パターが劇的に上達する秘訣
みなさまこんにちは。
前回『重み』について解説しました。
今回はパターにおいて、重みを活かすことの利点
についてお話します。
重みを活かすことで得られる利点は
ストロークの安定 下半身の安定
手打ちの防止 距離感の向上
などが挙げられます。
その中でも
パターにおいて距離感が良いこと
上りのパットをしっかり
速いグリーンでソフトなタッチを出せることは
とても重要で
実際プロも速いグリーンでは、
鉛をパターに貼ることで
距離感を合わせようとすることがあります。
その理由についても順番に解説していきます。
下半身が安定する理由
プロゴルファーは
パターをする際に下半身が動きません。
ここでのポイントは、動かないように
意識しているわけではない ということです。
体重が60キロで下半身にかかる重量が仮に40キロだとします。
体以外の重たい物で考えると
バランスが崩れていない限り
40キロは簡単に動かすことは出来ません。
そして正しいポジションに体重が乗ると
体は無駄な力が働かなくなり、上半身と分離できるため
下半身はより動く必要がなくなり自然と安定するのです。
反対に無駄な力が入るということは、
バランスが乱れていて
重みを活かせていない状態を指します。
ストロークが安定する理由
さらに肝心のパターのストロークも
力が抜けて手の重みとヘッドの重みが
バランスが取れている状態では
振り子または落下する動きを利用できて
ストロークは安定します。
真っ直ぐ引けないからと言って、真っ直ぐ動かそうとする必要はありません。
リズムについても
重たい物は選手が速めたり遅めたり出来ないため
インパクト付近のリズムが安定します。
手ではなく背中から打てる秘訣
重みを利用すると手打ちも防止できます。
軽いものは、それ単体で動けてしまいます。
一方、重くてそれ自体が動こうとしないものは
誰かが動かす必要があります。その役割が肩や背中となるのです。
これも前回記事の同じ原理です。
距離感、タッチを良くする方法
ここからが本題です。
パターは方向性よりもファーストパットの距離感が大切で
方向性を出せてもタッチが合わなければカップインしません。
距離感がある人は、
細かく距離を打ち分けられる目盛りを細かく持っていて
距離感がない人は、目盛りが大雑把だということです。
その違いも、重みで説明が付きます。
先ほどのストロークが安定するので、不規則な打ち方にならず
パンチが入りにくい点も挙げられますが
何より
重い物は少しずつしか動かせないはずです。
自分が持つことが限界値に近い重さなら数センチずつしか動かせないですが
軽い物なら、一気にすっ飛ばして動かせます。
実は、ある程度ゴルフをしたことがある人なら
多かれ少なかれ無意識にこの重さの調整はしています。
実際パターはドライバーよりも重いため
グリーン上で、ティーショットのような力感ではいないはずです。
私たちは、振り幅という物差しで力感を調整しますが
その振り幅自体を重さを使ってコントロールすれば良いのです。
例えば、 明らかに振り幅が大きい人は
重たい物を動かすつもりで素振りをすると
同じ力感でも自然と振り幅は小さくなります。
なぜなら、重いものほど、同じ力で動く量は減るからです。
プロゴルファーは、高速グリーンに対応するために鉛を貼ることで
物理的に重量を増やすこともありますが、
もし感覚(身体意識)で調整できたなら
上りのパットはスムーズに動けて、下りはソフトという風に
自由自在に調整できます。
重みとは質量とは別に存在する感覚なので
自分が意識的に重いと思ったり軽い思ったりは自由です。
顕在意識で考えたことが潜在意識にも反映するようにしましょう。
また潜在的に自らがどのように感じているか
気にかけることもとても大切です。
基準を変えればショートパットも緩まない
次にショートパットについてお話します。
苦手な人も多いのではないでしょうか?
1メートルのパターは周りから見れば間違いなく1メートルです。
しかし、選手自身がどのように捉えたり、
感じたりするかは様々で自由です。
5メートルを基準にすると1メートルは短いパットになりますが
20センチを基準にすれば相対的に長いパットに変化します。
そもそも20センチしか打てないくらいの重さを
感じていれば緩んだり合わせることはなく
5倍長い1メートルでは緩むことがなくなります。
イップスは毎回同じ動きをしようとするから起こりやすいのですが
このように毎回自身の中で重さを変えられると
短い距離を短い距離と感じなくなることも可能で
しっかりストロークすることができます。
気持ち良く動かしても適切な振り幅に自動的に調整されるのです。
制限したり合わせる作業は良くありません。
ティや鉛筆を使って重みを感じ取るトレーニング
ゴルフ場や自宅でもできる重みを感じる力を
向上させるトレーニング方法を紹介します。
腕や手よりも軽い物で行うことで
身体の各パーツを末端から重みとして感じ取る能力
を鍛える効果があります。
用意するものはペンや鉛筆、長めのティだけです。
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