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本を読む人

こんにちは。こんばんわ。おはようございます。

このnoteは、いま週一で書いているわけなんだけど、「なぜ書いているのだろう?なにを書きたいのだろう」というのをさっきからつくづく考えてみたところ、書きたいことというのは特にないとわかった。

もちろん「書けること」ならばいくらでもある。腐るほどあるけど、書けること=書きたいことではないわけで、それでもあえて書いている理由はひとつしかない。これまでこのnoteを読んでくれた人に向けて、

読んでくれてありがとう。元気でやってますよ

ということを伝えたい。以下なにをかくか決めていないけど、たとえ何を書いたにせよ、最終的に言いたいことは

読んでくれてありがとう。元気ですよ

これだけだ。

さて、ぼくは「ノンポリ」である。ノンポリティカル、つまり政治に無関心という意味で、もともとは1960年代から70年代の学生紛争のころに運動に参加しなかった学生をこう呼んだのがはじまりなのだそうだ。

僕らの世代はそのあとに生まれた。したがって同世代で「運動」などをまともにやっているヤツはいないので、世代丸ごとノンポリと言ってもいいだろう。

よく「金持ち喧嘩せず」などといわれるけど、日本全体が金持ちになっていった時期に若者時代を過ごてしまったので、世代全体が、

金持ち喧嘩せず

のメンタリティになっているともいえる。一方、現在は日本全体が貧乏になってきたので、

保育園落ちた日本死ね!!!

みたいなことを言う人も現れたし、ややけんかっ早い人が増えてきたといえるだろう。政治に関心を持つ人も増えているはずだ。

こうして振り返って見ても、ぼくらが若者だったころは政治に無関心な人の割合がピークを迎えた時代だったのではないだろうか。いいことなのか悪いことなのかわからないがともかくそうだったのであり、そして、その感覚を引きずったままオヤジになってしまった。

危機を憂う人

一方で、世間には、もめごとが起こると元気になるタイプの人がいる。

テロが起こったり、戦争が起こったり、クライシスが発生すると俄然元気になってくるタイプの人がいるが、あれは火事場にのぞんで威勢がよくなるようなことなのだろう。

ああいった人々は、表向きはいくら戦争を憂い、嘆いているような口ぶりでも心の底ではお祭り騒ぎに臨んで威勢がよくなっているように見えて仕方がない。ぼくはそういう人々とは真逆のノンポリなので、ニュースは見ないで映画を見ている。

本を読む人

先週も映画をたくさん見たと書いたけど、あいかわらず1日1本くらいのペースで見ている。テレビを見たりニュースを見たりしないかわりに、その時間をすべて映画に当てている。

最近、『イコライザー』(2014)というデンゼル・ワシントン主演の映画を見た。主人公は元CIAの工作員で凄腕の殺し屋だが、いまは一線を退き、昼間はホームセンターで働いて夜は本を読んで過ごす。

バーで一杯やるでもなく、深夜営業の食堂の片隅で小説を読んですごしているのだが、その姿がやけにイイ。スマホでキンドルを読んでいる人を見ても静かさも知性も感じないけど、本を開いている人からは静かさと知性が感じられる。

見かけの問題かもしれないが、「本を読む」という姿そのものに平和と静かさを愛する本心が現れているようで、いいものだ。もし人生に2倍の時間があったなら、映画と同じくらいの時間をかけて、小説を読みたいと思う。

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