おすすめの山菜と、簡単レシピの紹介
山菜が好きだ。
私の実家は田舎にあるので、山菜は幼い頃より親しみがある。
自然の中で芽吹いた山の幸を食べることは、根拠もなく体に良いような気がしている。しかし、私は食べることより、採ってくることが好きかもしれない。
「山菜を探し、調理して食べる」と言う目的を持って山に入るのだ。探すことが楽しく、採れると嬉しい。まさに探検である!
しかしまぁ、お洒落なトレッキング装備は持ち合わせていないので、山菜採りのおばちゃんスタイルで山に入り込み、すれ違うおばちゃんに挨拶をする、と言うのがこの探検の現実ではある。
前置きが長くなってしまったが、個人的におすすめの山菜とレシピを紹介する。
【ふきのとう】
初春に出てくるふきのとうは料理店でもよく見かける山菜である。全国的に自生しているらしい。
私のおすすめ料理は、ふき味噌。
余談だが、東北の方では「ばっけ味噌」と呼ばれていることを、映画リトル・フォレストで知った。橋本愛主演の、四季の美しい小さな集落暮らしの映画である。
作り方は簡単で、ふきのとうを刻んで油で炒め、砂糖、みりん、味噌を加えて弱火で加熱すれば完成。
分量はふきのとうに合わせて、約みりん1に対して味噌2、砂糖お好みの量、で大丈夫だと思う。
ごはんと合わせても美味しいが、私はパンにチーズと一緒に乗せて焼く食べ方が好きである。美味しい上に、少し洋風になってなんだかお洒落な感じだ。
【こごみ(こごめ)】
ぜんまいに似ているシダ植物だが、処理のしやすさはぜんまいと雲泥の差がある。
ぜんまいは綿毛を取ってから茹でてアク抜きをしなくてはならないが、こごみは下処理なしで大丈夫なのだ。
私のおすすめ料理(?)は、茹でるだけ!
柔らかくて、アクもクセもないので、茹でて醤油やポン酢、マヨネーズと一緒に食べると美味しい。
綺麗な緑色で、いかにも「山菜」な見た目は、小鉢に入れるだけで春らしい見た目が可愛いのだ。
鰹節でも乗せれば、立派な「お浸し」とも言える。美味しくて見た目も良いので、本当におすすめの山菜だ。
【タラの芽】
トゲのあるものが「男だら」、無いものが「女だら」で、どちらも美味しく食べられる。
私はトゲを目印にタラの芽を探すので、「男だら」に馴染みがあるのだが、調べてみたら栽培物は「女だら」、天然物はトゲのある「男だら」が多いようだ。
トゲが強ましくても、調理すれば自然と気にならなくなるので大丈夫である。
私のおすすめ料理は、胡麻和え。
茹でたタラの芽に、お好みの量のすりごま、醤油と砂糖を1対1(砂糖は甘さの好みで調節可)で和えれば完成。
タラの芽は天ぷらが有名だが、食感とほのかな苦味に胡麻和えもぴったり合うと思う。胡麻和えは山菜全般によく合うが、個人的にはタラの芽が一番のお気に入りだ。
【コシアブラ】
ヤマウルシ(触るとかぶれる!)に似ているらしいが、赤いヤマウルシに対してコシアブラは綺麗な緑色で、香りも特徴的。
もし山菜採りをするようなら、軍手をつけてまず摘んでみて、断面の香りを確かめてみると良い。ハーブのような?上品な匂いがしたらコシアブラだ。
私のおすすめ料理は、混ぜご飯。
刻んだコシアブラをごま油で炒めたら、ごはんに混ぜ込み、塩で味を整える。
香りが良く、旬を感じられる一品になると思う。プラスして白ごまを混ぜ込むと見た目も良く、美味しい。
【シオデ(山アスパラ)】
山アスパラとも呼ばれているシオデは、見た目が少しアスパラに似ている。
クセや苦味が無く、柔らかくて美味しいのだが、群生していないため希少とも言われている。
私も昨年知ったばかりで、思い返せば確かにスーパーや道の駅でもあまり見かけない気がする。
ただ茹でてみても美味しく、クセが無いのでパスタの具材にも良く合った。
おすすめ料理が思いつくほど食べれていないので、今年は意識して探してみたい。
山菜を美味しく食べるには
山菜は鮮度が香りや美味しさに結びつくので、基本的には摘んで(購入して)すぐに調理することをオススメする。
山は危ない場所
基本的に山は危険であり、春先には熊も出る。
また、山菜採りにはその土地のローカルルールやマナーがあったりする。
そして、およそ全ての土地に所有者が存在し、不法侵入や窃盗罪に問われる可能性もあるので、山に入るには注意が必要だ。
私の場合は家が所有している山だが、危険な場所だとしっかり意識して、今年も山菜採りを楽しみたいと思う。
嫌なことがあったら何か飲んで落ち着きましょうね。