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抽象化・具象化(具体化)トレーニングを行います(ゆる思考)

大量の情報にアクセスできる時代において、未知のことを理解し、考え、表現する能力が大切です。この能力が抽象・具象と論理の力がとても大切です。これらの能力についてのトレーニングを行なっていきます。

大量の情報にアクセスできる時代になりました

19世期までは「知識」が世の中で生き抜くための戦略でした。たくさんの本を読み、新聞を読み、たくさんの論文を読んでいること、それが大きなアドバンテージでした。例えば、受験も「知っているかどうか」が主に問われていたわけです。

しかし、現在、インターネットを通じて、大量の情報にアクセスできます。誰もが、簡単に調べられるようになりました。適用できる領域を増やします。日常の業務や学業、問題解決の中で、目の前の問題だけに着目していると、大量の情報が乱雑に発生してしまいます。

表面的な知識として「知っているかどうか」は、もはや問題ではありません。むしろ、表面的に「知っていること」によって、状況を正しく理解できない弊害すら生まれています。

考える技術は、抽象・具象と論理が根本です

現代において、既に知識として知っている問題解決する能力だけではなく、観察しながら問題を発見し定義していく問題発見能力、多様な状況や意見の中でのコミュニケーション能力が求められています。

問題発見能力は、適切に抽象化すること - 観察と理解(読解)-  と、関連づけて考えること -論理- です。今まで経験したことのなかった状況は、ビジネスの場面でも、研究の場面でも発生します。受験問題すら、過去問とまったく同じ問題は出題されないので、今まで経験にはないことになります。このような未知の問題状況に対して、つぶさに観察し、それを理解(読解)すること、つまり<抽象>です。

コミュニケーション能力は、多様な状況や意見、自分の想定とは異なっている中で、1. インプット(見ること/聞くこと/読むこと)し 2. 考えた上で、3. アウトプット(表現すること/表象すること)を円滑に行います。この三つの行為においても、インプットや考えることは、抽象化し論理を作り、具象化することの繰り返しを同義です。このような自分の想定とは異なっている問題状況や意見を聞き、確認しながら理解していくこと、つまり<論理>と<抽象>です。

基本的な文法や語彙を学びつつ、抽象/具象と論理を用い、コミュニケーションしながら運用することが大切です。

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応用できる場面は、無限に広がっています。例えば、新しいプロダクトを作る場面、今あるプロダクトの改善を想像しましょう。新しい仕事を始めること、今いる仕事場を良くすることを想像しましょう。ニュースを見たり、SNSを読むことを想像しましょう。子どもと一緒に遊ぶ場面を想像しましょう。友達と雑談する場面を想像しましょう。どれもが、抽象と具象、論理を使っている必須の能力なのです。

抽象化や具象化の能力向上に向けたトレーニングが必要です

そこで、ゆる思考研究所別館では、5年以上に渡り、抽象と論理についての講義とトレーニングを行っています。抽象と論理については、一日だけで身につくものではありません。

抽象化は、要約、本質、構造化、理論化、モデル化のことで、具象化/具体化(抽象化された情報から、状況や背景を読み取りつつ、適用や表現することです。知っているだけではなく、実際にできることを目的にしています。

内容は、適用範囲が広いため参加者の興味関心や状態に基づいて少しずつ調整していきます。

このようなトレーニングを行なっていきます(仮)

回数が決まっていないため、固定されたシラバスにはせず、参加者の関心や興味などの状態に合わせて変更していきます。例えば、実践者が多く参加している場合は、興味のある領域での実践的な内容にし、教育者が多く参加している場合は問題を作る再利用できる内容にシフトします。日常のトレーニングと講義を織り交ぜ、講義だけの回やトレーニングだけの回もあります。

参加者の様子を見ながら、毎回、一つずつのテーマを決めて行います。

抽象化の社会的意義について学ぶ
- 抽象化・具象化とは何かを学ぶ
- 抽象化と上流下流
- 抽象の世界、具象の世界

抽象化/具象化のトレーニング
- 単語レベルの抽象化・具象化
- 文レベルの抽象化・具象化
- 長文の抽象化・具象化
- 社会現象の抽象化・具象化
- 対比と関心
- 抽象レベルの調整

応用
- 究極に抽象化すると…
- 「本質」とは
- 議論でよくあるすれ違いを減らすためには
- 抽象/具象を使った創造
- 認知言語学の枠組みを使った抽象・具象と創造
- パターンライティングと抽象/具象

内容は、独立していますが、継続してトレーニングすることをオススメします。継続は力なり。

開催について

実践トレーニングであるため、継続したトレーニングが大切です。

個人向け
- 第一水曜日と第三水曜日に行います。参加者の様子を見ながら調整します。
- 一回 45分+そのほか15分で、1時間程度の予定です。

企業向け
- 2日コースもあります。ご相談ください。
- 目安として最低2名から最大12名での開催です。

開催場所は、オンサイトもしくはオンラインで行います。当面の間、オンラインでの開催になります。

個人向けおよび企業向けとも、お問い合わせください。個人向けは、こちらでも募集していきます。 stay tuned
https://yuruken.peatix.com

まとめ

抽象化・具象化と論理は、小学校から社会人まで、学習や業務から遊びまで幅広く使える根本的なスキルです。このような根本的なスキルを身に付けるためには、継続したトレーニングが必要です。一緒に楽しく学びませんか。


いただいたサポートは、教材準備費や活動費として使わせていただきます。