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ゆるい学長のマレーシア1人貧乏旅にっき#2

2019年 6月20日(木)〜 コタキナバル・サバイバル 〜

今回私が使った航空会社は格安LCCのエアアジア(AirAsia)。
乗客の層は大学生くらいの若者が多かった。フルサービスの航空会社は年配者が多いイメージだけど、LCCとなると客層が違うようだ。今は海外旅行オフシーズンのはずなのに、海外に飛び立つ日本人は意外とたくさんいるもんなんだなあ〜。ビビったぜ。乗客は外国人よりも日本人が多かったような気がする。

翌 6月20日の朝6時ごろ、クアラルンプール国際空港に到着。
まるで夜行バスで寝てたら目的地に着いたかのような感覚。
ここではマレーシアの国内線に乗り換える。
「Domestic Transfer(国内線 乗り換え)」の表示を頼りに空港内を歩く、歩く、歩く。乗り換えの時間は1時間30分。空港内でお茶したりゆっくり休憩する時間はなかった。多少の空腹を感じたが我慢した。

乗り換えの搭乗ゲートに向かう途中でマレーシアへの入国審査があった。
日本を出国するときに自動出国ゲートを通ってきたため、パスポートに出国スタンプは押されていない。はたして、大丈夫だろうか?無事にマレーシアへ入国できるのだろうか?

入国審査で自分の番がきて審査官にパスポートを渡したら、何事もなく無言で入国スタンプが押された。英語の教科書に出てくるような例文のような会話は一切なかった。

私がここまで不安で緊張していたのは、まったくの杞憂だった。
ムダに強いストレスを感じてしまったな・・・
安心したのと同時に一気にドッと疲れたぜ。

途中の案内板で出発ゲートを確認しつつ、前に進む。
搭乗ゲートの入り口の係員にパスポートと国内線の航空券を見せて搭乗を待つ。

ここから先は2時間半ほど国内線の飛行機に乗って東マレーシア(ボルネオ島)にあるコタキナバルへと向かった。

ここで、機内でちょっとした珍事件が。
" Excuse me, sir. Excuse me, sir. "
CAさんが私の近くに座っている男性客に呼びかけているようだった。が、それは違った。
" Excuse me, sir. まもなく着陸です。テーブルを元の位置にお戻しください " と、CAさんが私の目の前で英語で言い、広げていた座席前のテーブルを戻された。


・・・!!?
私のことを sir と呼んだ?
sir って名前がわからない男性への呼称だよね??
私、男だと思われたのか・・・!!?


私の隣に座っていた韓国人の若い女性は "Excuse me, miss." と呼ばれていた。misは女性への呼称だ。そしてその隣にいた私は sir と呼ばれたという珍事件。明らかに私は男性だと間違われたっぽい。CAさんに男と間違われた件は全くムカつかなかったが、珍事件すぎてワロタ(笑)



コタキナバル国際空港に着いたのが午前10時すぎ。
コタキナバルに着いた際も入国審査があった。ここ、コタキナバルが属するサバ州は自治州扱いになっているため、自国のマレーシア人でもパスポートがなければ訪問することができないらしい。外国人だと、マレーシア入国スタンプと、サバ州への入国スタンプの2種類が押されることになる。中国本土から香港・台湾・マカオにアクセスする時も入国審査が別途あるらしいけど、それと似たような制度なのかな、と思った。

入国審査や税関を抜けて、到着ロビーでスマホの現地SIMを入手。
Digiという黄色い色の通信会社のブースで契約。
7日間で9GBまでネット利用可能、20分以内の通話ができるSIMカードで 600円弱(現地通貨で20 RM)。日本から海外Wi-Fiを借りてくるよりも安い!

空港からは宿のある市街地まで直行するAirportバスに乗る。「Airport Bus」と大きく書いてあるカウンターでチケットを買ってからバスに乗り込むシステムになっていた。片道150円くらい (5 RM) 。かなり安いのに大型の観光バスで乗り心地も良い!時間は30分くらいは乗ってたかな。

コタキナバルの市街地に着いたのがお昼12時ごろ。
そういえば、最後にご飯を食べたのが前日の夕方6時ごろだった。
気がついたら18時間くらいずっと飲まず食わずだった・・・
とりあえず、バスで降りた場所の目の前にあったショッピングモールに入ってご飯どころをさがしてみる。その地下には、地元の人も利用しているフードコートがあった。そこで最初に行きついたご飯がこちら。これが初のマレーシア飯。


 ・ナシゴレン
 ・アンチョビーのスープ
 ・冷たいミルクティー(甘さ控えめ)


う・・・うまい・・・!!!
うますぎる・・・!!!

