っておくこともできないので、ぼくは3か月に1回飛行機で帰ってきては1か月滞在する、ということを繰り返しているが、そうすると、まず、目に映る世界の汚さにメンタルをやられそうになる。
いくら掃除しても、それ以上に汚れていく環境が耐えがたい。しかも、この悩みは父が元気居続けるかぎり、解消されることはないのだ。
その点に意識をフォーカスしてしまうと耐えがたいのだが、しかし、深刻に悩んでいるかと言われれば、それほどでもない。なぜそれほどでもないかというと
からで、それで結構うまくいっている。
具体的な方法
簡単に言うと、寝る前にきれいなものを見てスッキリしてから寝るようにしている。ここ数日はアマゾンプライムビデオで『007 スペクター』(2015)を1時間ずつ見てから寝た。
この映画は、ローマやロンドンやスイスのきれいな場所ばかり映るし、主人公はピカピカのスポーツカーを乗り回すし、きれいなスーツやドレスをまとった美男美女ばかりが登場するし、映画に映る世界にはホコリ1つ落ちていないので、
のである。寝る前のひととき、この汚い実家を忘れてきれいな映画を見てからだとすっきりと寝られてすっきりと起きられる。
「そんなことをしても、肝心の悩みは解決していないではないか」と言われるかもしれないけど、これが現実逃避にすぎないかというとそんなこともないのだ。
このやり方で「こころの悩み」は軽くならないにせよ、「脳の悩み」は軽減できる。
こころと脳の違い
ぼくには、こころと脳のちがいをせつめいできるだけの知識はないが、ざっくり言うなら、ぼくらが「こころ」と呼んでるものの大部分は、
と言っていいだろう。たとえば、
これは脳の悩みだが、同じく・・
汚さにストレスを感じ、認知症にストレスを感じ、父親に抱いてきた葛藤からストレスを感じ、それらを総合して、
と考えてさらに大きなストレスを感じるのが高度な悩みであり、ぼくらは高度な脳の悩みのことを「こころの悩み」と呼んでいる。そして、高度な悩みが解消しない限り、
といって思い詰める。
単純な悩みなら軽くできる
しかし、「高度な悩み」は軽くならなくても、
という単純な悩みならすぐに軽くできる。高度な悩みは、単純な悩みの複合物なので、単純な悩みを軽くしてやれば、高度な悩みもそれに応じて軽くなっていく。
以上、理屈っぽく書いたけど、やっていることは「毎晩きれいな映画を見てスッキリしてから寝る」だけで、きれいなものに没頭する時間を作れば、汚いものに対する悩みは十分に軽くなる。
こうやって意識をあちらこちらへ散らして、こころの悩みに集中しすぎないようにやり過ごすのが、大人のお悩み解決法ではないだろうか。
まとめ
以上をまとめると、
ので「疲れたら甘いものを食べる」みたいな感じで、
ということ。結構なんとかなります。
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