心の整理の時間

今あるものより、ないものを求めてしまうのが人間のサガなのだろう。

叶わなかった恋や夢が、私を過去に引っ張って、新しい今を生きるのを邪魔しようとするときがある。

今は夫もいて、ずっと飼いたかったワンコと一緒に穏やかで満たされた日々を送っているのに、「どうして？」と過去に思い通りにならなかったことが頭をよぎり、すごく無力な気持ちになってしまうことがあるんだ。

本当は必要ないから私の元へ来なかった。

本当に私に必要なものは今ここにある。

それは頭ではわかっている。

でも、無償に会いたくなってしまう昔好きだった人、叶えたかった夢が、お前はダメな奴だよって責め立ててくるの。

私は自分はダメだと思いたいから、この過去に拘るのかもしれない。

だって、過去に叶ったことだって、いい思い出だって沢山沢山あるのに、わざわざ思い通りにならなかったことだけに拘るのだから。

自分をダメだと思うのはやめよう。

そして、昔好きだった人のことを思い出したっていいし、叶わなかった夢について悔しく思ったっていい。

そういう気持ちがあることを否定しなくたっていいじゃないか。

忘れられない自分も笑ってやればいい。

胸が痛んだり、好きだったな〜と思ったり、悔しいな恥ずかしいなと思うことが、あっていいんだ。

この気持ちをコントロールしようとしない。

自然に消える日が来て、どうでもよくなる日が来るまで、流れるままにここを流れればいい。

そして、過去を変えようとするより、これからもっと楽しく生きるための、楽しいものを見つける努力をしよう。

強烈な刺激を求めるより、小さな楽しいをたくさん見つけよう。

ああ、そうか。私は私を突き動かしてくれる強烈な刺激を求めてしまっていたのかもしれない。

でも、もう突き動かされなくたっていいんだよね。

のんびりじんわりほっこり生きていいんだ。

あの日のアップダウンと我武者羅さはもう再現できない。

ゆっくり、じっくり行こう。

そんな私は結構悪くないよ。

柔らかい生き方をこれからは体験するんだ。