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ヒカルの碁って面白すぎませんか?

 いまさらだけど、ヒカルの碁って面白すぎると思う。今回はヒカルの碁の凄さについてお話ししたい。

囲碁のルールを知らなくても面白い

 自分はヒカルの碁が大好きなのだが、囲碁のルールは全然知らない。漠然と陣取りゲームであることだけしか知らない。でも、ヒカルの碁を楽しむことができている。これって地味にすごいことだと思う。いい意味でも悪い意味でもキャラクターの語り口で戦況はわかってしまうし、キャラクターの心理描写でその深刻さは伝わってくる。
 さらに一局一局無駄な対戦がなく、それぞれ大切な一局として描かれていくから、読者も緊張感を持って楽しめる。

saiによる物語の盛り上げ

 ヒカルの碁が流行っていた2000年代は一般家庭にもネットが普及し始めた時代であった。この時代の流れに乗って、saiっていうハンドルネームでネット碁をヒカルと佐為で始めるのだが、そのsaiが強すぎて世界中のユーザーで話題になってしまう。それと同時に院生の間でミステリアスな存在になっていたヒカルが同一人物では?と疑われる流れが非常に秀逸。また、これによって名人との互戦に繋げるから本当によくできている。

サブキャラの熱い展開

 もちろんヒカルが棋士になるのも楽しめる要素だけど、サブキャラのドラマも熱い。特に伊角さんが挫折するところとかは、年長の院生としてのプライドや、自分自身の弱さと向き合うところは、ヒカルが囲碁での挫折描写が少ないところを補完できている。もはや途中からは伊角さんが主人公なのでは?ってなるくらい感情移入してしまう。
 また、倉田さんや本田さんもいい脇役だ。自分は倉田さんが塔矢名人の最後の一局を「いい碁だった」って話すところがすごく好きだ。ベテランであっても、自分を変えることができた塔矢先生を素直に尊敬している倉田さんにとても好感が持てる。社会人をやっていると、このことの凄さが身に染みる。

 ヒカルの碁は漫画で読む方がおすすめだが、NetflixやAmazonプライムでアニメも観れるのでぜひ観てほしい。

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