メインのナシゴレンは、普段は食べ慣れないタイ米を使っているようだったが、そんなのまったく気にならず。とにかくうまい!!!野菜・卵・鶏肉だけじゃなく、エビやイカなどの魚介類も混ざっていて味が豊かだった。さほど辛くない。甘辛な味だった。ごはんの量は茶碗2杯分くらいはあったと思う。大容量!! おいしかったのに、量が多すぎて全部食べきれませんでした・・・

それにもかかわらず、この写真に写っている3点メニューで合計 300円 ほど! 飲み物やスープも付いてこの値段とは・・・!なんだか生きる希望が湧いたような気がした。ドリンクのミルクティー(90円弱)を抜いてナシゴレン+無料のアンチョビースープなら200円ほどでお腹いっぱいになる。このナシゴレンはこの日のランチとして食べた。かなり量があったので、夕食を抜いてしまうくらい満腹感があった。


「安くて美味しい大容量ごはん! これがあれば、私はここで生きていけそうな気がする・・・!」


と、私は直感で思い始めていた。

フードコート内の清潔感は日本に劣る感じはしたけど「汚い!ムリ!耐えられない!」というほどでもなかった。ちょっとハエが飛んでいたけどさほど気にならず。たぶん、東南アジアの中ではだいぶマシな方なんじゃないかな。

あと、ちょっとびっくりしたのは、堂々とゲップをする人たちが多いこと。中国ではゲップをするのは下品なことではなく「食事に満足した!」という証なのだという話を聞いたことがある。ここマレーシアにもそういう文化をもった人たちがいるようだ。私は公共の場で不意にゲップをしてしまうと反射的に恥ずかしくなってしまうのだが、ここでは別に恥ずかしい思いをすることもないのか。堂々とゲップができる。こりゃ〜 気が楽だ(笑)


ナシゴレンを食べたフードコートと同じフロアにアイスクリーム屋さんを発見! ドリアン味のソフトクリームが売られていた。こちらは 1カップ 200円ほど。200円にしてはけっこう量があったなあ。


匂いの強いドリアン味のものを食べるのは勇気が必要だったけど、思い切ってトライ!!!

結果、意外とイケてたぜ!!!

私としては、ドリアンの匂いも味も、思っていたほど嫌ではなかった。ドリアンの風味を一言でいうなら、ネギが焦げたような感じかな。 最初はちょっと強烈な匂いだとは感じるけど、この味好き!ただ、これは少量食べるだけでも結構お腹に溜まる感じがする。このドリアンアイスクリームを食べた後は焼肉を食べすぎて胃がもたれ気味になっているような感覚になった。人によってはドリアンの風味を「トイレみたい」「ウ○コみたい」なんていう表現をする人もいるけど、私にとってはそこまで酷くないなあーという印象。ただし、ドリアン風味のものを毎日食べていると胃がもたれそうではある。たまに刺激がほしくなった時や、少量食べるだけで満腹感を得たい時に食したくなるものだと思った。

地元の人たちがエスカレーター脇の植え込みに腰掛けてアイスを食べている横に私も腰掛けてアイスを食べていたが、その時でも「あ、外国人だ」というような目でジロジロ見られることがなくてかなり気楽だった。防犯の為にも周りをよく観察してみていたけど、私のことをジロジロ見てくる人たちはいなかった。ヨーロッパでアジア人がほぼいない地域なんかだと、こういった状況だとジロジロ見られて落ち着かないんだよね。


アイスを食べてショッピングモール内を散策していたら時間は14時に。
宿にチェックインできる時間になったので、モールから徒歩圏の宿へ向かう。宿は、さっきアイスを食べたモールよりも静かで建物が寂れた感じのあるショッピングモールの4階にあった。事前にBooking.comに掲載されていた詳しい住所や宿のレビューを熟読して場所を確かめていた。「場所がわかりにくい」「モールの4回フロアにあった」という言葉が並んでいたので、無事に見つけられるか不安だった。ここはスラム街ではないようだったが、閑散としていてあまり人気がなさそうな建物だった。とはいえ、ここの建物にはガイドブックなんかに載っている有名なシーフード店が入っている。かろうじて浮浪者っぽい感じの人たちを建物内で見かけなかったのは幸い。写真を撮るとシャッター音が響いで目立ちそうな空間だったので、写真は撮らなかった。Googleストリートビューには有名な海鮮料理の店の写真ばかりあって、ちょっと寂れた雰囲気は伝わらないかも。


この建物の外周を回っていたら「ホテル階へのエレベーター、こっち」というような案内表記を発見し、それにしたがってエレベーターで4階へと上る。4階にはホテルだけでなく普通の会社のオフィスも入っていたので、各部屋の玄関先に書いてある部屋番号みたいな表記と宿のある住所上の部屋番号を照らし合わせながら目当ての宿を探す。

そしたら、今日の宿、あった!見つけた!

