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004.なぜ「自分をいたわる」か【中編】

こんにちは、ゆる田ゆる子です。
前回から2週間以上、間が空いてしまいました…ちーん
前回のお話はこちら

今日はこの続きから、お話したいと思います。前回の時点では2本だての予定でしたが、前・中・後編の3本だてになりそうです…。
前編をまだ読んでいらっしゃらない方は、お時間あるときに読んでもらえたら嬉しいです(書くのにめっちゃ時間かかったので、読んで頂けると泣いて喜びます)。

1.鎧をおそるおそる脱いでみた

前回お話した当時のわたしは、今思い返すとこんなふうに考えてました。「人からよく見られたい」「いい人でいなきゃ」「誰からも好かれないと」「一生懸命頑張るのが良い」「わたしは人の数倍がんばらなきゃ」「何事も結果がすべて」「真面目に生きなきゃ」
今考えると、こんな完璧な人間いるのかってくらい、理想像をぎゅーっと詰め込んだ像を自分自身に求めていたのです。そりゃ、無理ですよね。今考えると絶対なれないって思うのですが、当時はできるはず!と思い込んでました。しかも無意識に。(おそろしや…)
だから、理想の自分と今の自分に大きなギャップが生まれて、今の自分にダメ出しばかりしていました。そして、理想の自分に近い自分を演出して、本当の自分を絶対に見せないように何重も何重も鎧を重ねて着ていたのです。

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それを、当時の上司に見事見破られてしまうのですが…。
当時の職場は、素の自分を見せた方が歓迎されるような職場でした。そこでわたしは、本当に異質だったんだと思います。「何が起きても感情的になってはならぬ。いつも笑顔がいちばん。」こんなわたしは、誰も求めておらず、今まで頑張ってきたことがすべて否定されたような気にもなりました。

すこーしずつすこーしずつ、上司の顔色をうかがいながら自分の気持ちを話してみました。めっちゃおそるおそるですが。「これでいいの?」「これは正解?」「間違ってない?!」「だれかーーーー!」と自問自答…。それもあっさり上司にバレてしまいます。わたしがわかりやすいのか、上司が鋭いのか…。
「ねー、ゆるちゃんさ、正解探してるかもしれないけどそんなんないから!」…はい、仰る通り探しています。完全に迷子です。だって、まるっと素の自分をさらけ出すなんて、家族の前でも、友達の前でも、彼氏の前でもしたことないもーーん!不思議なことに、当時は素の自分で発言することにものすごく疲れており、一人でいる時間にホッとして生きていました。

2.相手を大切にするためには、まず自分を大切に

こんな修業が数年続いて、本当に少しずつ自分の気持ちを話せるようになってきました。わたしが意味不明なことを言ったり、少し感情的になったりしても、離れないでちゃんと話を聴いてくれて向き合ってくれる仲間がいるっていう恵まれた環境があったからこそだと思います。
「こんなこと言っても相手は離れていかない」「あれ?あんなこと言ったのに相手はたぶん怒ってないぞ」トライアンドエラーを繰り返しながら、自分の気持ちをお盆にのせてそっと差し出してみることができるようになってきました。
まだ、人からの評価や正解を気にしてしまうところは多少ありますが、だーいぶ気にならなくなったように思います。職場の上司や同僚にも、友人にも夫にも、以前のわたしでは考えられないくらい、自分の心の声を伝えられています。不思議と「みんなに好かれるなんて無理無理!」「このままでいいじゃん!」って思えるようになったこともあり、人間関係のストレスもだいぶ減ってすごく楽になりました。
それって、自分の本当の気持ちを偽らずに生きているってことで、そのままの自分を大切にできている感覚だと思うんです。「このままでいいんだよ」って自分をよしよししてあげられるのは、まず自分ですもんね。今まで人間関係で疲れることが多かったのは、もしかしたら、わたしが偽った自分で、相手との間に勝手に壁を作っていたからかもしれません。そういえば「ゆるちゃんは、心の壁が高くて入れない」と言われたこともあります。
思い切ってその壁を壊してみると、実は、わたしが想像していた世界とは違ったし、鎧を着なくても生きていける世界だったのです。あー空気がおいしい!もっと早くに気付いていればよかった!いや、このタイミングだから気付けたのかもしれないけど。

3.鎧人間同士の結婚

余談ですが、結婚について少しお話させてください。
おそらく、以前のわたしだと、たぶん結婚できていなかったと思います。いや、希望もしていませんでした。幼稚園時代から「将来の夢はお嫁さんです」とか一度も思ったことが無かったし、正直結婚って全くいいものだと思えませんでした。だって、他人とずっと一緒に生活するんでしょ。家でも鎧を着続ける生活なんて絶対無理!生涯独身上等!…って思ってました。
でも、わたしが修行しているさなかに今の夫と出逢ったのです。最初は穏やかな話し方や性格、笑顔に魅かれて好きになりました。(もちろん見た目もタイプ!)わたしの理想のタイプは「公園で一緒にお茶を飲める人」だったのですが、夫は休日を、まさに公園で一人で昼寝したりお茶を飲んだりして過ごしていたのです!(きゅん)
しかし、付き合い始めて徐々にわかってきたのは、なんと夫も似たもの同志だったのです。鎧人間でした!まわりを大事にしすぎる結果、自分を大切にできない。その結果、急にしんどくなって殻に閉じこもる。(だから、公園で一人で過ごしていたのかも…)あぁ神様!こんな運命的な出会いがあっていいんでしょうか?!
わたしは仲間を見つけたような心強い気持ちになり、この人とであれば一緒に生きていけるのでは…と思ったのでした。実際、ほぼ他人とケンカをしたことがないわたしたちがケンカできるっていうのは、実はすごいことだと思います。ひた隠しにしてきたダークな部分を安心して見せられる相手が見つかるなんて、以前のわたしには全然考えられないことでした。自分の意見を思い切って伝えても、関係が壊れない。これを実証してくれているのは、間違いなく夫の存在が大きいです。「おたがいを大切にするために、自分を大切にする」「思っていることはちゃんと話してみる」これがわたしたち夫婦のモットーです。

またもや今回も長くなってしまいました…ここまで読んでくれた方がいらっしゃったら、ありがとうございます。次回で本シリーズ終了予定です。もう少しお付き合い頂けましたら嬉しいです。

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