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他社留学、始めました ~平凡なサラリーマンが、自分の可能性を模索してみる~

こんにちは。
心地よい生き方・働き方を探って右往左往する日々を綴っているアラサー女子・サラリーマン冷凍みかんです。

私は今月から、他社留学を開始しました。
会社が人材育成のために導入した公募制のプログラムに手を挙げ、無事、社内審査を通過しました。
今回は、私なりに「他社留学って何?」「どうして他社留学にチャレンジしたのか?」と、他社留学期間中のアクションプラン・意気込みをまとめてみました。


他社留学とは?

他社留学とは、自身が所属している企業に籍を置きながら、その企業での業務時間や給与のもとで、他企業に派遣されて働くこと。
複業留学・企業間留学・出向・越境学習など、様々な名称で呼ばれている。
他社留学は、大手企業などでよく見られる、グループ会社への出向とは違い、完全な他社で執務を行うことを指す。

他社留学を通して、①派遣企業・②受け入れ企業・③留学者、それぞれが得られるものは以下の通り。

①派遣企業
自社の社員に、社内研修だけではカバーできないような、新たなスキルや専門性・マインド等を身に着けてもらえる。留学後はそれを、社内に広めてもらえる。
社員に学びと実践の場を提供することで、社員の自社へのエンゲージメント向上も期待できる。

②受け入れ企業
他社の専門人材や、新たな視座をもった人材を確保できる。新たな風を取り入れることで、自社社員内のマインド変化も期待できる。

③留学者
他業種・他職種・他社文化を知ることを通じて、外側から見た自身や自社の強みに気づける。新たな専門性・マインドを身に着けたり、経験を積める。

留学者個人は、企業を利用して自ら成長する。派遣企業は、その個人の成長が自社に還元されることを望んで派遣する。受け入れ企業は、自社への新たな刺激の獲得を求めて受け入れる。つまり、企業も留学する個人も成長できる「三方良し」なモデル。

他社留学で有名な例を挙げると、
JALがコロナ禍に2000人以上の客室乗務員を異業種出向させた話などがある。CAさんがユニセフに行ったり、丸亀製麺に行ったり、コールセンターで働いたり。出向先では自分の強みを再発見し、エンゲージメント高く帰ってきたらしい。

私も、他社留学生になりました

私の勤務先でも、数年前から公募の他社留学制度がある。
公募にエントリーし無事通過し、10月から晴れて他社留学生となりました。
(会社に感謝。)

他社留学の制度・仕組みは会社ごとに様々だが、私の勤務先では以下のような感じ。

  • 期間は10月~3月の6か月。

  • 工数は、20%(※100%フルコミットではなく、自社の業務と掛け持ち)
    20%=週5日勤務のうちの丸1日分

  • 基本リモート、時々留学先に出社し対面で仕事する

  • ベンチャー企業に行ける

  • 留学生本人の「学びたい」「WILL」主体で、自ら留学先を選択できる。「留学先に何が提供できるか」「CAN」は、強くは考慮されない。
    つまり、人材教育的な要素が強い。

  • 平社員だけど、経営層の意思決定にかかわる会議に参加できる

なぜ、他社留学にチャレンジしたのか?

私が他社留学にチャレンジした理由は3つ。

1.自分の長所・短所を、新たな環境から見つめ直したいから
2.今の職場ではできないことに挑戦し、自分の幅を広げたいから
3.安定感を保ちつつも、複業をプチ経験したり、ベンチャー企業の緊迫感を体感したいから

1.自分の長所・短所を、新たな環境から見つめ直したいから

自己紹介と、noteをはじめた理由」にも書いた通り、私は今、絶賛、キャリア迷子中。
これから、どんなスキルや経験・価値観を活かしたキャリアを作りたいか、自分自身わからない。
また、副業したいけど何したらいいかわからなくて暗中模索状態でもある。