宿を見つけてホッしたところまではよかったものの、宿のチェックイン時に最初のトラブル発生。事前にBooking.comの通知で伝られていた請求料金と実際に請求された宿泊料金が違う!

Booking.comから予約する宿の多くは出国前にクレジットカードでの事前決済ができる。しかし、ここは安宿のためかBooking.com上でもカード決済ができない宿泊施設だった。予めBooking.comからの通知でも「宿泊料は現地でお支払いください」という案内があった。また、そこからも事前に「この基本宿泊料に加えて現地のサービス税と外国人宿泊税が請求されます」という案内もあった。

ただ、これらの諸税を考慮して計算しても、基本料金にあたる宿泊料が事前に通知されていたものよりも高かった。今回Booking.comの割引セール中に宿を1泊1,100円くらいで予約したはずが、実際宿に到着してから言われた基本宿泊料は割引料金ではなく通常の宿泊料(宿の玄関に掲示してある通常料金)で1泊1,700円を請求された。

これはおかしいだろうと思い「私はBooking.comのセールで宿を予約しました。基本料金が事前に言われていた額と違うようです。その時の請求書はこれです」といってBooking.comで予約確定した時の金額が載っていた携帯メールを受付スタッフに見せた。だが、「マレー語か英語で書かれた請求書は持っていないのか?」「ここに書かれている外国語(日本語)が読めないのでわからない」というようなことを言われ、私はこれ以上、どうゴネればいいのかわからなくてパニックになった。結局、相手の言い値 (Booking.com割引なしの通常料金)で支払うことになってしまった。

あああ・・・悔しいッ!!!
せめて英語の請求書を用意してくるべきだった・・・!!!
トラブルがあった際に最後までゴネられない程度の自分の英語力・・・なんとも情けない・・・。最初からカード決済できる宿を選んでいたらこんなトラブルは起きなかったんだろうか・・・。
もう、現地で現金決済する宿は選ばない!!!


これが、私はマレーシアに入国してから最初に出くわしたトラブルだった。


そして、鍵を渡されて部屋に入ったらこれまたショックなことが・・・!
ここで問題だと思ったのはバスルームの構造について。
一番手前が蛇口、一番奥がトイレ、その中間にシャワー



トイレとシャワーの間まったく仕切りがない。
こりゃ一度シャワーを浴びたら床が乾くまでトイレに入る度に足が濡れて水浸しだ・・・。気軽にシャワーを浴びれそうにない。せめて、仕切りはなくともシャワーが一番奥にあったらなあ・・・と思った。事前に見たこの宿のレビューで「シャワー室の水はけが悪くて1日経っても床が水浸しだった。トイレを使う度に足が水でビッチャビチャ」という投稿があったっけ。

こんなヘンテコな構造のバスルームだったので、結局シャワーを使って体を洗ったのは宿をチェックアウトする前日の夜だけだった。シャワーのお湯は出なかった。案の定、翌朝までシャワーを浴びた床は水でビチャビチャで、トイレ行く度に足が濡れた。使い捨ての紙スリッパを2足分持ってきていて本当によかったぜ。

ただ、ここは宿泊料金が安い割には鍵付き完全個室でかつ寝心地のいい大きなベッドが2つも付いていたから大きな救いだった。ベッドの大きさ的にシングルベッドでも十分だったが、元々この宿にはシングルベッドの部屋がないらしい。おかげで大の字で寝れたし、6時間くらいしか寝ていなくてもスッキリ疲れがとれて毎朝気持ちよく目覚めることができたぜ!日本の宿なら、ここと同じ宿泊料金でツインベッドの個室なんてまず見つからない。結局ここの宿には1泊2,000円 (基本料金1,700円 + 外国人の宿泊税300円)ほどで3連泊することに。


部屋の清潔感は・・・東南アジアの中ではだいぶマシなのかな。
バスルームの蛇口には、生ゴミに集っているようなごく小さな虫が少し湧いていたけど、耐えられないほどではなかった。3連泊していたうちの1晩だけ、部屋と廊下を隔てるドアの扉から小さいゴキブリみたいな虫が入ってきて外に出て行くのを見たような気が・・・。でも、それでもあまり気にならず夜もぐっすり寝られた!


【 本日の旅の教訓!!! 】

・宿代をカードで事前決済できる宿を選ぶ!
・英語または現地語の支払い証明書を持参する!
・使い捨ての紙スリッパがあるとよし! 寝室用&シャワー室用の2足分。


今後、マレーシアをはじめ他、海外の国を旅しようと思っている方々の参考になれば幸いです。


つづく・・・


〜 次回『まち歩き in コタキナバル』 〜

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