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世界一の選手は、世界一脱力(リラックス)が上手い



大谷選手の本当の凄さとは

大谷翔平選手のメジャーリーグでの活躍は
誰もが知るところですが

彼の活躍の要因が、
大きな身体と規格外のパワーのおかげだと
言われることもあります。


その理由は、
体格の大きさや筋肉量は、誰がみても明らかですし
あの圧倒的な飛距離や速球が印象に残りやすいからです。

しかし、本当にそれだけでしょうか?

大谷選手は、投打二刀流で超一流ですが
投手では、豪速球だけでなく、変化球の精度、スタミナ、
そして投手で最も重要なコントロールが優れているからこそ
最高峰のメジャーリーグでも良い成績を残せます。

さらに打者では、飛距離を飛ばすために重要なスイングスピード
だけでなく、どんな球種やコースにも対応できる技術があるからこそ
ホームランを量産しながら打率も残せるのです。

そして誰よりもハードなスケジュールの中、続けて活躍できるのは
とてつもない体力、つまり優れた回復力が必須になります。

また、彼の聡明で筋の通った精神性、人間性も
活躍の一因と言えるでしょう。

まさに現代の天才アスリートの一人です。


スピード(パワー) = アクセルーブレーキ


ボールの芯に当てる技術これは
身体の大きさは関係ありません。

身体のバランスを司る脳が応用して
ボールの芯やクラブやバットの芯を計算します。

では、パワーやスピードはどうでしょうか?

実は、これも同じく、バランスが重要になるのです。

車を思い浮かべてください。

ブレーキもアクセルも運転手の判断次第ですが

サイドブレーキがかかった状態でアクセルを踏んだ場合

思うようなスピードは出ません。

つまりアクセル100ブレーキ0の状態が最速だということです。

当たり前だと思うでしょうが

これと全く同じことが身体でも起きています。



前方に進みたい時に、後方に地面を蹴り返す筋肉に力が入る

上手く体重移動ができません。

腕の曲げ伸ばしでも、

曲げるための筋肉と伸ばすための筋肉を拮抗筋と呼びますが

どちらかが適切にリラックスしている必要があります。

つまり単純な筋肉量だけでは、パワーやスピードは測定できないのです。

例えば、宇宙から帰ってきた宇宙飛行士が

立てないのは、筋力そのものが減少することに加えて

重力の方向を感じ取る能力(潜在意識)が働いていないからなのです。

脱力とは適切な箇所に力強く働かせること

よく脱力と言うと、ふにゃふにゃで物足りない、不安定で力が出せないと

想像する人も多いと思います。

ですが、脱力とは、無駄な筋力をリラックスさせ

必要な筋肉に活動してもらうという意味です。

正確かつ力強くスピードを上げるための

最適な方法だと理解してください。

つまり、あの大谷選手の

技術とパワーはバランス、脱力が鍵


なのです。

大谷選手のアクセルになりうる筋肉
アクセル筋
は、相当なエンジンを備えています。

それで尚且つ

ブレーキになり得る筋肉を出来るだけ
リラックスさせているので


アクセル全開でフルスイング出来るのです。

これは他の競技にも当てはまることでゴルフにも通じます。

スーパーアスリートもかつては細くすらっとしていた

サッカーのクリスチャーノロナウド、メッシ
ゴルフのタイガーウッズ選手、デシャンボー選手松山英樹選手、石川遼選手
野球のダルビッシュ選手

などなど

第一線で活躍されいるアスリートは、現在では筋肉量も多く
ボリュームUPしていますが

実は彼らは10代から20代前半にかけては共通して
皆、細くすらっとした体格をしていました。

そして、忘れてはいけないのは、
その頃から彼らは非凡な才能を発揮していたという点です。

あのすらっとして一見頼りないくらいの印象は、
軸が通っている典型的な特徴なのです。

そして、筋肉量の増加しても変わらず

その才能を損なわなかった結果が

その後の更なる成績にも繋がっていくのです。

ここで強調したいことは

筋力量が多いと、彼らの天才的な
バランスが一見すると

見極めにくくなるということです。


軸に沿って筋肉は活動する


筋肉が柔らかいことが軸の形成には欠かせないと

これまでの記事でも紹介してきました。

そして実は
軸が生まれると自然と軸に沿った筋肉にスイッチが入るようにシフトします。


まさにこれこそが脱力する目的でもあるのです。

骨で立ち、無駄な力が抜けた時に、代わりに骨と協調して

力を発揮する具体的な筋肉やその働きについては

次回以降、解説していきます。

最後までご愛読有難うございます。


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