私は新卒で日系大手食品メーカーの研究職として入社し、今年4年目。異動なし。そろそろ別の仕事・環境で働いてみたくて、この春、異動希望を書いてみた。
けど、「行きたい!」と思える部署がないまま、「担当してきた仕事の延長で行きやすそうなところ」を書いた。そこまで希望が強いわけでもない。自分で書いた希望部署が、腹落ちしていないモヤモヤを感じている。

自社内では、自分の強み・弱みをイマイチ感じにくい、と思う。これまで、社内の研修や、他部門・年次の離れた人と関わる機会ごとに、研究職として/若手として/自分の個性を踏まえて、特性や思考パターン、業務の進め方等が、人と比べてどう違うのか、自分なりに考えてきた。
が、自社内で考えるよりも、他社の環境で、自分が周りとどう違うかを把握したいと思った。うちの会社(の、特に研究部門)は、中途入社よりも圧倒的に新卒採用からそのまま居続ける人の数のほうが多い。良くも悪くも、社風に染まった、似たような人が多い。
だから、異業種・異職種に行ってみたかった。

「社外から自分を見つめなおす」という点では、昨年、オンラインでAIやDXを学ぶ全国2000名規模のコミュニティに参加し多様な人と関わった際も、自分の強みや弱み、特性について色々と感じ、考えた。連絡の取り方、資料の作り方、会議の進め方、小さなこと何1つとってもまるで違うと感じた。これを、より責任感のある「仕事」という形でやるには、他社留学がぴったりだと思い、チャレンジした。

他社留学に期待することは、「自分、温室育ち過ぎなんじゃない?」という気づきを得ること・それはどんな場面でなのかを感じること。逆に、「意外と、自分は当たり前だと思っていたスキルが、他の人からほめてもらえた」という体験もできたらいいなあ…、、。
今はこれらがわからないので、自分の市場価値や、他者から見た自分が認知できていない。
つまり、他社で、どんな部分を頼ってもらえるのか?はたまた、どんな部分で力不足を感じるのか?を体感し、強みは伸ばし、弱みは改善したり他社流の新しいやり方を習得してカバーすることで、自分を強化していきたいと思う。

2.今の職場ではできないことに挑戦し、自分の幅を広げたいから

私が日系大手メーカーの基礎研究部門で働く中で、日々モヤモヤしていること 。それは、自分が関与した業務が、会社の事業としてまだ一つも実装されていないこと。

基礎研究なので、5年先、10年先の未来に必要なもの・こと・仕組みを予測し、先回りしてその構想を立て効果検証をし、実装できるように準備を進めるのが私の仕事。

聞こえはいいけど、実際、かなり地道。
模索状態が続きすぎて、進んでる感を感じにくい。トライ&エラーのエラーも、前進していく感じのエラーというよりは、同じ場所でピボット(方向転換)を繰り返す感じのエラーが多い。
構想が進んでいる実感がないと、不安になる。
さらに、会社の事業や社会に実装されないので、会社や社会とのつながりも感じにくい。正直、仕事のモチベーション維持に苦戦中。。

このモヤモヤを解消するために改善すべきと思う2つのこと は、以下。

  1. 意思決定やアクションの遅さを改善
    「これ、やったらいいんじゃないか?」と構想してから、実行するまでの所要時間が、長い。社内申請にかかる書類仕事や会議が多い、各部門への根回しが煩わしい。確かに、組織が大きいほど保守的になるのは仕方ない部分もある。石橋をたたいて渡るような、ノロノロした空気感が、全社的な暗黙の了解になっている気がする。

    と、環境のことばかり書いたけど、自分はこの空気感に安住しているんじゃないか??もっと加速するための努力、私自身、大してしてなくない??とも思った。
    自分を追い込むのが苦手な私は、尻に火がつかないと動き出せないタイプ。

    ならば、自らコンフォートゾーンを抜けて、スピード感・緊迫感ある場へ行ってみる。
    スピード感をどうやって作るのか?スピードの中で生きている人たちが当たり前にやっていること、思っていることは何なのか?
    私の中にインストールしてみたい。

