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Amazonでベストセラー、どんな悩みも解消できる!書籍『反応しない練習』の大事なポイントを11枚のスライドにまとめてみた。

他人の言動が気になって、毎日イライラしていたり、過去を引きずってしまいいつまでも悩んでいる方にお勧めなのが書籍『反応しない練習』です。

本書を読むと悩みの解消に対する考え方が180度変わります。本記事ではそのエッセンス(第1章)を11枚のスライドを使ってお伝えします。

どんな悩みも解消できる

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著者が本書を通じて伝えたいメッセージは、以下の通りです。

・すべての悩みは「たった一つのこと」から始まっている
・「正しく考える」ことで、どんな悩みも解消できる

本書が教える方法は、古代インドの賢者"目覚めた人"ブッダの教えです。

ブッダの教えとは「心のムダな反応を止めることで、いっさいの悩み・苦しみを抜ける方法」であり、大きく2つあります。

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「心の反応を見る」とは、座禅やマインドフルネス、瞑想のことで、やってみると分かりますが、心の反応・心の動きをよく見ることは、心を落ち着かせる効果があります。本記事ではこちらをメインにご紹介しています。

「合理的に考える」とは、目的がかなうよう、筋を通して考えるということです。例えば以下のような誰もが気になる様々なテーマについて、第2章以降に詳しく書かれています。本記事では詳しく紹介していませんが、気になった方はぜひ本を読んでみてください。

・本物の自信をつけるには?
・困った相手とどう関わるか
・他人からの評価が気になる

合理的なブッダの教え

ブッダの考え方は以下の通りとても合理的です。

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ブッダは、私たち人間が生涯で体験する悩みを「8つの苦しみ」として表現しています。

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確かに、私たちの悩みや苦しみは上のどれかに当てはまりそうです。

「ブッダの教え」のポイントは、「人生には悩み・問題がつきものだ」ということをまず最初に受け入れてしまうという点にあります。

「つらい現実」を受け入れるのではなく、「ある」ものを「ある」と理解するということです。

「私には悩みがある。未解決の問題がある」と、はっきりと自覚しましょう。そして、「でも、きっと解決できる」と考えるのです。

求めても満たされないと理解する

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人間が抱える不満や物足りなさの理由は、快(喜び)を求めてやまない「求める心」だとブッダは説きます。

求める心」は以下の"7つの欲求"を生み出します。

1)生存欲(生きたい)
2)睡眠欲(眠りたい)
3)食欲(食べたい)
4)性欲(交わりたい)
5)堕落欲(ラクをしたい)
6)感楽欲(音やビジュアルなど感覚の快楽を味わいたい)
7)承認欲(認められたい)

ここで大切なのは、「心とは、そもそもそういうものだ」と理解しておくことです。心とは求め続けるもの。それ故に乾き続けるもの。

満たされることはないのに求め続けてしまうのが人間なんですね。地球の資源が枯渇するわけです。

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ブッダが教えるのは、「求めても満たされるとは限らないのが心である」、「反応してもしょうがない」という理解です。

そのように理解することで、欠落感や焦り、心の渇きが収まり、「人生とはそういうもの」という、もっと大きな肯定が可能になります。

人間だけにある"承認欲"

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例えば、「他人の小さなことが目に付いて、不満を感じてしまう」という方は、「承認欲」が強いのかもしれません。

承認欲とは「認められたい(認めてほしい)」という欲求です。これは人間だけにある欲求で、動物にはないのだそうです。

この欲求で外の世界に反応すると、「周りは期待に応えてくれない人間ばかり」だから、不満や物足りなさを感じます。人間も世の中も「なっていない!」と憤慨したりします。

「承認欲」は人の目が気になってしまう性格や、嫉妬心、比較して優劣や勝ち負けにこだわってしまう心理など、様々な悩みの原因になっています。

「私には承認欲があるのだ」と素直に受け入れてしまう。それだけで、それまでの憤懣(ふんまん)、物足りなさ、さみしさ──が収まっていくことがあります。それまでの「心の渇きの正体」が分かるだけで、その不満状態から抜けてしまうのです。

心の状態を「きちんと見る」

反応せずにまず理解する──これが、悩みを解決するための第一歩です。

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特に「心の状態を見る」という習慣をもつことで、日頃のストレスや怒り、落ち込みや心配などの「ムダな反応」をおさえることが可能になります。

では、「心の状態を見る」とはどういうことか。

本書には次の3つの方法が紹介されています。

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いずれも、ムダな反応を静める絶大な効果があります。順番に見ていきましょう。

1)言葉で確認する

言葉で確認する」ことを、仏教の世界では「ラベリング」と呼ぶことがあります。心の状態にペタリと「名前」を貼って客観的に理解してしまうのです。

例えば、苦手な人の前で緊張してしまったら、「私は緊張している」と確認します。こうして、心の状態、体の動作を、客観的に言葉で確かめる習慣を身につけると、「反応から抜け出せる」ようになります。

「言葉で確認する」作業は、メンタルヘルスの基本としてお勧めします。

2)感覚を意識する

ストレスや疲れが溜まった心をリフレッシュする時、「感覚を意識する」方法は抜群の効果があります。

例えば、目を閉じて、自分の手を見つめましょう。「暗闇」のなかに、「手の感覚」がありますね。このとき、「手の感覚がある」「手の感覚が動いている」と意識します。

「カラダの感覚を見つめる」ように心がけていると、「感覚を意識する」「よく感じ取る」ことの意味が、わかってくると思います

3)分類する

これは、心の状態をいくつかの種類に分けて理解する方法です。基本は、

1)貪欲:求めすぎ、期待しすぎなど過剰な欲求に駆られている状態
2)怒り:不満、不快を感じている状態
3)妄想:アタマの中でぼんやりと何かを考えている状態

の3つに分類します。

「言葉で確認する」と似ていますが、観念的に理解するというのがポイントです。例えば、「私は怒りを感じている。でもこの怒りは"求める心"が作り出している、あまり根拠のない怒りである」と正しく理解して、心を静めるようにします。

正しい理解とは

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"ブッダ"とは、「正しい理解を極めた人」という意味だそうです。「目覚めた人」「覚者」とも言います。

大事なポイントは、「正しい理解」とは「自分が正しいと考える」ことではないということです。「自分流の見方、考え方で理解する」ことではない。

むしろ、「自分はこう考える」という判断や、解釈や、ものの見方をいっさいなくして、「ある」ものを「ある」とだけ、ありのままに物事を見ることなのです。

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普段、子育てをしていると、子供の言動に対してつい親の基準で判断してしまうことがあるのではないでしょうか?会社の同僚や上司、部下に対しても同様です。「こうあるべき」という自分流の見方に固執すると、そうでない現実に直面した時、「なぜできていないんだ」という「反応」を生み出してしまうものです。

そんな時は、「心の状態を見る」でご紹介した3つの方法を試してみませんか?

本書で紹介されている仏教=ブッダの教えとは、「正しい理解によって、人間の苦悩から自由になれる方法」なのです。

最後に

「心のムダな反応」を減らすことは、よりよい生活を送ったり、よい社会をつくるために必要な習慣なんですね。

悩みを抱え込んで困っている方はぜひ本書を手に取ってみてください。みなさんの大切な家族や仲間との関係づくりにお役に立てたら嬉しいです。

最後まで読んでいただきありがとうございます。

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