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「ここ掘れ岩盤」ゲーム!!ゆるクラ見学レポート②2023年12月イベント

ゆるクラはオンラインゲーム「マインクラフト」をツールに、学校に行っていない子どもたちの居場所をオンライン上に作る試みです。

参加している子どもたちは、9月から12月まで、週に1回、ゆるクラのプログラムで集まって遊んできました。子どもたちが楽しく遊べるように、主に大学のマイクラサークルに所属する、マイクラに詳しい大学生がコーチとなって、ワールド内をガイドして一緒に遊びます。
 
普段のチームの様子はこちら↓

12月には3ヶ月のチームプログラムの集大成として、イベントが開催されました。マイクラのYouTube実況配信を行っている「ぺんとさん」がイベント実況で盛り上げてくれました。
 
今回は、そのイベントの様子をレポートします。
 
レポーターのふもとは、前回のチームレポートを機に初めてマイクラに触れたという、「マイクラはほとんど初めて」の初心者です。マイクライベントなんて、もちろん初めて!ドキドキしながら参加しました。
 
今回は、
・岩盤をどこまで掘れるか?のチーム戦
に加えて
・アスレチック競争
・ガシャポンでおみくじ!
もあるので、どんなイベントになるのか楽しみです。

最初に全員へのアナウンスで以下の4点を確認。
・他のチームの掘る場所に入らないこと
・妨害しないこと
・乱暴な言葉は使わないこと
・楽しく遊びましょう!

さあ!ゲームスタート!

子どもたちは2チームに分かれて赤い帽子と青い帽子を被ります。さあ、「ここ掘れ!岩盤!よーいスタート!」始まりました。
 
子どもたちはいろいろなアイテムで掘っていきます。1カ所を縦にどんどん掘っていく子、広い範囲を満遍なく掘る子…あ!早速ツルハシが壊れちゃった子もいます
 
ぺんとさんからは「最初にツールをアップグレードしておくのが大事だよ」とアドバイスも。赤チームはだいぶ深いところまで掘り進んでいます「ダイヤモンドピッケルがおすすめ!」とぺんとさん。
 
10分経過。先の見えないいい勝負!さあ、アスレチックの時間です!

アスレチックコースをピョンピョン!

ここ掘れ!ステージの上に並んだアスレチックコースは、宙に浮かんだブロックを跳んで渡っていきます。落ちちゃった子はスタート地点からやり直しのルールです。チームごとに挑戦して、タイムを競います。
 
真っ直ぐに並んだブロックも、互い違いに並んだブロックも、みんな次々に上手に跳んでいきます。あ!落ちちゃった。悔しそうにやり直します。
 
アスレチックタイムは終了。ゴールできたのは、赤チーム3人、青チーム2人でアスレチックタイムは赤チームの勝利。ご褒美にぺんとさんが赤チームの掘れ掘れサポートへ入りました。
 
「鉄のツルハシ!」と喜ぶ子。ぺんとさん、TNTで岩盤を爆破!どんどん掘り進みます。サポートタイムはあっという間に終了。

どんどん掘るぞ!

子どもA:焦れば焦るほど、焦っちゃうね!
コーチ:落ち着いて掘っていこう!
子どもB:ここも爆破していい?
コーチ:どんどんやっちゃっていいよ!
 
コーチ:上に残っているところもちゃんと掘っていこう
子どもC:ツルハシの耐久が残っているうちに掘っちゃおう!
 
赤チームは鉄を焼いてアイテムを作っています。さあ、今度はガシャポンタイムです。
 
カラフルな巨大ガシャポンハウスの中で、順番にガシャポンを回します。アイテムやぺんとさんのサポートが当たったり外れたりします。子どもたちはにぎやかです。

巨大ガシャポン!

ぺんとさん:残り時間最後まで頑張ろう〜!
子どもB:最後のTNTやっちゃっていい?
コーチ:どうぞどうぞ!
ぺんとさん:行け〜!行け!行け!(ガンガン掘る)ここに来てまさかの土!誰かシャベル持ってる?時間がないけど最後まで!10、9、8、7、6、5、4、3、2、1、0〜!終了!みんな、よく頑張りました!
 
ぺんとさんが子どもたちに感想を聞いていきます。
 
子どもA:ずっと鉄のツルハシで掘ってた!楽しかった!
ぺんとさん:アスレチックはどうだった?
子どもA:2着だったよ!
ぺんとさん:すごいすごい!ありがとうね!次の君は…あ!ダイヤのピッケル持ってるんだね!
子どもB:最初に深〜く掘ったらダイヤ見つけたんだ!
ぺんとさん:素晴らしい作戦だったね!
子どもB:楽しかったよ!
ぺんとさん:それが一番です。ありがとうね!もうひとつのチームは…
子どもたち
:戻れな〜い!!
ぺんとさん:あれ?ハシゴが壊れて戻れないんだね。ちょっと待ってね…(直す→子どもたち登ってくる)
子どもC:楽しかった!!
ぺんとさん:連携が素晴らしかったね!
子どもC:ありがとうございました!
ぺんとさん:この後に賞の授与がありま〜す!ゆるクラのモニュメント前に集合ね!いやあ(みんなで掘った穴を覗き込む)

こんなに掘ったよ!

ぺんとさん:すごい掘ったねえ〜さあ、発表します!
特別賞は赤チーム!ナイスボイス賞として互いの声の掛け合いがよかったよ!それからナイスアスレチック賞!アスレチックでたくさん勝ったから。はい!拍手!
コツコツ賞は青チームへ!コツコツと頑張りました!
準優勝は赤チーム!よく頑張りました!
総合優勝は青チーム!おめでとうございます!!より多く掘ったのは青チームでした!でもいい勝負でしたね。楽しかったのが何よりです。これでイベントを終了します!

集合写真を撮りました!

子どもたちはわいわいと解散して、運営が残って振り返り会をしました。
 
技術面として、時間が押してしまった反省や次回に向けての課題が多く上がる中で、「いつもはチャットでしか話さない子が、ぺんとさんの感想インタビューに声で答えてくれていた」という報告があり、みんなでじーん、としました。
 
学校に行かない、行けないということから、居場所そのものを失いがちな子どもたちに、楽しく安心できる場を一緒に作りたいという想いで動いているゆるクラ運営の仲間です。本当に楽しんでくれたんだなあという安堵と、安心度が上がって来ているのかなという嬉しさでいっぱいになりました。
 
学校に行っていない子どもたちと、マイクラを活用した安全安心で楽しい場づくりをしてみたい方はぜひ、ゆるクラメンバーまでご連絡ください!
yurucraft.contact@gmail.com
 
<レポーター紹介>
麓 加誉子(ふもと かよこ)
学校に行けなくなった3人の子どもに対応して、自宅を拠点に過ごしています。子どもたちは現在10代後半〜20代になり、それぞれのスタイルで働いたり学んだりしています。フリーライターをしているご縁で、ゆるクラ発案者の岡村さんに誘われて広報チームに参画中。