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新米ママだった日々の辛さが、今の私を作っている

昨日、久しぶりに包丁で指を切ってしまいました。

少し干乾びて、厚い皮のみかんを剥いていたので、力が入りすぎてしまったようです。(なぜこんなみかんを切ることになったのかは、近日書きます。)

気が付けば「主婦歴16年」になり、包丁で指を切ることは、あまりなくなりました。でも、新米ママの時は、包丁で結構派手に指を切りましたっけ(笑)今なら笑える話。

お兄ちゃんが幼稚園に入る前の年。長男は3歳。長女は、歩き始めたばかりの1歳。

1歳児はあちこちにぶつかるし、まだ色々なものを口に入れてしまう時期。お兄ちゃんは、妹に酷いヤキモチを妬いていましたから、2人をくっつけると、必ずトラブルが起こります。

全く目を離せず、この時が一番子育てで大変な時期でした。

一番近くのスーパーまでは、車で20分もかかる地方に住んでいて、まだ授乳が続いていましたから、寝不足でフラフラしていました。夫は出張などで月の半分以上不在でしたし、頼れる知り合いもいませんでした。

どんな状況でも、一日3度の食事を作らないわけにいきません。

対面キッチンで食事を作りながら、子供たちの様子を見守ります。私の目は、子供と食材の行ったり来たりです。そんな状態ですから、簡単な食事しか作れません。

野菜を切っている最中、お兄ちゃんが妹を突き倒して、妹は転び、泣き出します。

喧嘩の仲裁に入ろうと、集中力が子供たちの方へ向けたとたん、
「痛っ!」

この瞬間に、包丁で何度指を切ったことでしょう。しかも、普通の絆創膏では止血できないくらい切ってしまう。シンクが朱色に染まります。

「ゆーちゃん。お母さん、指を切っちゃったから、さっちゃんの面倒見ていてくれる?」

さすがの長男も、私がこのくらいのピンチになると、妹の面倒をみていてくれました(苦)

ガーゼとテープで指をきつく巻いて、またご飯の支度に戻ります。傷口が脈を打つ度に「ズキンズキン」と痛みます。

私が指を切ってしまったので、さらに食事の時間が遅くなってしまいました。子供たちがお腹を空かせて機嫌がどんどん悪くなるので、とにかく食べさせなければ…。

主婦の仕事は「水仕事」が多いので、なかなか傷口が塞がりません。洗い物・おむつ替え・お風呂。子供のお世話をしている最中に、指をぶつけてまた傷口が開く。。痛かったなー。

もっとレトルトや冷凍食品を頼れば良かったのかもしれませんが、あの時は自分で自分を許せなかったんですよね。

今考えれば、もっと上手に手を抜いて、私がゆったりとお兄ちゃんを構ってあげれば、あんなに酷いヤキモチを妬かせなくて済んだんだよなーとか、今となっては色々思います。

あの時は本当に毎日が辛かった…。

それでも、時間がある時に、自分で冷凍野菜やカット野菜を作り、お肉に味つけをしてから冷凍したり、工夫を重ねました。

子供たちに「早く」「美味しく」「安全な食事」をさせてあげたいと必死だったんですね。

こうして振り返ってみると、あの時の必死の経験があったからこそ、今こうして「おうちごはんの専門家」として活動できるようになったのだなと思います。

何でも一生懸命やっておくものですね(笑)



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毎日のおうちごはんのことで困っている人を減らすために毎日頑張っています。今はYoutube撮影用の機材購入の資金に宛てさせて頂きたいと思っています。