  2.  他部門との連携力の弱さを、改善
    私は日々、何だか自分一人でぐちゃぐちゃ考えているだけな気がする時がある。自分が考えていること、取り組んでいることを社内の他部門に発信する・興味を持ってもらうというアクションが、不足している気がする。「確かに将来、必要そうだね」「今から仕込んでおくの大切だよね」と共感し、「ぜひ、一緒に進めよう」と言ってくれる仲間づくりのための働きかけ、もっとできるんじゃない?と、自問自答。

    正直、今は、他部門に連携提案や情報発信したくても、上司に結構止められることある。この辺、どんな要件を満たしている内容なら、どんな根回しをしていれば、スムーズに周りに発信できるか?
    これが、今はよくわからない。

    だから、スピーディーに部門間連携をしている組織の、連携の仕方を学びたい。企業風土や、会議体の持ち方・チャットやスケジューラー等のツールの使い方ひとつとっても、他流試合で自らプレイヤーになる経験は、学びが多いだろうと思う。

きっと、他社留学では、
この2つの改善策を、実践を通して気づきやヒントを得て、行動できるようになれるだろう・なりたいと、思っている。

3.安定感を保ちつつも、複業をプチ経験したり、ベンチャー企業の緊迫感を体感したいから

これは、正直、甘え。

私は、安定志向が強く、ワークライフバランスでいうところの”ワーク”に思いきりエネルギー投入できない。
自分で選んだ道ではあるけど、ビジネスパーソンとしての成長速度が遅いんじゃないか?と不安になる。
給料は並程度で、できればもう少し欲しい。

…とか言いながら、働きやすいぬくぬくとした今の環境を抜けて、激務と言われるベンチャーやコンサルの世界に飛び込んだり、副業で稼げるようにゴリゴリスキルアップしたりするのは、自分に合わないだろうと決めつけて実行しない自分。
自己矛盾だらけで、モヤモヤばかり募る。

自分のできる範囲で、できるチャレンジをしたい。
他社留学は、複業(副業のように副収入は入らないけど、仕事を掛け持ちするので、「複」業)の疑似体験になると思う。
留学先企業の緊迫感や激務は100%は自分事化されないだろうけど、その世界を知りたい。
自分が見える視野を広げたい。

他社留学を、自分の成長につなげるためのアクションプラン

他社留学の6か月、日々タスクを淡々とこなしていたらあっという間にが終わりそうな気がする。
きっと、「新しい刺激を受けました」「行ってよかったです」「大変な時もあったけど、気づいたらここまで来てました」とかは言えると思う。
けど、これしか言えないのは嫌だ。
留学が終わって、また元通りの日常業務に戻るなんて、もったいなすぎる。

もっと、具体的に感じたギャップや、留学前後で自分にどんな変化があったか、を自分の言葉で語れるようになりたい。

だから、他社留学期間中、やることを決めた。内容は、以下。
(期間中に変える可能性はあるけど、スタートダッシュ時の意気込みとして)

  • 学びを言語化し、アウトプットする。
    他社の社員として働く中で、何を感じたか?自社との違いは?

  • 自分は留学先企業でどう見られてて、何を期待されているのか。

  • 留学先企業での仕事のやり方や考え方で、真似できることは?

  • 留学先企業での取り組みを自社での自業務に結び付けると、どんなアイディアが浮かぶ?

これらを、留学先企業での勤務の都度(週1日×6か月)、言語化する。
そして、学びを自社内で発信する。
私の気づきや学びを自分の言葉で説明することで、職場の周りの人にも何かポジティブな空気感を与えられたらいいなあ。周囲から「あの人、他社留学言ってたけど何をして何を学んできたかわかんないよね」と言われる自分には、なりたくない。

◆◆◆

他社留学の中で感じたこと、これからnoteでも発信していこうと思います。

モヤモヤの中に晴れ間が見える、
ーーーすなわち、自分が仕事を通じて成し遂げたいこと、自分が周りの人に提供できる価値に対する理解が深まっている、成長実感を感じられている状態。
新しい考え方や仕事の進め方を身に着け、現業を今よりもっと楽しく主体的に取り組めている。そんな自分が、ありたい姿。

6か月間、全力で他社留学に臨みます。


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