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山につつまれて。

昨日は人生で初めての登山(低山)に行ってきた。


本当はちゃんとした登山靴とか、動きやすいズボンをそろえて行きたかったのだけれど、登山用品って高すぎる。全然手が届かなかったので、とりあえずワークマンの靴だけ手に入れて、持っているなかで一番動きやすいだろうという服を着て出発した。


駅に到着すると、登山やハイキングに訪れているおばあちゃま達がたくさんいて、それに対して普段着に近い服を着ている自分が場違いに感じて、さささっと駅を離れる。


少し住宅街をいって山の入り口に入った瞬間、自分がずっと夢見た、想像した通りの山の緑が生い茂った景色が広がっていてテンションが爆上がりした。道端には小さな花がちょこんちょこんと咲いていて、鳥のさえずりが360度いろんなところから聴こえてきて。
自然に包まれていることに感動する。

陽の光が森がきらきら光ってる


ふわふわのお花(勝手に名付けた)


どんぐり、葉っぱところりん



山の上から流れる川を横目にずんずん上を目指して上っていく。
季節はもう秋なのに、気温はなぜか少し暑くて、綿のTシャツに汗がぐっしょり染み込んでいった。山登りってこんなに汗をかくのね。
ところどころ水場があったのだが、手を水につけてみると水がとても冷えていて気持ちよかった。



木が生い茂る場所を少し抜けてこんなとこ本当に人が歩いていいのか?と思うような車道を通り、再び森の中へ。

少し山を下る箇所があり、そこ下りきってから再び登って行く前に、ふと、周りを見返してみた。



そこにはただ木々が立ちつくしていて、いるのは自分、ただ一人しかいなかった。そしてそう思った瞬間、とても心が軽やかになった気がした。


ここには自分しかいない、誰のことも気にしなくていい、
他のことを全く気にしないで、何を考えてもいい、行動していい。
こんな気持ちいいことってあるのか。と思った。



心が軽くなって、それに伴って体も軽くなったような気がして、山頂までずんずんと登っていけた。山頂に近いからか急な階段が続いたが、急な道なんてなんのその。

岩肌に取り付けられた急な木の階段を、鎖を掴みながら登っていく。
山頂にだいぶ近づき、葉と葉の間からすこし景色が見えた途端、再びテンションが爆上がりした。想像以上の景色の綺麗さに感動して、心の内からあふれる気持ちが堰を切ったみたいに口から言葉となって溢れ出た。

山頂なんだから他に人がいるんだぞ、と自分に言い聞かせて、落ち着かせて山頂へと向かう。山頂に到着すると、親子できた方とおじいさんと3人ほどいて、穏やかな時間がながれていた。すこしきつめの風が吹いていたけれど、山を登ってきて火照ったからだにはとても気持ちが良かった。

大きな岩の上に立ち、眺望を眺める。
そこにはいつも私達が暮らしている街が広く広く、ひろがっている。
いつも見慣れた街も上から見るとこんなにも美しいんだなと思う。
遠くの景色が少し霞んでいたけれど、それがかえって風景を柔い色にしていて綺麗だった。



また天気のいい日に、再び登りにこよう。





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