見出し画像

女子のインド留学は危険か?

インドに留学で来てから3ヵ月半くらいが経った。留学する前は「インドに留学するの?なんで?」「女の子ひとりでインドなんて危険じゃない?」「インドって性犯罪が多いんでしょ?」と言われることも多かった。

私の両親は特別海外旅行にたくさん行く人でもなく、母親がハタチのときにエジプトに行ったくらい。南アジアに両親は行ったことがなかった。しかしインドは大学との協定校があるという点、外務省の渡航情報がデリーはレベル1(十分注意してください)で渡航が禁止されていないという点から、すんなり留学させてくれた。ウルドゥー語専攻を選んだ時点から諦めていたのかもしれないけれど(笑)

(ちなみに、パキスタンは広範囲に渡ってレベル2(不要不急の渡航は止めてください)なので、パキスタン旅行に行く際は父親と大喧嘩になった。行ってみた感想としては、インドと変わらない、むしろ男性はイスラーム教徒だから女性とむやみに関わらないようにしていて過ごしやすかった。)

では、女性のインド留学、インド旅行は危険なのか?私個人の意見としては、女性だからという理由で嫌な思いをすることもあるが、そこまで危険でない。今日インドで生活していて経験した嫌だったこととその対策、またインドで犯罪などに巻き込まれないように気を付けていることについて書いていきたいと思う。

まず、インドで生活していて嫌な思いをした経験と、あの時こうすればよかったな~という対策から。

①オートリクシャーで最初の値段と違う金額を求められた

夜9時頃家に帰るためにオートリクシャーを利用した際、最初にきちんと目的地を伝えたのに運転手が目的地を把握しておらず、めちゃくちゃ道をぐるぐるされた。私たちもデリーに来てすぐだったので、道を覚えていなかったのだけれど。

目的地に到着することはできたが、最初に言われた金額の2倍以上を請求され、「来るのに手間取ったから多く料金を払え!」「あなた(運転手)が道を知らなかったせいでしょ!」と喧嘩になってしまった。しかも私たちがヒンディー語を流暢に話せないのを分かっていてヒンディー語で捲し立ててくるのだ。ちょっと怖かったので請求されたお金を払ってその場を収めた。

この他にも、適当な理由で最初に言われた金額より高い料金を請求されることは女性のみで行動しているとたまにある。

解決策としては、夜遅くにどこかに行きたい場合、自分も場所を把握していないところに行きたい場合はUberを使うことだ。Uberとは日本でいうタクシーを呼ぶことが出来るアプリ。ピックアップポイントと目的地を入力すると最初から料金が提示され、ピックアップポイントまで迎えに来てくれる。そして会話での交渉なしにほぼ確実に目的地まで送ってくれる。

理不尽にオートリクシャーで料金を上げられた場合は、私は「最初は〇ルピーって言ってたじゃん!」と言って最初に言われた金額のみ払って降りてしまうことも多い。でも人が少ない場所や夜に運転手に反抗して喧嘩になると犯罪にも繋がりかねないので、状況を見て安全な判断をしてほしい。

②インド人男性からのメッセージがしつこい

メッセージや電話を頻繁にするのがインド人の習慣だからだと思うが、とにかくメッセージがしつこい…。

とあるインド人男性から連絡先を聞かれ、断る理由もなかったのでInstagramとWhatsappのアカウントを教えたら、「こんにちは」「お元気ですか」「何していますか」などのメッセージが、返信していないのに一時間おきくらいに送られてきたことがあった。面倒なのでずっと無視していると「なんで返信しないのですか」と送られてきたので「しつこいからだよ!」と心の中で思いながらブロックした。(それくらい返してあげなよ、と思う人もいるのかな…。でも私は好きじゃない人と連絡を取るのが苦痛だ。)

日本にいた時から、インド人のおじさんに言い寄られたこともあったし、日本人はとにかくモテるのだと思う。日本に住んでいるインド人は永住権目的で日本人女性に言い寄ることもあるけれど。

下心なのかなんなのかよくわからないけど、とにかく私はインド人の男性と仲良くして良い思いをしたことがないので、インド人の男性との友情は成立しないと思っている。日本でもそうだが、勘違いされないようにするのがいちばん。期待はさせないこと!!好きならもちろんいいと思うけど、善意で仲良くするのは良くない。(もしこれを見て嫌な気持ちになった人がいたらすみません。あと決してモテる自慢ではないです。現に一緒に暮らしているルームメイト2人もしつこい連絡には悩まされている。)

③写真を求められ長蛇の列ができた

とある観光地に行った際、写真を求められた。日本人の容姿はインドで好かれるのだと思う。ひとりの写真に応じていると、またひとり…と集まってきて、最終的に私たちの周りにものすごい数の人が集まってきてしまった。

本当に芸能人にでもなったかのかと思うくらいだったが、写真を撮られるのは疲れる。人が増えるにつれて許可なく写真を撮られたり、男性(しかもイスラーム教徒)が肩を組んできたりしたので、無理矢理その場を離れた。

観光地で写真に応じてしまうと、どんどん人が増えてしまう。嫌だったら最初から断るのが無難だと思う。

嫌な経験を書いてきたが、スリにあったり、性犯罪に巻き込まれるというようなことは私の周りを含め一度もない。それは、事前に対策をしているから。ここからは私たちがインドで暮らすうえでしている対策について。

①服装に気を付ける

道を歩くようなときは、基本的に長ズボンを履いて足を隠すように、袖のないノースリーブなどは着ないようにしている。これは、周りのインド人女性もそうしているから。ムスリムが多い地域に行く際はスカーフを被るなど、とにかく周りに合わせることが大事だ。

でも!!だからと言っておしゃれができないかと言ったら、そんなことはない。インド人の女の子たちも、おしゃれなレストランやクラブに行く際は思い切りおしゃれする。

私は露出が多いワンピースなどの服装は、ショッピングモールに行くときや大学内から出ないときにしている。行く場所を考えて服装を考えることが大切だ。

②貴重品は身に付ける

これはとても当たり前のことだが、日本にいるとリュックの脇のポケットにスマホを入れてしまったり、フードコートでお財布をテーブルに置きっぱなしにしてしまうこともある。

インドで絶対にこれはダメた。常に貴重品は携帯する。また、治安があまりよくない地域では、道でスマホをいじるととられてしまう危険性があるので、使わないようにする。

③夜間の外出は控える、どうしてもの場合は移動にUberを使う

私たちは基本的に夜に外出はしない。夜は何かあったら危ないし、野良犬の行動も活発化する。

映画を観ていたりしてどうしても遅くなってしまう場合(それでも21時くらいだが)は、帰りは必ず複数人で、さきほども話に出てきたUberを使うようにしている。

私たちはこんな感じでインドで安全に暮らすために工夫をしている。きちんと対策をすれば、インドで生活するのも怖くない。

これからインドに旅行で来る人、留学する人の参考になれば嬉しい。

結構後輩たちが見てくれているようなので、質問があればいつでもどーぞ!





この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?